走馬観花~我還在北京

只今北京留学中。ってまだ北京におったんかいな!?
気が向いたら過去の分も差し込んでます(笑)

四川旅行はパンダ抜きで(16)~金沙遺跡博物館

2007年07月27日 | 出去郊区&旅行
午後成都に戻ってきた我々は今年の4月に対外開放された金沙遺跡博物館へ。前回行った三星堆の遺物とよく似た文物が2000年に入ってから(2001年頃?)成都の西で発掘されました。忽然と消えた三星堆の人々の足跡をたどる貴重な発見として、目下考古学者さんたちが調査中です。
このへんを専門に研究している友人の話によると、この遺跡が発見されるや、成都市長さん(だったハズ)が国から日本円にして70億円の予算をひっぱってきて調査&博物館の建設をおこなったそうです。われわれ、実際にできたばっかりの博物館へ行ったわけですが、どこもかしこもぴーかぴか!展示方法も最新機器を導入したり、モダンな感じにがんばってました。さーすが70億円!
しかーし!この日はけっこう強い雨だったのですが、博物館のあちこちで雨漏り。そこらじゅうに雨雫を受けるバケツが置いてあり、「これが70億円…」と、笑いをかみ殺しながら見て歩きました。恐るべし中国の突貫工事。
                
博物館を見終わったあと、我々タクシーで諸葛亮と劉備が祭られている武侯祀へ。しかし、大雨のせいでタクシーはなかなか捕まらず、やっと武侯祀へ着いたときには、我々に残された時間はかなり微妙に。まさか飛行機に乗り遅れるわけにはいかないので、武侯祀は涙をのんで断念。しょうがないのでその悔しさを近所のタンタンメン屋さんで解消(笑)いや~めちゃめちゃ美味しかった~!Tさんと二人しておかわりしちゃいました。
と、いうわけで四川旅行は美味しく締めくくらせていただきました♪

四川旅行はパンダ抜きで(15)~洛帯古鎮

2007年07月27日 | 出去郊区&旅行
ついに最終日。北京行きの飛行機は夜なので、日中はやはり観光に繰り出しました。午前中は洛帯古鎮へ。新南門ターミナルからバスで約1時間のところにあります。ここはもともと甑子場と呼ばれた土地で、三国時代、後主劉禅がここで玉帯を井戸に落としたことから「落帯」→「洛帯」になったそうな。
のち、清代くらいに、徙民政策でこの地に客家の人々を移住させたことから、ここにはたくさんの会館が作られ、いまでも客家独特の言語や文化が遺されているそうです。
そんなわけでここ一帯は四川でみた古鎮とはちょいと様子の違う街並みで、会館のうだつがにょんにょんと突き出ている感じは、以前、浙江省あたりでみた古鎮の感じと似ていました。
               
この古鎮は、現在観光地化されていますが、鎮の人たちは素朴で愛想がよく、好感がもてます。わらじを編んで売っていたおばあちゃんを写真に撮ろうとしたときもにっこり笑って撮らせてくれました。
               
ここの食べ物は、客家独特のものや中国各地のものがありました。客家のものとしては涼粉(ところてんみたいなもの)が有名らしいです。我々、金糸餅を買い食いしました。小麦主成分のタネを細い糸状にし、それを輪っかに編んだ?ものを揚げた、ちょっと特殊なドーナツのようなクッキー?(表現しづらい…)ぱりぱりしていて香ばしかったです♪

四川旅行はパンダ抜きで(14)~杜甫草堂

2007年07月26日 | 出去郊区&旅行
楽山から成都へ帰ってきた後、杜甫草堂へ行きました。安史の乱の際、杜甫は成都へ逃げてきて、ここで多くの詩を作ったそうです。
わりと広い公園で、竹が美しかったです。我々が行ったときは雨上がりで緑が深く、空気も新鮮。うっとりしながら歩いていました。
ここの地下からは、杜甫が実際に生活したであろう建物の遺跡が発掘され、当時の建築構造解明の有力な材料になっているそうです。
               
そうそう、今回成都での観光は、午前に遠いところ+午後に成都市内という方法を採りました。前日の三星堆の後も、道教の宮観である青羊宮へ行きました。道教徒の人たちの服と髪型はちょっとカワイイ。

四川旅行はパンダ抜きで(13)~楽山大仏&麻浩崖墓博物館

2007年07月26日 | 出去郊区&旅行
成都観光二日目はTさん希望の世界遺産楽山大仏。これも一応唐代のものらしいんですが、でかかった~!高さ約70m、幅約30mだそうです。これはこれで面白かったのですが、ここ一帯が丘陵地帯になっているのでまたしても山登り。もうヒザがガクガクっす(涙)
チケットには隣接する麻浩崖墓博物館と烏憂寺の分も含まれていたので、我々ゼーゼーいいながらこの二つも回りました。
                    
