会社は必ず落ち目が来ることを計算せよ！

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【贈る言葉】

こういう歌があるだろう。「たこたこあがれ、風よく受けて、雲まで上がれ、天まで上がれ」。でもな、天まで上がったことなんかないぞ。企業も一緒だ。行くところまで上がったら、必ず落ちるんだ。

　　　　　　　　　～大野耐一～

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【本文】

■会社は必ず落ち目が来ることを計算せよ！■

「企業というものは天まで上がったことなんかない。行くところまで上がったら凧のように必ず落ちる」と警鐘を鳴らしていたのはトヨタで副社長までやった大野耐一氏だ。

大野耐一氏はカンバン方式として世界中に広まったトヨタ式生産方式の生みの親である。

今トヨタは豊田家に社長の座が明け渡されたが、ピンチを迎えている。

この世界同時不況の中、４２０万台という莫大な台数のリコールを抱えた。

フロアマットにアクセルペダルが引っかかって戻らず、車が暴走し死亡事故が発生するという重大な不良に対する対策だ。

豊田佐吉翁の「十分な商用テストをするにあらざれば、真価を世に問うべからず」という名言が思い出される。

飛ぶ鳥を落とす勢いだった優良会社が左前になった例は数多い。

かつてのダイエー、カネボウもそうだったように行くところまで上がったら必ず落ちるということを念頭において経営に当たらなければならないという教訓である。

　　　　　　　　　＝　コンピテンシー宣教師　＝


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