走馬観花~我還在北京

只今北京留学中。ってまだ北京におったんかいな!?
気が向いたら過去の分も差し込んでます(笑)

年末山西出張(3)~雪路石家荘へ

2006年12月31日 | 出去郊区&旅行
朝起きたら陽泉の街は一面雪景色。なんじゃこりゃ~!天気予報じゃ「小雪」って言ってたのに~!予定ではこの日,陽泉から高速バスで河北省の石家荘へ移動し,河北省博物館を見学の予定だったのですが,あにはからんや雪のために交通マヒ。高速道路が封鎖されてしまってました。ならば列車で,と駅にいったものの,切符売り場は長蛇の列。しかも陽泉はさほど大きくない駅なので列車の数も少ない…。
しかし駅ではこの大雪でも石家荘へいってやるという個人乗り合いタクシー&バスがわんさかおりました。稼ぎ時ってことでしょうか。仕方ないので我々も小さなバンを一台チャーターすることにしました。高速道路が封鎖されているので桃河沿いの古道を行き,娘子関を越えて河北省入りするルートしかありません。太行山脈越えなので,山の近くは雪も多く,幸い吹雪かなかったので視界はよかったのですが,途中,道下の畑に乗用車がひっくり返って落ちていたり(こっちの車はスタッドレスタイヤなんて履かない),かなり肝を冷やしました。
娘子関ではトラックの渋滞に捕まり,数時間足止めをくらい,石家荘に着いたのはすでに夜7時近く。我々8時間も車にカンヅメ状態で瀕死。
ほうほうの体で駅に行き,北京に帰る列車の切符を購入。が,元旦前なのでちっとも席がなく,翌朝7時半出発のものをやっと買えただけでした。これじゃあ博物館行けない~(涙)
駅前のホテルに宿泊を決め,ホテル内のレストランでやっとこさマットウなゴハンにありつけました。河北省で有名なものといったらロバ肉。せめてこれだけでも食べようと,ロバ肉のハンバーガーみたいなもの(「ロバーガー」と個人的に呼んでいる)を注文してみました。ロバ肉は大体塩漬けになっているのでちょい塩からめでした。

年末山西出張(2)~平定県開河寺石窟

2006年12月29日 | 出去郊区&旅行
2日目は太原の南東,陽泉市へバスで移動。2時間ほどで到着し,さっそくホテルを決めるとタクシーをチャーターして平定県乱流村(一名蘭柳村)開河寺石窟へ。
ここには北朝の造像と,隋代の石の大仏(石碑もあり)があります。先輩の今回の目的はここで,この造像に彫られている文字をチェックしました。しかし開河寺は桃河のほとりにあるため極寒。ボールペンのインクも出なくなるし(涙)。
開河寺には2年前から甘粛からきたお坊さまがいらっしゃって,それまで荒れて放置されていたお寺と石窟の保護に努めてらっしゃいます。現在は3つの殿を建築中。すでにでっか~い金の布袋さんが建立されております(別に金色にしなくてもいいような…)。「ここらの人はこの石窟の貴重さがわかってない。君たち帰ったらこの石窟を宣伝して下さいね」とおしゃっておられました。和尚さんヤル気マンマンだ・・・(笑)

年末山西出張(1)~山西博物館

2006年12月28日 | 出去郊区&旅行
年末も押し迫るなか,先輩にくっついて山西にいってまいりました。今年山西に行くのはこれで4回目だったりするのですが(汗)
まずは太原の山西博物館に行きました。近年新しくなってオープンしたのですが,あまりにモノがたくさんあって,前回10月に来たときは時間切れで全部見られず,めちゃくやしかった!てなわけで今回はリベンジ!朝イチで行きました。
ここに来てまず目を引くのは春秋時代の青銅器の多さでしょうか。紀元前の人々の技術の高さと想像力の豊かさには驚かされます。この博物館には国宝の青銅器が3つほどあるそうです。写真はなんだかわかりますか~?名前は「鑑」,古代のかがみです。これに水を張ると顔が映るそうな。
青銅器のほかにも北魏や北斉など北朝関係の貴重なモノもたんまりあります。あと山西には多くの木造古建築がなお現存しているのですが,その精巧な模型(本物は持ってこられないからね),近代のものでは山西商人がもちいた票号(手形)など展示してあります。
また新しい博物館なので,展示の方法もメディア系展示などもあり嗜好が凝らされていて,歴史の知識がなくても楽しめます。山西といえば,日本軍が最も重点的に侵略した場所なのですが,近現代の展示はなく,その系の展示はありません。抗日系の博物館は別にあるので,住み分けしたのでしょう。
博物館の人によれば,もうすぐ車馬坑の博物館もオープンするのだとか。
7年ほど前に太原に来たときは,貴州と最貧を争っているほどの寂れた地方都市だったのですが,今や高層ビルが立ち並び,5ツ星ホテルもあり,マクドナルドもケンタッキーもあって,経済がかなり立ち直っておりました。山西はもともと資源も豊かだし,清代までは経済も発達していた場所だったから,7年前のあの状況は,政治が悪かったということなんでしょうかね。

