ユラーナ Ulana - A bridge between Japan and Overseas Countries

龍神由美のブログ。江戸の面影を残す川越に、先祖代々300年住んでいます。私の川越暮らしを綴ります。

法然と親鸞 ゆかりの名宝 展覧会@東京国立博物館平成館

2011年11月21日 | 宗教
まだ、父の介護申請をする前、東京国立博物館の平成館で現在開かれている「法然と親鸞 ゆかりの名宝」展覧会に行ってきました。

水曜日だというのに、上野の森はとても混んでいました。

東博の正面の本館。



左手の表慶館。アジアギャラリーです。


そして、平成館。こちらが、法然と親鸞の展覧会場です。


カメラを構えたら、大勢の人が通り過ぎてゆきました。


待ち時間は0分で、すぐに中に入れましたが、とても大勢の方がいらっしゃいました。(後で聞いた話によると、土日祝日は2時間待ちのようです。)音声ガイドのためにヘッドフォンを借りて、ゆっくりと見て回ることにしました。

我が家は、浄土真宗ですが、母方は、浄土宗です。よって、私の中で、法然さんと親鸞さんは、繋がっているのです。子供の頃から、ご仏壇に手を合わせるときには、お願い事をするのではなく、必ず、「南無阿弥陀仏」をお唱えしています。よって、今回の展覧会は、とても楽しみにしていました。

展示物は、法然さんや親鸞さん、そして、ご子孫の直筆の書で溢れていました。書体に、法然上人、そして、親鸞聖人のお人柄を垣間見たような気がしました。

圧倒的な量の展示物と、展示のわかりやすさに、時が経つのを忘れました。

書物や絵図もとても素晴らしかったのですが、鎌倉・浄光明寺の大きな阿弥陀三尊坐像が目に入ったとき、あっ、と声を上げそうになりました。以前、書きましたように、私は、早稲田大学の古寺仏研究会に所属していたので、仏は、普通の方よりたくさん見ていると思います。しかし、ほとんどが、京都、奈良の仏様であり、鎌倉時代の仏に出会ったのは、この日が初めてと言ってもよいかもしれません。

普通、展覧会等に出展する際、仏の魂は抜くと聞いていますが、私には、この阿弥陀三尊坐像に魂が入っているように見えました。それほど、生き生きと光輝いて見えたのです。

お客さんの中には、お坊さんと思われる方が数多くいらっしゃいました。どなたも手を合わせていらっしゃいませんでしたが、(魂を抜いてあることをご存じだったためでしょうか)私は、自然と手を合わせておりました。

そして、もうあと数分で閉館の5時というときに、最後の展示物である「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」に出会いました。ああ、本当に美しい。知恩院さん所蔵の絵図です。大きな阿弥陀さまと二十五菩薩が天から救いに来てくださるお姿。これは、11月13日までの展示でしたので、見られた私は、ラッキーでした。

すると、閉館のガイドが流れました。気づくと3時間が経っていました。

外に出ると、お月さまが輝いていました。


法然と親鸞展覧会は、12月4日までです。もう一度、行ってみたいなぁ、と思います。


ユラーナ
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