わたし的には麻浩崖墓博物館が面白かったです。ここは後漢時代の地方豪族の陵墓が岸壁にうがたれており、彫刻なども施されています。石棺も展示されており、表面に人面蛇身の伏羲&女媧図を発見。その他、陳列館には馬や人物などいろんな陶器の俑が展示されていました。

四川旅行はパンダ抜きで(12)~広漢市 三星堆博物館

2007年07月25日 | 出去郊区&旅行
この日は新南門バスターミナルから広漢市にある三星堆博物館へ。20世紀末にここから、どこの文化にも見られない異様な青銅の仮面、祭器、大量の象牙などが2つの穴からざっくざっくと出てきて、世紀の大発見!?とも言われたものです。時代的には殷末周初くらいで、文字史料が発見されていないため未だに謎が多く、突然ぷっつりと途絶えてしまったと考えられている古代国家。最も有名なのは目が飛び出した仮面でしょう。
この国については古文書に伝説のみが伝えられていたのですが、実際にモノが出てきちゃったわけです。
               
博物館は遺跡の場所に建てられており、公園のなかに陳列館があるのですが、はっきり言えばムダに広い。陳列館まで遠すぎる!それから門票が高い!一般82元ですよ。わたし学生証を出したのですが、院生はダメと言われてしまいました。ケチ~!

四川旅行はパンダ抜きで(11)~成都 陳麻婆豆腐

2007年07月24日 | 吃的東西
朝7時のバスで松潘を出発し、成都へ向かいました。今度は岷江というこれまた大きな河川沿いの道を行きましたが、やっぱり山道、峠道。四川は西高東低の地形で(なんたって西隣はチベット)、5千、6千m級の山々が連なる部分もあるとか。
バスの中では今までになく爆睡。やはり連日山登りをしたもんだから疲れていたようです。気がついたらもう成都でした(笑)でも時間にしたら8時間半くらい乗ってたんですけどね~。
我々、成都での行動に最も適する場所を探して宿を決めました。その場所とは、新南門バースターミナル付近。このバスターミナルは旅行専門のもので、旅行者のための施設も整っていて非常に便利。ここから各観光地へ向かうバスが出ています。
我々、ホテルで休息したのち、夜ゴハンを食べにいきました。目指すは陳麻婆豆腐店!市内バスに乗って迷いながらたどり着くと、すでに時間は8時半すぎ。店内はもう終わりモードで、どうやら我々最後の客だったかも?さすがに有名店だけあって、観光ツアーに組まれていて、多くの団体旅行客がいました(日本人多かった)。
さてさて、お味の方ですが、とても美味しかった!今まで食べた中ではダントツ1位。辛いというよりは山椒で痺れる感じです。さすが老字号。
うわさによれば、近年外国人客が増えたのでちょっとマイルドにしたらしいです(笑)

四川旅行はパンダ抜きで(10)~松潘県

2007年07月23日 | 出去郊区&旅行
黄龍から松潘に移動した我々は、やっぱりテキトーに宿を決め、市街を散歩しにいきました。ここは成都-九寨溝ルートの中間(といってもかなり九寨溝寄り)地点にあたり、九寨溝から成都へ向かう旅行者、あるいはその反対をいく旅行者がここで宿泊することが多いようです。また観光の見所もあるようなので、ホテルも多く、街では大勢の西洋人バックパッカーを見かけました。
松潘は比較的標高が高いため、かなり涼しかったです。またチベット族、羌族の自治州に属するため、民族衣装の人も多いです。
昔は松州と呼ばれ、チベットと中国王朝の争奪の地でもあり、堅固な城壁が築かれました。ここの城壁は唐代のものをもとに、明代に増強したとのこと。城壁は南側の城門部分にまだ瓮城が大体残っていました。現在は観光地化で、新たにキレイな城壁を作りなおしているところでした。瓮城を取り壊さないで保存してくれたらいいなあ。
北側城門外には吐蕃のソンツェンガンポと唐の文成公主のでっかい石造があり、中蔵融和を強調しておりました。おいおい…(汗)
                
チベット族のグッズをお土産屋さんで見ていたら、店主のおじさんがヤクのミルクから作ったヨーグルトを薦めてきました(1杯5元)。なかなかに濃厚ですっぱかったです。お砂糖をかけて食べました。
そのあとおじさんにチベット語を少し教えてもらいました。こんにちは→「チューゾン」、さようなら→「デモ」てな感じ。肝心の「ありがとう」をどう言うのか聞くのを忘れてしまってちょっと後悔。誰か教えてくださ~い。

