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産興商会のブログ

日常での出来事、その他

ある日常の会話(その45)

2017年02月14日 | 日記

 弊社は、食品・食品添加物を販売しているほか、かんすいのメーカーでもある。業者の寄り合いで同業者さんと出会い、かんすいの話になった。

 弊社担当K「Aさんは、かんすいの製造を昔からされていますけど、昔と比べて原料費が高くなりましたね。。。」

 Aさん「うちでは、高くても良い原料を仕入れて、良い製品を作ると決めてるんです。溶けやすさや純度など、粗悪なかんすいは作りません。」

 弊社担当K「同感です。溶けにくくて安い原料を昔、メーカーから紹介されたことがありました。何度かテストしましたが、粉末かんすいが溶け残るとお客様に迷惑が掛かるので、使いませんでした。Aさんは配達と製造、両方されているのですか?」

 Aさん「空き時間に製造して、残りの時間で配送しています。急に立て込む時もありますが、製造に余裕を見ているので大丈夫です。」

 弊社担当K「うちは配送までは出来ないので、運送便の世話になってます。液体かんすいは作るのに時間が掛かるので。。。」

 液体かんすいは、原料を溶かすだけではなく、ろ過をしている。原料の配合・濃度によって、ろ過に掛かる時間は全然違うし、溶かしてしばらく寝かせないといけない。原料も季節によって少しムラがあるように思うので、調整が必要だ。

 寄り合いの帰り、いつも食べているラーメン店に入った。違うかんすい業者さんの製品が使われている麺。そして、個人的には気に入っている味。ここのかんすい業者さん、元気かなぁ? ふと、昔、話をしていた顔を思い出した。

 

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翡翠餃子

2017年02月13日 | 日記

 翡翠餃子は、ほうれん草の入った餃子のことですが、大きく分けて2種類あります。

 1つは、ほうれん草を刻んで具の中に混ぜたもので、透明な皮で包むと中のグリーンが見える綺麗な餃子です。もう1つは、皮に、ほうれん草を練り込んだ餃子です。

 皮にほうれん草を練り込む場合、普通の小麦粉に混ぜることもありますが、透明な皮に混ぜると翡翠のように見栄えが良くなります。茹でたほうれん草をピューレにしたものを練り込んでも出来ますが、一番簡単なのは、ほうれん草パウダーを使用することです。ほうれん草パウダーはパスタなどにも使用されていますが、最初に小麦粉とほうれん草パウダーを混ぜ合わせたものに水を加えて練ります。透明な皮はデンプンが主成分だと思いますが、これも同様にデンプンとほうれん草パウダーを混ぜ合わせて作ります。

 もし、クチナシを使った天然着色料グリーン色素を用いる場合、色素は水に溶かして使います。ほうれん草だけよりも、さらに濃い色合いを求められる場合には、お勧めです。

 

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レシチンの界面活性作用

2017年02月10日 | 日記

 洗剤でおなじみの界面活性剤は、水になじみやすい親水基と油になじみやすい疎水基を持った成分ですが、水と油を混ぜやすくする働きがある乳化剤や大豆レシチン・アルコールも界面活性剤の一種と言えるかもしれません。

 有機酸が主成分の食品添加物製剤には一部、カット野菜の洗浄・変色防止に使用できるものがありますが、もし有機酸などに乳化剤・アルコールなどを加えると、洗浄効果が高くなると思います。

 植物に使用する液体スプレータイプの栄養剤・農薬・殺虫剤に大豆レシチンを配合すると、界面活性効果により、植物表面に液体を均一に塗布・付着することが出来ますので、液体が流れ落ちにくくなります。乳化作用によって液体中の成分を均一に分散させる効果もあります。

 油に大豆レシチンを混合させると、剥離性(はがしやすさ)が良くなると言われます。フライパンのこびりつきも少なくなります。除菌エタノールに食用油脂を混合させた商品は剥離性が良いのが特徴ですが、この商品は、エタノールに界面活性効果よりも除菌効果を求めたものになります。

 

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電子タバコの香料

2017年02月09日 | 日記

 電子タバコは、専用の液体を加熱して吸引する葉タバコの代わりとなるものですが、美味しくするために香料(ミント味、その他)が加えられています。

 一般的な菓子などの食品香料と比べると、電子タバコの香料は特殊なため、香料メーカーでも作れるところは限られるようです。

 菓子用・飲料用・フレグランス用・香水用など、香料は幅広い製品に使用されています。そのため、香料メーカーにとっては得意分野と苦手分野があります。よその香料メーカーと似た香りを作るのは難しい場合もあり、メーカーは自身の専門分野の中で良品質の製品を作っています。

 弊社で取扱いしている主なメーカーは、バニラ香料などの菓子香料が得意なメーカーですが、食品用以外でのご要望の場合、その商品に合った香料メーカーをお探しします。

 

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アイスクリームと乳化剤

2017年02月08日 | 日記

 高級なアイスクリームは、牛乳・クリーム・砂糖・卵黄で作られています。

 アイスクリームの滑らかさは、脂肪分(クリーム)の含有量と卵黄の乳化作用によるものだと思います。卵黄は天然の乳化剤で、舌触りを滑らかにしたり製品を安定させる効果がありますが、何よりも卵黄の栄養・コクと、美味しそうな色付けが出来るのが特徴です。

 卵黄は、殺菌処理した粉末の卵黄を使用します。生の卵黄は菌の問題があり、そして粉末卵黄の方が添加しやすいです。バニラ香料は、工程の最後に加えると香りが飛びにくくなります。

 ラクトアイス・アイスミルクなど、脂肪分(クリーム)の少ない製品の場合は、卵黄ではなく乳化安定剤の方が良いと思います。フルーツの入ったジェラートなど、卵の味・色・香りを出したくない場合にもお勧めです。

 

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