日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

やっぱり、安倍さん。

2006-09-22 09:38:48 | 社会問題
自民党総裁に安倍不晋三氏が選ばれて、マスコミの紹介の仕方に時代錯誤かという思いを抱きました。
その系譜で、血縁関係が示され、父上が、祖父の元岸首相がと、説明があふれています。そして、岸首相の膝で遊ぶ幼いご本人、小さいときから政治が身近にあったのですね。とコメントは誘導する。安倍さんを説明するにはこれが一番わかりやすいのだろうとは思います。
けれども、第1党の自民党総裁ということは、総理大臣の任に当たる人です。この国の舵取り役なのに、彼自身が政治家として何をしてきたかは、多くは語られない、というか、拉致問題が大きく動いた、小泉首相の北朝鮮訪朝に同行し、ヒューマニズムを持った人だという気質のみです。

ある政治討論番組、「彼は、やさしい人です。だから…」と続き、誰もが、御し易いと思って支持に回ったと、そんな口ぶりの意見が出ていました。

そんな、人間的優しさというイメージしかない人が、「美しい日本」と、これまた抽象的な、懐古的な表現を口にし、憲法改正、教育基本法改正と、前面に押し出そうとしている事柄との裏腹を感じてしまいます。

岸首相、60年安保、という程度の知識しかない私ですが、彼が、戦前にすでに政府の重要ポストだった岸信介氏の意思をここにきて、踏襲しようという思いが、残っているのだとしたら、それが「美しい国」という言葉を引き出しているのだとしたら、随分この国は先祖がえりするのではないだろかと、そう思ったりしています。

地盤、鞄、看板がなくても、能力がある人が政界に進出できるようになったと、そう感じていたのに、旧態然とした人脈優先型。年齢的には52歳と若手だろうけれど、就任後のあいさつ回りで交わす内容が、お父さん、おじいさんの思い出話だと、勝手に推測したりするものだから、興味がそがれてしまいます。

素人には知りえない力が働いているのでしょうか。魅力的なリーダーが出てきて欲しいと、決まったばかりなのに、そう思ってしまいます。
「首相指名、組閣と、見てみないと、決め付けてはいけないよ」と、いわれそうですが。
安倍首相サプライズ!があればいいのになー。

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