ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

J1 第11節 FC東京×千葉

2007年05月13日 02時56分33秒 | 観戦記録
J1 第11節
FC東京 4-1(1-0,3-1) ジェフユナイテッド千葉
2007年5月12日
味の素スタジアム

●開き直り?

水曜日のナビスコカップがひどかっただけに、今日のスタメンを見た瞬間に正直「終わったかも」と思いました。水野の対面となる左サイドバックには、引き続き鈴木規郎が入ります。しかもリチェーリがスタメンです。リチェーリは爆発力はありますが、プレーが一人だけチームから浮いているという印象を抱いていたので、期待と不安が半分です。何にせよ、規郎とリチェーリの2枚がいるとはいえ、水野が相手では東京の左サイドは一体どうなるんだと思っていたのは確かです。ヒロミ、開き直ったなと。

●プレス、プレス、プレス!

が、結果としてリチェーリの起用がずばり的中します。僕の見た限りでは、千葉は押し込んでくる相手に滅法弱いという印象がありましたが、今日は東京のプレスが素晴らしく、何度かいいチャンスを作ることはできたものの、思うようなサッカーができません。こうなると試合は東京のものです。前線のワンチョペ、リチェーリ、川口信男から始まるプレスは千葉をどんどん押し込み、奪ったボールはシンプルにサイドに展開されます。

最初は東京のサイドを心配したものですが、この展開では両サイドに水野、山岸という攻撃的な選手を配した千葉の方が不利になってしまいました。千葉のボールの運び方はよく訓練されていると思いますが、勤勉にこなしているだけのチームだとしか感じられませんでした。攻撃的なサッカーについての考え方はいろいろあると思いますが、攻撃的な守備をしているかどうかで判断するのが現在のスタンダードではないかと感じていますし、僕もその意味で「攻撃的」という語を使っています。そして今日に限っていえば、東京と千葉のどちらが攻撃的だったのかは明らかです。

●復活?

木金の間に何があったのかは知りませんが、東京は水曜とはまるで別のチームのようでした。表情など見えるはずもないのですが、いつもは淡々とプレーしているように見える梶山でさえ、必死にボールをキープしながら前に進む姿は、鬼の形相のようでした。こんなプレーを継続できたら、彼は日本一のセンターハーフになれるのに。

選手も監督もファンも、それぞれ言いたいことはあるでしょうが、やはりこれまでは気迫が足らなかったのだと思います。今日のような魂のこもった試合であれば、負けても納得するファンは多いはずです。

戦術面では、なぜあのプレッシングを今までできなかった(やらなかった)のかという疑問が残りましたし、千葉限定なのか今後も続けるのか注目ですね。
激しいプレスは警告や失点も増えますし、夏場の消耗の問題もあります。まさに諸刃の剣です。ただ、これまでほとんど何もできないまま得失点差-8まで来てしまった以上、得点を増やすメリットの方を選択したのかもしれません。まだ1試合ですが、いい意味での開き直りだったのではないでしょうか?

今日のような気持ちのいい試合をたくさん見たいと思っているのは確かですが、この戦術だけで行き詰まってきたことも知っています。結局2,3年前と同じところに戻ってきただけなのかもしれませんね。で、こっから先どうするよっていう・・・

でもやっぱり、僕は気迫の伝わりやすい鬼プレスが好きだなというのが、今日のところの結論です。
今年はじめて、サッカーの試合を観ました(笑)

●余談

ワンチョペのゴール(2点目)はリチェーリの素晴らしい奪取(ダッシュ)によるものですが、あのシーンでボールをかっさらわれたのが池田昇平だったんですね。彼にとって東京戦は鬼門なのでしょうか。「またお前か!」と思った人も少なくないのでは。

2007年の観戦試合数: 9

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