ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

中間報告会

2011年06月17日 23時56分48秒 | JICA事務所
   

派遣されて1年がたとうとしている。
今日はバンコクのJICAタイ事務所にて、中間報告会。
1年という節目に、これまでを振り返っての活動報告と今後について発表するというもの。
            


中間報告会の目的は以下の通り。
 (1)1年間の活動を振り返り、今後の活動計画を再確認する。
 (2)成功事例・苦労話などボランティア同士共有し、今後の活動を行う上での気付きの場とし、残りの任期に活かす。


あと数日後に帰国を控えた、21年度1次隊の隊員の帰国報告会も同じ日に開催され、
  午前  帰国隊員21年度1次隊による『帰国報告会』 5名
  午後  22年度1次隊による『中間報告会』 2名
      意見交換会
という流れ。

JICA事務所の所長、次長、調整員など事務所関係者、日本大使館、バンコク週報の方々が見守る中発表する。


帰国報告会の発表者は、日本語教師、青少年活動、獣医、PCインストラクター隊員たち。
2年間を振り返り報告発表。
私の任期も折り返し地点にさしかかり、様々な悩みや問題を感じつつあるこの時期、
その時期を過ぎ今まさに任期満了を迎えようとしている先輩隊員の報告を聞けるのは
とても貴重な時間だ。
タイに来てよかった、この任地でよかった、ボランティアの経験そのものが貴重な財産となったという反面、
これまでの道のりでは人間関係、活動、生活面での様々な問題と、困難がたくさんあったという
決して青年海外協力隊のポスターからでは分からない実体験を聞き、
うなずかされ、励まされた時間だった。
    


任期一年が過ぎて、子どもたちだけに向き合うのではなく配属先の職員と向き合い、人間関係をつくることの大切さに気づいたという青少年活動隊員の言葉、
うまくいかないこと、困難の連続だったと言葉詰まらせる獣医隊員の報告。
できました、こんなにやれました、という成功発表よりもぐんと身近で 
生身の日常があって、聞きながら涙が出てしまった。


この帰国隊員たちへ事務所長から講評がある。 その中にじんときた言葉があった。
「みなさん、2年間の活動お疲れさまでした。」
これは、どの人も言うねぎらいの言葉だと思う、じんときたのはこの次の言葉。
「みなさん、ありがとうございました。」

「活動お疲れさま」とは言いっても、「活動ありがとう」とはなかなか言われない。
だけど、私ならばこの言葉をもし、私が関わった人たちの誰かからもらえたら、
それで全てが報われる気になると思う。
自分の活動が役に立っているのだろうか、必要とされているのだろうかと
自問する日がいったいどれだけあるか。
「ありがとう。」と「お疲れさま」は違う。
ありがとうと言われることで、悩んだこと自問自答したこと、
すべてそれでよかったのだと私は思えるのではないか。
いま、自分がどこかで求めている言葉なのかもしれない。


午後は中間報告会。
私は最後の発表者で、大トリになる。
これまでを振り返って、そのままを発表する。
     


見守ってくれる先輩隊員たちの目が温かく感じる。
      


初めてつかったパワーポイント。
その資料を作るために、これまでを振り返ってみてよかったことがある。
これまでの活動内容に目を向けることによって、、
自分はこれまで何もできていないと自信をなくしていたのが
いや、そうではない、やってないことはない、けっこうやってきたじゃないか、
と、自分のこれまでと今を肯定することができた。
     

     

     

     


意見交換会ではボランティア間でざっくばらんに活動における経験・悩みを共有した。
配属先でのコミュニケーション、タイ文化、タイ人気質についてなど。
先輩隊員の言葉はどれも重みがある。
今後よりよい活動をしていくためのためのヒントをもらった。
    

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