goo blog サービス終了のお知らせ 

ユラーナ Ulana - A bridge between Japan and Overseas Countries

龍神由美のブログ。江戸の面影を残す川越に、先祖代々300年住んでいます。私の川越暮らしを綴ります。

お墓のお花の数え方、一対(いっつい)

2010年09月13日 | 日本文化
いつも行くお花屋さんに行きました。お花の籠を作ってもらっている間に、60歳前後と思われる女性が入って来ました。

「仏前の花、2セットね」と言いました。

2セット?私は考えました。(お花束が4つと言うこと?)

すると、お花屋さんは、にこにこしながら、「お墓に持って行くお花ですか?」と訊きました。「そう、そう」と女性。すると、お花屋さんは、普通に一対(お花束2つ)のお花を作り始めました。

最近、お花の数え方を知らない年配者が多いです。10年以上前に、奈良の飛鳥寺近くの蘇我入鹿のお墓に何となくお墓参りをしたくなり、奈良のお花屋さんに行って、「お花、一対お願いします」と言ったら、「1個ですか?」と訊かれました。「1個って、あの、つまり、お墓に持って行きたいんです。だから、一対です」と言ったら「じゃあ、2個ですね」と言われてショックを受けました。

その後、前述の川越のお花屋に行って同じように、「お花、一対、お願いします」と言ったら、「2個ですね」と言われました。川越でもか・・・お店の方にお訊きすることにしました。

「最近では、お花は、1個、2個と数えるようになったのですか?」

「いえ、一対ですが、『一対くれ』、と言われて、一対(お花束2つ)作ると、なんだ!一対(本人は1つのつもり)って言ったじゃないか!と言われてしまって、それで、確認するようになっちゃったんです」と。

それから10年以上経ちました。お墓参りのことを全く知らない方たちが、どんどん増えて、現状は、さらにひどい状態でしょう。

ご自分の家の宗旨もわからない、家紋もわからない、という方も増えています。まあ、家紋や名字は、明治から付けられた家も多いでしょうから仕方ないとは思いますが。

お墓にお供えするお花のためのお花立てが墓石の両側にあるお家が一般的かと思いますが、その場合、お花は、「一対」となります。広辞苑で「一対」を引くと「2個で一組となること」という説明があります。


ユラーナ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 干天の慈雨 | トップ | ガングリオン (bible bump) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本文化」カテゴリの最新記事