四川旅行はパンダ抜きで(9)~黄龍 五彩池

2007年07月23日 | 出去郊区&旅行
九寨溝観光の翌日、朝イチ宿を引き払って長途バスで黄龍へ移動。ここの頂上には五彩池というとってもキレイな湖があります。九寨溝にもありましたが、この土地が含むカルシウムや鉱石で、特殊な水の色(まさに水色!)になるそうです。
         
我々すでに九寨溝でバテバテだったため、上りも下りもロープウェイを使用し、五彩池だけを見ることにしました。一番いいのはロープウェイで登って徒歩で下山しながらほかの湖を見ていくコースのようです。黄龍は九寨溝より標高が高く、ふもとですでに3100m、頂上では約3900m。富士山より高い~!
我々、ロープウェイを降りた後、1時間ほど原始林の中を歩いて五彩池へ。標高が高いため、けっこう寒く、普通の綿カーディガンだけだったTさんは震えながら歩いていました。そして五彩池付近に来ると、階段があり、一歩登った瞬間、めちゃめちゃ身体が重く感じ、やや頭痛もしてきました。Tさんはわたしよりひどく、目が血走ってもう立っていられないくらいでした。
原因は酸素不足!初めて経験しました~。高山における酸素不足って、息が苦しくなるんじゃないんですね(笑)身をもって知りましたよ。
五彩池のほとりには黄龍寺があり、ここはもともと羌族やチベット族など少数民族の聖地で、1年に1度ここに集まってお祭りをしたそうです。現在この祭りはなくなってしまったのですが、要するに漢族がやってきて観光地にし、彼らから聖地を取り上げちゃったってことです。そのせいか、この地のチベット族商人は儲け主義でなんだかヤサグレてる感じがしました。なんとも責められないですケド。
                
ほうほうの体で下山した後、中国人カップルとタクシーを相乗りして松州へ移動しました。途中、最も高い峠(標高4007m!)で一旦停車してもらい、標高約5800mの雪山をバックに記念撮影。ここには観光用の白いヤクが静かにたたずんでいました。ヤクは普通黒色で、お肉やミルクはとても美味しいそうです。でもあのヤクを見たあとではお肉は食べられないかも…

四川旅行はパンダ抜きで(8)~九寨溝

2007年07月22日 | 出去郊区&旅行
さすがにわたしの趣味にばっかり付き合わせるのではTさんに申し訳ない、ということでマットウな観光コースへ。広元から長途バスで九寨溝へ移動しました。事前にネットで広元から直接行けることを確認していたのですが、道がスゴかった。成都からだったら高速が使えて快適らしいのですが、我々が行った道は普通の国道。山道、峠道込みで、結局朝の6時に出発して着いたのは夜の6時。着いたときにはお尻が痛くなってました(涙)この日はやはりネットから予約しておいた旅館に泊まり、翌日の丸1日を九寨溝観光にあてることにしました。宿のおじさんに1日で回る理想コースを聞き、コース設定。ほんとは2日あれば理想的らしいです。
九寨溝は海抜3000mの高原地帯で夜中はめちゃくちゃ寒かったです。日中は薄めのウインドブレーカーがあればちょうどいい感じ。山の天気なので時折にわか雨にも遭遇しました。
           
現在、九寨溝の付近はホテルが乱立し、5つ星ホテルなんかもあります。飛行場もあって、北京から直接来られるみたいです。大概は団体ツアー客で、日本人も多く見かけました。
内部は美しい湖や原始林、滝、山が見られます。風景と水の美しさには圧倒されまました。見所には内部の循環バスに乗って移動します。自然保護のため、自家用車では入れません。
                 
九寨溝はもともとチベット族の地域で、各見所ではチベット族のおばちゃんが貸衣装を薦めてくるのですが、わたしもとうとうコスプレやっちゃいました(笑)小さい子供用の服もあって、家族連れに大人気。
循環バスがあるとはいえ、けっこう歩いたのでへろへろに疲れました。

四川旅行はパンダ抜きで(7)~明月峡古桟道

2007年07月20日 | 出去郊区&旅行
昭化から乗り合いバスで広元に戻ってきた我々は、宿でちょっと休憩した後、まだ日も高かったので、明月峡古桟道に行くことにしました。
嘉陵江の両岸は絶壁で道がない部分がありました。さてここで問題です。古代中国の人々はどうしたでしょう?
答え:「道がないなら作ってしまえ!」
           
なーんと絶壁に穴をあけ、木造の支柱をつっこみ、その上に板を乗っけて道を作ってしまいました。写真は現代にちゃんと作り直されたものですが、古代はこんなに整った道じゃなかったと思われます。
これをわたるとき、下の部分はどうなっているか想像しないほうがいいかもしれません(笑)