腱鞘炎(ジストニア)日記

ジストニア生活もいつの間にか24年目!!
のんびりと付き合っていきます。

ちょっと早めの今年の振り返り2021

2021-12-09 08:13:26 | ギター
少し早いのですが、どーでも良い今年の振り返りです。

今年の振り返りその①

あれから2年間
また生き延びる事が出来ました。
ヨカッタヨカッタ


今年の振り返りその②

還暦を迎えた
「おっさん」から「じいさん」に変容した。


今年の振り返りその③

定年退職して無職・無収入になった。
これでもうギターは買えません。(←買う必要無いだろう!!!)


でも、今年も色々とギターを買いましたあ!!!

5月

アントニオ・ラゴス(Antonio Lagos) 1985年


アルゼンチンの激渋ギター
クラシックよりもフォルクローレやタンゴが似合いそうなギターです。



楕円形のサウンドホール
見た目はシノポリモデルっぽいですが、弾き心地は別物。
無骨で大らかなな筋肉質ギターです。



裏板の材質は不明
イナゴ豆かなあ???
味わい深いです。

地獄の底から湧き出す様な重低音と太く柔らかい高音。
反応は鈍く重たい。
造作は雑で無骨でひたすら味がある。
ネックは丸太????
でも弾き辛くは無い。

お風呂上がりに鶏カラつまみにビール飲みながら弾く専用ギターが欲しい!!!
と思って手に入れたギターです。



弾きたくなったらすぐに手に取れる様に、食卓の脇にぶら下がっています。



6月


ピカソ
Masashi Takata 2021 - No.046Picasso


世の中にはとんでもなく変な物を真剣に作ってしまう人がいるものです。



ピカソの描いた絵画「老いたギター弾き」の中のギターをそのまんま再現して作られたギターです。

形状はピカソの描いたギターを忠実に再現して歪に作られています。
楽器としては19世紀末のスパニッシュギターの仕様で誠実に作られています。
弾き心地と音色、響きは世紀末スパニッシュそのものです。
生漆での仕上げが美しい!!!!





7月

2年間止らずに動き続けてくれた心臓へのお礼です。
私の心臓はギターを欲してはいない?
夜中に酔っ払ってネットで見ているうちに、楽しくなってきてポチっとしてしまいましたあ!!!
アホですな。


エンシケ・サンフェリュー・ジュニア(Enrique Sanfeliu Junior )1939年


粗大ゴミ???
ゴミ捨て場に置いといても誰も拾わない位汚い!!!!
だが!!色合いがダークで味わい深い。


エンリケ・ガルシアの外弟子エンリケ・サンフェリューの息子の作ったギター。
バルセロナのオールド・スパニッシュ。


エミリオ・パスカルを手放してから、手元に無かったオールド・スパニッシュですが、手頃なのが1台欲しくてポチっとしてしまいました。



裏も汚い!!!




口輪も色合いがダークで思いのほか味があって良いですねえ。




ヘッドもひたすら地味で良い。




お父さんと同じラベルに小さくJunior の文字
渋いなあ。。。。




糸巻きは空回り寸前だったので、フステロのエステソモデルに交換。
フステロは美しい!!!
操作性も良いです。
ロジャースの様なスムーズさはありませんが、余計な遊びも無く、しっかりと回ってピタっと止ります。




力木はなんと3本ファンブレーシング!!!!
1930年代のニューコンセプト???



たった3本の力木でオールドと思えない位に豪快に力強く鳴っています。
1939年製なので、コンサートホール向きのギターに移行中だったのかも?
反応もオールドっぽい気難しさが無く、素直で大らかです。
弾いていて心地良いです。


10月

自分への還暦祝い?

ホワン・ミゲル・ゴンザレス(Juan Miguel Gonzalez)2017
トーレスレプリカ


買う気は無かった、、、、
サンフェリュー買ったばっかりだったし。

でも委託していたバルベロ・イーホと長沢仁美の2台が売れて、お金が出来てしまった。
駄目元で「売れた2台の代金までまけて」って聞いたらあっさりOK。
新たな出費ゼロで手に入れました!!!




口輪が美しい!!!




裏板の3枚継ぎも美しい!!



糸巻きはフステロの「7.TORRES ESPECIAL」
美しくそして操作性が良い。
正直ゴトーなんかよりスムーズで使い心地が良いですねえ。
フステロの最終型糸巻きは素晴らしい。

弾き心地と音色・響きはほとんどオールド・スパニッシュ。
高音の響きが美しい。
新しいギターなので機能的には現代のコンサートギターです。
趣味性と実用性が高いレベルで両立している理想的なギターです。






そして10月末

もうこれ以上はギターは要らない。
だいたい無職・無収入でギターなんて買えない。

委託していたギターがさらに2台売れて気が大きくなった?
また夜中酔っ払っていて楽しくなってしまってポチっとした。



ミゲル・シンプリシオ(Miguel S.Simplicio Sobrino de Francisco Simplicio)1969年


定年まで勤めあげた自分へのご褒美です!!!!(←説得力無し)
酔っ払ってポチっとしてから12日後にドイツから到着です。


20世紀初頭、バルセロナの名工フランシスコ・シンプリシオの甥ミゲル・S.シンプリシオが作ったギターです。
F.シンプリシオの工房で一緒にギターを作っていた息子のミゲル・シンプリシオとは別人です。




センターの割れ修理跡が悲惨です。
全体的にビカビカに再塗装されてしまっています。




裏もビカビカです。




口輪が美しい!!!!




鮑????
色合いが落ち着いていてこれも悪く無いかな?




20世紀初頭のF.シンプリシオへのオマージュ?
これはこれで悪く無いです。
目立つしね。




糸巻きはゴトーの廉価品が付いていたので、奮発してロジャースに交換!!!
ロジャースは本当に美しい。
近くで見て美しいのはフステロ、遠目で見て美しいのはロジャースです。

ゴトーからロジャースに交換したら、楽器の反応も鳴りも音も激変しましたあ!!
ロジャース恐るべし。




ラベルには誇らしげに「Sobrino de Francisco Simplicio」の文字
サインの文字デザインがセンス良いですねえ。




オリジナルの専用ケース内には「Miguel S.Simplicio」のエンブレム
格好良い。




内部構造
まったくシンプリシオで無い!!!!
60年代のニューコンセプト?

同時代のラミレス3世やフレタに対抗して、パワーを求めてギターは大型化し重くなっていったんでしょうねえ。

しかし、、、裏板のエンドブロック辺りに写っている白い物は何????
蛾の繭?
修理した時に取り忘れた綿???
バルセロナで流行った何かの呪いの儀式の跡????
何だか不気味なんですけど。
サウンドホールから小さなハタキを突っ込んでパタパタしたけど取れないですう。
昔、ブエノスアイレスから取り寄せたヌニェス1世の中から、巨大なスズメバチの死骸が出てきた事はあったなあ、、、、


弾き心地はF.シンプリシオとは方向性の違うギターです。
70年代スパニッシュです。



日本に到着したばかりで鳴っていない状態の時の音です。
反応もガチガチで苦労して弾いています。
修理・調整をして弾き込むと大化けしそうな感触がします。

ミゲル・シンプリシオは現在山本さんの工房で修理・調整中です。
完成は早くて来年の1月末頃。


結局は、ギターを買っただけのアホな1年でしたあ!!!!


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