Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol.328:レヴィ=ストロースの訃報と浅田彰の今

2009年11月14日 | オープニング
2009年10月30日、フランスを代表する文化人類学者クロード・レヴィ=ストロース氏がお亡くなりになりました。100歳だったそうです。

正直なところ訃報を耳にした時、失礼ながら「まだ生きていたんだ!」と心の中で呟いてしまいました。筆者は大学時代に社会学部だったこともあり、『悲しき熱帯』という彼の代表作の著書名だけは憶えていました。恥ずかしながら中身はいまだに読んでないのですが。

筆者が大学生の頃はニューアカデミズムといって、ポストモダンとか構造主義とか記号論とかが若者の間で流行しておりまして、レヴィ=ストロースも話題の人物の一人でした。しかしなんと言っても当時一番注目を集めていたのが、浅田彰氏でした。氏の『構造と力』は堅い思想書にも関わらずベストセラーになるという今考えると不思議な現象が起きていました。筆者も背伸びして読んだのですが、情けないことに今となっては「スキゾ」と「パラノ」という言葉以外何が書いてあったかまるっきり憶えていません。

浅田彰は今なにをする人ぞと思いネットで検索したところ、京都造形芸術大学の大学院長になっていました。YouTubeに彼の入学式での式辞の映像がUPされています。全然年をとっていない姿にビックリしました。

新入生へのことば 大学院長 浅田彰 京都造形芸術大学

おっと、話はレヴィ=ストロースの訃報でしたね。
20世紀最も偉大な文化人類学者よ、安らかにお眠りください。

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