麗江料理~一坐一忘

2006年12月26日 | 吃的東西
昨日から某国立大学にお勤めの先輩が北京にいらっしゃっております。あいにくわたしは風邪をひいてしまって,お付き合いできるのは晩ゴハンのみ。今日は三里屯にある麗江料理のレストラン,一坐一忘に行ってきました。
お店もさすが三里屯にあるだけ小洒落れてて,店員さんの民族衣装も可愛いらしく,接客態度もgood。
料理はわりとあっさりめの味付けで,わたし的にはいい感じです。
         

写真は百合根のミートボールなんですが,百合根とお肉の味がちゃんとマッチしてて美味しかったです。頑張ればわたしでも作れるかも?
         

そしてなんといっても,この地方の料理といえば米線。わたしはお味あっさりめの鶏肉の米線を,先輩は牛肉のものを頼みました。他にも酸辣(すっぱ辛い)の味付けのものなど,いくつか種類がありました。鶏肉の米線は,ちょっとあっさりしすぎだったかも。もうちょい塩味足してもいいかなあという感じでした。
お店の雰囲気はよかったし,お値段もそんなに高くなく,リラックスして食べられるいいお店でした♪

冬至に餃子で旧交もホカホカ

2006年12月23日 | 観察中国
昨日病院の帰り,街のあちこちで餃子を食べる人をたくさん見かけました。「何で今日に限ってみんな餃子食べてんだろ?」と訝しく思ったのですが,あまり気にもとめていませんでした。すると,夜,久々に李さんからケータイにメールが。「今日は冬至だから今から一緒に餃子食べに行こう!」というのでやっとナットク。
冬至にはかぼちゃじゃなくて餃子を食べるんですね。たぶん北方の習慣だとは思いますが。ちなみに韓国朋友によれば,韓国では小豆を食べるのだとか。冬至の過ごし方も各地各様。

ところで,李さんはわたしが中国に来てから記念すべき一人目の中国朋友です。
互相学習の学友だったのですが,ま~ったく中国語を話せないわたしの相手を忍耐強く続けてくれた,いわば中国語の恩師でゴザイマス。
たいてい互相学習などで知り合っても,関係が続くことはそう多くありません。途中で自然消滅というのもザラにあります。
彼女はすでに卒業して北京で公務員となっており,ふだんはすごく忙しいので,本当に会う機会が少ないのですが,それでもなお,今もこうして交流が続いているのはなかなか有り難いことだなあといつもしみじみ思うのです。
昨日も彼女と楽しく餃子とビールでカンパイしました。

レコーディング

2006年12月18日 | 観察中国
今日の午後,竜くんに誘われて,中国スターたちのレコーディング現場にお邪魔してきました。まあ,つまりは彼の彼氏,趙さんの仕事場なんですが。
スタジオってどんな感じ!?と思いきや,普通のマンションの一室で,リビングルーム・ベッドルーム・台所・トイレ&お風呂場があるだけのちっちゃな空間でした。機材はリビングに置いてあり,そこでスターたちが時間になるとやってきて,レコーディングして帰っていくのです。
レコーディングが終わるたびに,スタッフが次々とスターと記念撮影。わたしも便乗して一緒に撮っちゃいました。
今日のレコーディング予定は9人。スターたちの時間が折り合わないと,ベッドルームの方で待機。我々ここでフツーにおしゃべりしてました(笑)残念なことに,わたしはそれほど中国のスターに詳しくなく,「この人は○○さんだよ」と教えられても「ふーん」で終わり。たぶんカンちゃんとかだったらすごく感動するだろうに。しかしこの後,やっとわたしが知ってるグループがやってきました。
         

じゃーん!水木年華さんでーす!レコーディング時間になるまで彼らとおしゃべりしてましたが,ほんとに普通の気さくなお兄ちゃんたちでした。今日初めて知ったのですが,彼らは清華大学の出身だったんですね~。
しかし最後のスターのレコーディングが終わったのは夜11時。しかも趙さんたちスタッフはこのあと会社にもどってまた仕事するんだとか。とくに今の時期は年末の番組収録で大忙しなんだそうです。
いやはや,みなさんお疲れサマ。

