先週の朝日歌壇から、大震災にまつわる歌が登場して来ました。今週の朝日歌壇からご紹介いたします。
一際(ひときわ)に星の瞬(またた)き美(うるわ)しき明かりの消えし地震(ない)の夜空に (盛岡市)佐藤忠行
(佐佐木幸綱選)
計画停電の行われた夜、真っ暗闇に満月を見て、私も不思議な感覚を覚えました。盛岡では、計画停電ではなく、停電が長く続いたことと思われます。佐佐木幸綱先生の評には、「実際に被災された方は、厳しい生活に作歌どころではないだろう。それでも被災地の方の歌が少しずつ集まりはじめた。個人の心と肉体が受けとめた震災の現実」とあります。
瓦落ち塀倒れたるもの同士こころゆるして給水を待つ (ひたちなか市)篠原克彦
(佐佐木幸綱、永田和宏選)
被災者でなければ絶対に詠めない歌があります。「こころゆるして」という言葉が、それをよく表していると思います。
今まで新聞歌壇を読むとき、歌より先に作者に目がゆきましたが、これからは、出身地も気になることでしょう。
ユラーナ
一際(ひときわ)に星の瞬(またた)き美(うるわ)しき明かりの消えし地震(ない)の夜空に (盛岡市)佐藤忠行
(佐佐木幸綱選)
計画停電の行われた夜、真っ暗闇に満月を見て、私も不思議な感覚を覚えました。盛岡では、計画停電ではなく、停電が長く続いたことと思われます。佐佐木幸綱先生の評には、「実際に被災された方は、厳しい生活に作歌どころではないだろう。それでも被災地の方の歌が少しずつ集まりはじめた。個人の心と肉体が受けとめた震災の現実」とあります。
瓦落ち塀倒れたるもの同士こころゆるして給水を待つ (ひたちなか市)篠原克彦
(佐佐木幸綱、永田和宏選)
被災者でなければ絶対に詠めない歌があります。「こころゆるして」という言葉が、それをよく表していると思います。
今まで新聞歌壇を読むとき、歌より先に作者に目がゆきましたが、これからは、出身地も気になることでしょう。
ユラーナ