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ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

モーツァルト

2005年12月28日 01時45分52秒 | 雑記
今、モーツァルトが熱い。
嘘。全然熱くないです。

音楽室の肖像画の中ではりりしい部類に入っていたと記憶しているが(いちばん嫌いな肖像画はシューベルトだった)、あまりにも曲数が多くて覚えられないという理由で好きになれなかった。

どうしていきなりモーツァルトなのか。

今更ながら、本当に今更ながら、小林秀雄の『モオツァルト・無常という事』を読んでいる。
小林秀雄には大学入試国語の定番という印象があり、わざわざ読もうと思う機会がなかったのだが、いつだったか新聞の書評欄で、文芸評論家(名前失念)が「文芸評論の対象は文学に限らないのだと知らされた」ようなことを書いていたのが印象に残っていた。
それほどのモーツァルト論とはどのようなものなのか、気になっていたのである。

なるほど聴いてみようかという気にはさせられる。
音楽評論家の文章では聴く気にはならなかっただろうから、不思議なものである。
近々1枚くらいはCDを買うことだろう。

力不足で説明できないのだが、こういうのを批評というのだなと感じさせられる。
このレベルの批評ができる人材が、今の日本にどれくらいいるのだろうか。
クラシック音楽が好きな作家はいるが、小林秀雄に近い水準でモーツァルトを語れるのか。
私の知る限り、サッカーを語る作家の文章は論外で、一般人同然と言って差し支えない。
批評精神とは、小説を書く力とは全く別物、ということなのだろうか。

もう一つ、モーツァルトに関するエピソード。
学生時代にドラムを習っていた東原力哉さんのレッスン中の名言。
「モーツァルト? バックビートないやんけ。」
力哉さんのことを知らない人のためにフォローしておくと、もちろん彼一流のジョークです。

『白夜行』文庫本のカバー

2005年12月28日 00時41分59秒 | 雑記
先日、東野圭吾の『白夜行』の文庫本のカバーが嫌だという話を、このブログによくコメントを書き込んでくださるいでっちさんから聞いた。
まだ読んでいないのだが、私はすでに入手済み。
ドラマ化にまつわる帯が付いていたものの、カバーに関しては特に気にならなかった。
ドラマの公式サイトの11/4のニュースにある画像と同じものなので、一体彼女は何が気に入らなかったのかが理解できていなかった。

今日その意味がわかった。
カバーまで変えちゃったのかよ・・・
確かにインパクトはあるけどさ、あれはちょっとね。
3か月前に「どこまでが作品なのか」というエントリーで書いた『69』よりもひどいかもしれない。

それはさておき、800ページを超える文庫を持ち歩きたいとは思わないので、年末年始に集中して読むつもりだ。
速読派ではないが、昔『愛と幻想のファシズム』の上下は2,3日で読んだはずなので、面白ければ問題なく読破できるだろう。
小説のはじまりは「近鉄布施駅」、地元のすぐ近くなので、なじみのある土地でどんなストーリーが展開されるのかが楽しみだ。
エキストラ募集案内を見た限りでは、ドラマの収録は関東でやってるようですが。