(本記事は、4月24日発行のメールマガジンのバックナンバーです)
最初に業務連絡です。
次週5月1日はゴールデンウィークのため、メールマガジンの発行をお休みさ
せていただきます。ご了承のほどお願い申し上げます。
さて、70年後半から80年代前半にかけて青春時代を送っていたコガにとって、
先週はショッキングなNEWSが2つありました。
ひとつは、スーちゃんこと元キャンディーズの田中好子さんがお亡くなりに
なったことです。キャンディーズ解散後は女優として大活躍されており、キ
ャンディーズのスーちゃんより女優田中好子の方が、長く充実した期間であ
ったと思います。そのため本人としては自分の名前の前にいつまでも「元キ
ャンディーズの」という枕言葉がつくことをあまり好ましく思っていなかっ
たかもしれません。しかし、コガにとっては、ドリフの「8時だよ全員集
合」で仲本工事の体操コーナーでポーズを決めていたスーちゃんの姿が脳裏
に焼き付いて離れません。なのであえて「元キャンディーズの」と呼ばせて
いただきました。ご冥福をお祈りします。
もうひとつは情報誌「ぴあ」が今年の7月で休刊となるというニュースです。
プレスリリース
情報誌『ぴあ』の休刊に関するお知らせ(2011年4月22日)
ぴあの創刊は1972年、現社長の矢内氏が学生時代に創業・創刊したのが始ま
りだそうです。現在のぴあ株式会社は、80年代中頃から開始した「チケット
ぴあ」がメインの事業で、多くの人はそちらを連想すると思います。しかし、
コガの世代にとっての「ぴあ」はあくまでも「雑誌」であり、もっと言えば
30年以上続いている及川正通氏の表紙イラストこそが「ぴあ」を「ぴあ」た
らしめているものでした。
ちょっと脱線しますが、この及川氏は、私の実家の近くに住んでいたらしく、
中学~高校時代に友達とよく行った喫茶店に及川氏の直筆イラストが飾って
ありました。そんな事もあり及川氏のイラストには特別な親しみを抱いてお
ります。今回メルマガ執筆にあたり、偶然発見した及川氏のインタビュー記
事(下記)によると、本人は江戸時代の浮世絵のデフォルメを意識している
といったようなことをおっしゃっており、ナルホドと思った次第です。
FGひろば143号/CREATOR'S EYE 及川正通氏 ロング・インタビュー
さて話をもとに戻しましょう。
世の中にインターネットもフリーペーパーもなかった30年前、「ぴあ」は首
都圏のワカモノにとって最も身近で鮮度の高い情報源でした。評論とか記事
を極力廃し、例えば映画なら上演館やスケジュール等の乾いた情報に特化し
た内容は、ある意味デジタル時代を先取りしていたのかもしれません。
また、コガは、ページの欄外に読者からの短い投稿文を掲載する「はみだし
YouとPia」というコーナーを毎号楽しみにしていました。投稿される内容は
久美堂の店員さん。せっかく裏返しにしたのに表に戻して袋に入れないで下
さい。19の乙女が週刊ゴングを買うのは勇気がいるのよ。
<前田さんはつおいぜ。byみゆきちゃん>
とか
浦和高校体育教官シリーズ。見かけが「ヤ」以外の何者でもない佐々木先生
は、電車の中でその筋の人に「何組の方ですか?」ときかれ、「1年10組で
す」と答えたという伝説をもっておりやす。
<ロ~ディスト、ミスターX>
といったといったたわいのない話ばかりでした。でも当時は面白かったんだ
よなあ~。下記のサイトに1986年~1989年の傑作集が掲載されているのを発
見しましたので、興味があったらご覧下さい。
はみだしのページ
よくよく考えてみると、「はみだしYouとPia」って文章の長さといい、内容
のローカル度といい、とてもTwitter的ですね。時代の趨勢の中で古きメデ
ィアは淘汰されていきますが、コンテンツは、あまり変わらないのかもしれ
ません。
いずれにせよぴあ最終号の表紙イラストは一体誰になるのでしょうか?
休刊は寂しいけれど、ちょっと楽しみです。
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