華短歌

永遠に届かぬ愛する人へ

桜草

2013-04-19 13:10:00 | 花短歌

ただ一人

夢路染めゆく

桜草

今は昔と

想い抱きしめ

日本では「初恋」「長続きする愛情」という花言葉を持つ桜草ですが、ギリシャ神話で、青年パラリソスが許婚を失った悲しみにやつれ死に、プリムラに変身したと語られているため、西洋文芸においては悲しみや死のシンボルです。

夢路は、夢の通い路とも言われるように、現では会えない人、思いを伝えられない人が夢の世界にやってくる・・・・その人たちのための道

桜草には「運命を拓く」という花言葉も


薄紅藤

2013-04-17 16:55:04 | 花短歌

夢見鳥

うすべに藤に

恋をして

永遠という

渦巻きの中

中国の荘子が夢を見ました。

蝶になって、自由に舞い飛ぶ夢です。

目が覚めてから、彼は、自分が蝶になった夢を見たのか、

蝶が夢を見て人間になっているのか、わからなくなったというのです。

この故事から蝶のことを夢見鳥というようになりました。

夢から覚めて・・・・

「夢だったのね」と思う夢を見ることがあります。

いつかこの想いから逃れられるのかしら・・・・

揺れているのは藤なのか

それとも私の気持ちなのか

美しく、幻想的な花が今年もまた風に揺れます。

花言葉は、あなたを歓迎します・陶酔する恋・決して離れない。


青いケシ

2013-04-12 13:55:10 | 花短歌

嘘つきで

しなやかな指

真夜中の

無口な君は

紺青(こんじょう)の芥子

天上の妖精と称えられ、ヒマラヤの秘境の花とされ、

幻の花と呼ばれる青い芥子。

花言葉は「底知れぬ魅力」

夢を見ていたのかも・・・・

たとえ夢だったとしても

あなたは私にとって

今生(こんじょう)の青い芥子・・・・


卯の花曇 ~うのはなぐもり~

2013-04-12 13:16:27 | 花短歌

心なら

卯の花曇

手のひらに

花びらひとつ

終われない夢

もう最後の桜の花びらが風に舞い手のひらの上・・・・

一歩踏み出したら

心が晴れるのはあっという間かも・・・・

来年の桜の咲く頃には見違える自分になっているかも。

※卯の花曇・・・・卯の花が咲く季節、卯月(4月)の曇りがちな空のこと