日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

「赤信号 みんなで渡れば怖くない」のハズが・・・

2006-10-27 22:12:04 | 社会問題
文部科学省で指定された教科が未履修のために卒業できなくなりそうな高校生の問題が取りざたされています。
大学進学時に提出する成績評価書に手が加えられていたとのコメントも流れました。

「寝耳に水」のように報道されていますが、そうですか。
今の高校生だけでなく、相当以前から、親世代の時代にも黙認されていたことではないでしょうか。

先生の立場 : 自校の生徒をできるだけ受験に効率が良い勉強をさせたい。
生徒の立場 : 受験に不必要な科目に時間を割く必要がないから、別に不服もない
父母の立場 : 当然、先生にお任せ。受験に熱心なので歓迎。

大学受験というハードルがあることが判っているのは確かだから、寄り道や遠回りをしないで、最短コースを…、とそんな思いが前に出て、それが暗黙のうちに支持されたから、多くの学校で採用されてきたというのが実態なのではないでしょうか。

父母として参加した入学式で、心に残っているフレーズから

この高校は宝の山です。でも宝は自分で探さないと見つかりません。
勉強ばかりでなく、部活動も大切です。両立することは大変です。社会のリーダーにならんとする君たちならば、やればできます。
受験のための勉強をやりません。3年生になっても、自分の受験に関係ない科目も当然学びます。

そんな校長の入学式のメッセージで、母娘ともに、校長が大好きになりました。
果たして、娘は宝を探し当てたかどうか(笑い)

入学式早々、大学受験を話題にする入学式もありました。多分、父母の関心もそちらに向いているからでしょう。学校側も関心に対応した話題になるのでしょう。
多分、こっちの学校方が多数派なのかもしれません。
今回の話題になっている高校は、この多数派のケースだと思うから、調査すればするほど、履修科目不足が発覚すると思います。

「寝耳に水」なのは、そんな実態だったことではなく、その実態が卒業にブレーキとなるほどのことだったということではないですか。
問題もなく受け入れていた、受験科目重視の実態が、ルール違反だったと声が上がり驚いているというのが現状という気がしています。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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同じ思いです。 (mitsuya)
2006-10-28 05:05:00
いつも、読ませていただいています。

私も、最初このニュースを聞いたとき「赤信号---」のフレーズが思い浮かびました。

理科系で優秀だけの理由で医学部へ進学し、医師になる人が今後出てこないことを期待したいものです。

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Unknown (街中の案山子)
2006-10-29 09:53:23
なんか建前と本音の使い分けを生徒らに教授しているような様相ですね。
返信する

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