絵とぶんでかきましょう-1-
「おはなし」の題材である「きのうしたこと」「きょうしたこと、見たこと」などを話させるだけでなく、絵でも表現させていく。「おはなし」と平行させていく。
鉛筆でもよいが、できればクーピーあるいはクレヨンを使って、のびのびと線を大切にした絵を描かせる。線をひいた後で、色を塗るようにさせたい。いろいろな色をぬりながら描いていくと、物の形や動きをとらえるのが弱くなったり、どうしても静的な絵になってしまうからである。
したことや見たことを絵にかく。
これも、生活の中で心に残ったことの「切りとり」であり、生活への意識化である。絵がかけたら、その絵を見せながら、「おはなし」をさせる。
絵がかけた順に、教師のところへ見せに来て話しをさせてもよい。そのときには、教師が話しを聞いて、絵のあいているところにひらがなで話しを書き込んであげたりもする。
心電図を学校でとった後には、その体験の絵をかかせる。その絵を、家へ帰って見せながら話をさせる。このときには、家の人に、その話を書き込んでもらう。それを教室の壁面に張って紹介する。(絵ー略)
みすず
きょう はじめて
しんでんずを とったんだよ。
からだに
せんたくばさみのようなものと
まあるい ものを つけて
テレビに キザギザの ものが
うつっていたよ。
みすず しんぞう ドキドキして
ちょっとだけ こわかったの。
(いくつぐらい つけたの)
ドキドキ していたから
わかんなかったの。
ひかる
きかいを みたら
どきっと したの。
「めを つぶって。」
といわれて
めを つぶっている あいだ
おなかを きられて おなかの なかみを
とりだされてしまうと おもったの。
おわったら なんでも なかったので
ほっとして
どきどきしちゃったんだ。
五十音図の清音と濁音、くっつきの「っ」の文字を覚えたころには、絵にも自分で題を書くようにしていく。
ここでだいじなことは、あまり表記のまちがいなどをはじめから指摘しないことである。