Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

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vol152:組織主導による通信研修実態調査」5

2005年06月11日 | 調査・アンケート
 過去4回に渡って報告してきました「組織主導による通信研修実態調査」です が、今回は最終回ということで、調査全体の総括をご報告いたします。

 組織主導による通信研修は54.1%の企業で実施している。  
筆者の感覚としては3割ぐらいに企業に留まっているのではと思っていたため、 この結果は意外でした。実施目的としては「階層別」「部門別」に必要な知識やス キルを高めるためという回答が多く、企業の中での階層や役割ごとの「基礎教育」 のツールとして幅広く活用されていることが明確になりました。

 対象は若手から管理者層まで  
活用形態としては「昇進・昇格連動型」「職能資格制度連動/役割・職務等級制度 連動型」が多く、そうした形態の中では内定者・新入社員~管理者層まで幅広い層 で導入されている傾向が見受けられました。

 学習内容はマネジメント系が多い  
上記の階層別の活用においても「テーマ特定型」においても、マネジメント系の テーマの実施率が高い結果となりました。企業の人事制度と連動した形で通信研修 を活用し、階層や役割ごとに必要なマネジメントスキルの育成している姿がうかが えます。  また、計数感覚や経営戦略・マーケティングといった経営のフレームワークを学 習する項目や、コンプライアンスやビジネス関連法規といった今日的なテーマにつ いて今後の活用予定が増えている点も今回の調査で明らかになりました。

これからのキーワードは「ブレンディング」と「コンピテンシー」  
集合研修と連動して活用する形態~いわゆる「ブレンディング」は、現在のとこ ろ新入社員研修での活用は多いものの、リーダー・管理者といった階層ではそれほ ど多くありません。しかし、それらの階層においても今後の活用予定は肯定的な回 答が増えている。また、現在はコンピテンシーそのものの人事制度への導入率が2 割弱と低いため、コンピテンシー連動型通信研修の実施率も低いのですが、今後、 人事制度の中での活用が高まるにつれて、実施率が高くなるものと期待されます。  

以上5回に渡りご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?詳細の報告書 が欲しい方は、本学アドバイザーまでお申し付けください。

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