ユラーナ Ulana - A bridge between Japan and Overseas Countries

龍神由美のブログ。江戸の面影を残す川越に、先祖代々300年住んでいます。私の川越暮らしを綴ります。

今年もお盆がやって来ます

2011年08月12日 | 宗教
川越の町中は、明日からお盆です。今日は、お寺さんに行ってお墓のお掃除をしてきました。かんかん照りの中でお掃除をしていたので、玉のような汗が出ました。でも、お花としきびを入れると、お墓が生き生きとしてとても気持ちがよいです。

「おじいちゃん、暑いねぇ。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」などと唱えながら、お水をお墓にかけました。
お線香に火をつけて、お線香立てに入れれば、実に気分爽快です。お墓参りの気持ちの良さは、何とも表現のしようがありません。

明日は、お提灯を持って、お迎えに行きます。

一度、家に戻ってから、お花屋さんに、仏壇にお供えするお花を買いに行きました。お花屋さんは、人の行列。ああ、川越では、お盆の行事は廃れていない、と安心しました。お宗旨によっては、笹、ほおずき、みそはぎなどを用意するお家も多いようですが、我が家の宗旨では、母が「おもりもの」と呼ぶお野菜や果物をお供えするくらいです。

お盆中に、お客様がお見えになることはないのですが、ご先祖さまをお迎えするわけだし、お花を活けることにしました。混んでいるお花屋さんで、花材を選ぶのは、申し訳なかったのですが、レンギョウ、グラジオラス、トルコ桔梗にしました。

真・草、控の基本形



レンギョウの葉



グラジオラスとトルコ桔梗




床の間を清め、正座して、鋏を入れると、切り口から植物の香りがして、しゃきっとした気分になります。新しいお花を活けるときほど、清らかな気分になることは、めったにありません。

私のブログをご覧いただいている方の中には、バックのお軸がちっとも変っていないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは理由あってのこと。我が家は、築90年くらいです。床の間は、砂壁で出来ています。今時の職人さんでこの壁をいじれる方は、まずいないと思われます。よって、お軸を変えることによって、貴重な砂壁を痛めることは出来るだけ避けたいのです。お軸の絵柄も、松なので、四季を通して掛けていていいかな、と勝手に思っています。

兎にも角にも、今年も無事、お盆をお迎えすることが出来るようで、ほっとしています。


ユラーナ

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