日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

下駄箱の中のものたち

2006-10-20 07:20:07 | 私の雑感あれこれ
下駄箱、という言い方は今はしないのだろうか。先日玄関にある靴入れを整理した。
我が家のそれは、大型の備え付け、たっぷり入るのだけれど、入っていたものは、笑っちゃうほど、かつての代物のあったりして…。

ゴミ袋2つ分を処分した。
処分したもののひとつ、編み上げブーツ。
かねてから欲しかったブーツを、奮発して買ったものの、履いたのは1度だけ。
編み上げブーツが流行していた頃、私のお腹には、初めての赤ちゃんがいたから。
彼女が生まれてしばらくした冬の日、団地の玄関先で、赤ちゃんをおんぶして、ママコート。そして編み上げのブーツの紐をセッセ、セッセと。あーあ、なんと若かったのです!ママコート着てブーツ履くなんて、トンチンカン(笑い)。
結局、子連れで暮らすあわただしい日々の連続で、流行は何度か繰り返したけれど、買った時の箱に大切に収まったままでした。
そして、先日開けてみたら…。
松任谷由美が「♪ママに貰ったブーツ♪」と、歌っていたけれど、私のブーツは靴底の糊がはがれたのか、箱の中でボロボロに崩れて無残な姿になっていました。娘には上げられない(笑い)。
ゴミ袋行きでした。

残したもの、下駄1足。
一度も履いていないのだから、捨ててもいいのだけれど。
スペースもあるから今回は残しました。
まだなりたての教師だった頃、校区の商店街を歩いていると、紙に包んだものをどうぞと手渡されました。
そして立ち話。
○○寛(ヒロシ)の母親です。
Y先生には、本当に感謝しているんです。
うちの息子、小学校の時のあだ名は、○○カンといわれて、カンはドンカンのカンの意味に受け取れて、本人も私も、本当にいやだったのです。
そりゃ、勉強ができないのだからしょうがないかも知れないけれど、そのことを中学で、担任のY先生にお話したら、先生は、息子に「コエンユウ」と、いうあだ名をつけてくださって、今は本人も喜んでいます。
そういえは、彼の顔は落語家に似ている。似ているから自然についたあだ名だと、なんとも思っていなかったのだけれど、Y先生の思いやりの賜物だったと、教えてもらったときの下駄なのです。
何で下駄かというと、そのコエンユウは下駄屋の息子なのでした。

※ 私は初任で担任がなく、Y先生の教室の副担任的存在でした。
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2 コメント

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コメントありがとうございます (街中の案山子)
2006-10-22 13:05:27
お訪ねいただきありがとうございます。

私、団塊の終わりの年です。どうぞこれからもよろしく。嫁入りの時の頂き物の下駄や、成人式頃の草履類は今回処分しました(遅っ!)。
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はじめまして (ゆいかばあば)
2006-10-21 11:59:27
何度かお邪魔しています、いつも読み逃げです。

同年代でしょうか?

共感する思い出がたくさんあります。

今回のブーツもなつかしく自分のことを思い出しながら読みました。

うちのげた箱にも1度もはかないげたが嫁入りの時のままあります。たまには日を当てて上げようかな。またお邪魔させてください。
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