GAY朋友と本屋めぐり

2006年12月15日 | 喜歓的東西
最近右ヒジの調子が悪く,病院に通っております。今日の治療後,帰ろうとしたところで竜くんから電話がかかってきました。なんでも友人のシンさんと本屋めぐりをしているとのこと。わたしも来ないかというので即OK。
というのも,シンさんは代々文学者のおウチの人で,割引率の高い本屋や出版数の少ない貴重書を置いているところなど北京の本屋についてはめちゃくちゃ詳しい北京人。彼自身も若いのに文学通で,いろんなウンチクを教えてくれます。ただし,竜くんにとってはちょっとそのウンチクがうるさそう。文学なんて彼にはまったく興味ないし(笑)。彼らはgay朋友なので(シンさんは純ゲイ),彼らの会話中,微妙な下ネタが飛び交うことがあるけれどそれは完全無視!
今日は海淀橋近くの本屋を4,5件見て回りました。今日わたしが買った中での収穫はエンデの『モモ』(岩波書店,1976年)と『実用繞口令小辞典』(世界図書出版西安公司,2005年,12元)。
前者は古本で,おそらく日本人がもって来て中国の本屋に売ったもののようです。でもまさか北京で『モモ』に出会えるとは!即買いでした(笑)
後者は「繞口令」,すなわち早口コトバを集めたもの。これは発音の鍛錬に役立つと思って買いました。この本では,どの早口コトバを練習すればどの発音が鍛錬できるかというメモつきで,なかなか良さげです。日頃竜くんに発音をバカにされているので,ちょっと頑張りたいと思います。
ためしに一個紹介します。興味のある方,やってみてください♪

「陳和程要分清(Chén hé Chéng yào fēnqīng)」
                    『実用繞口令小辞典』30頁(enとengの鍛錬)

姓陳不能説成姓程, Xìng Chén bù néng shuō chéng xìng Chéng,
姓程不能説成姓陳, Xìng Chéng bù néng shuō chéng xìng Chén,
禾木是程, Hé mù shì Chéng ,
耳東是陳, Ěr dōng shì Chén,
陳程不能分, Chén Chéng bù néng fēn,
就会認錯人。 Jiù huì rèncuò rén。

*もとの本にはピンインはありません。

幻の朝ゴハン~豆腐脳

2006年12月11日 | 吃的東西
最近かなりダイエットしたい。というのも,先日竜くんにいきなりウエストつままれ,「ミシュランタイヤのキャラクターみたい♪」なんていわれてしまった。ヒドすぎる~!(号泣)。
ここずっと生活が不規則で,夜遅くに晩酌付き夜ゴハンなんてやってたうえに,1日パソコン作業で一切運動しない日々を送っていたもんだから,下半身が相当にヤバイことに。やはり三食きちっと食べて運動しないと!
わたしの大好きな中国の朝ゴハンのひとつは「豆腐脳」。ムリに言えば中華風湯豆腐?でしょうか。豆腐はすごく柔らかく,ヨーグルトみたい。お味はしょっぱめ。
前回包頭に着いた朝に久々に食べることができました(ちなみに写真後方にどっかり積まれているのは油条。中華風ドーナツ?)。
これはとってもポピュラーな食べ物なんですが,朝しかやってないから,昼頃に起き出すわたしにとってはいわば幻の朝ゴハン(笑)
しかし現在朝の気温は零下ですから,これを食べるために早起きするってのは至難の業ですな。やはりマボロシか。(←惰弱!)

鼎泰豊で小籠包

2006年12月04日 | 吃的東西
今日無事に先生はご帰国されました。昨日の夜は,先生と一緒に鼎泰豊という台湾系の小籠包で有名なお店でささやかに宴会。小籠包は南方の庶民料理なのですが,ここは高級感のある洒落たお店で,日本人客わんさか。
お味については,前門にあった開封というお店の方がわたしには美味しく感じました。でも現在,前門のあたりは改修中で,開封のほか,焼麦で有名な都一処もみんな休業中と聞きました。早く工事が終わらないかなー。

零下15度内モンゴル包頭出張(2)~おまけ

2006年12月03日 | 喜歓的東西
2日目の講演も無事に終了。日曜日だというのにたくさんの学生さんが聞きにきて下さいました。今回配ったレジュメはわたしが出発前日に泣きながら中文に翻訳したものなんですが,司会の先生が最後に挨拶していたとき,いきなりわたしを紹介するもんだから,めちゃくちゃ焦りました。「このデタラメな翻訳はコイツか」と思われたかと思うと冷や汗が出ます…。
講演のあとは昼食兼お別れ会。学院の先生方と会食するのはいいんですが,白酒というアルコール40度のお酒をイッキ飲みさせられるのはちょっとツラかったです。
ところで,会場となったレストランは学院の施設なのですが,この近くにスゴイごみ箱発見。パンダにしてはエグすぎまっせ(笑)