華短歌

永遠に届かぬ愛する人へ

薄荷 (ハッカ) ~ミント~

2007-08-23 17:03:53 | 花短歌

君が好き!

薄荷(ハッカ)の風が

吹く午後は

待ちくたびれた

私見つけて

*この暑さでプランターのミントを枯らしてしまいました^^;

ミントの風はとっても爽やかで素敵!胸いっぱい吸い込むとそれだけで元気が出てくる感じ☆

冥界の王ハデスの妻の嫉妬によって草に変えられてしまったメデス。でも艶やかな姿と芳香は変えられなかったそうです。

私の気持ち風に乗せます、早く気づいてね☆


花首

2007-08-17 09:20:01 | 花短歌

花首を

水に浮かべて

愛(いと)しさを

抱きしめている

夜の白(しら)むまで

*寝苦しい夜なら、いっそのこと一晩中あなたのことを考えてるわ☆

夏はお花はもたないけれど、最後の最後まで楽しみます。元気がなくなってきたお花も花首を水に浮かべて眺めているとまた違った美しさ。

この歌は愛する男の首を取り、口づけしている『サロメ』のイメージ。まったり詠んでるけど、私の愛はこの熱帯夜より熱い!?


花海棠 ~ハナカイドウ~

2007-08-14 20:45:19 | 花短歌

花海棠

聖と性とで

揺れている

追い越してきて

今のあなたを

*「あなた達じれったいわね、お互いの気持ちわかっているくせに」・・・・そんなことありえないって思ってた。あなたは手の届かないところにいるって・・・・あれから別々の時間が過ぎて、こうしてまた会えた。今度は正直になりましょう、お互いに・・・・

楊貴妃のほろ酔い姿を花にたとえた「花海棠」、美人をあらわす代名詞です。これノンフィクションだとしたら図々しいよね。

花言葉は・・・・「美人の眠り」

この歌は白昼夢?!


ほおづき

2007-08-12 15:23:18 | 花短歌

ほおづきは

恋の亡骸

振り向けば

ひとつふたつと

明かりが灯(とも)る

*ほおづきはこの時期、霊が戻ってくる時の目印として迎え火と一緒に飾られます。

鬼燈・鬼灯とも言われるほおづき、そっと近づいてみると、ひとつ、ふたつと走馬灯のように過ぎ去った恋が浮かび上がってくる・・・・ほおづきの中にあるのは恋の亡骸・・・・そんな気持ちになる夏の夜です。(それにしても随分たくさん恋をしたもんだ^^;)


沙羅双樹 ~サラソウジュ~

2007-08-04 17:58:32 | 花短歌

沙羅サラと

君の後ろで

崩れてく

砂の城積む

僕の永遠

*全てのものは形を留められないから、人生は儚い夢だから、君を愛するこの一瞬が僕の永遠・・・・

たとえ届かぬ想いでも愛することが僕の運命・・・・

朝咲いて夕方にはポトリと落ちる沙羅双樹の透けるような美しい白が愛し続ける勇気をくれる・・・・

もし君が振り返らないとしても・・・・

*日本では沙羅双樹は夏椿のこと。その昔、あるお坊さんが勘違いして広めてしまったそうです。