華短歌

永遠に届かぬ愛する人へ

2007-04-25 18:14:25 | 花短歌

濃密に

まとわりついて

散らばって

今咲きたくて

今散りたくて

*こんなに愛しているのに会うと上手くいかない・・・・

でも離れた瞬間から猛烈に会いたくなる・・・・


パサージュ

2007-04-22 09:32:07 | 花短歌

この体

私の心

魂に

あなたを刻む

パサージュの夜

*パサージュとは「通り抜け」のこと。パリの人々にとっては日々の暮らしに欠かせない通り道。

~その通路が結んでいるのは、もしかしたら、過去と未来。内と外。日常と祝祭。そして無数の人々の幸せな夢。誰もがみんな瞳を輝かせて歩を進め、つい立ち止まる。~

                          文 /上 季一郎


エロス

2007-04-17 12:49:00 | 花短歌

絶望に

潜(ひそ)む快感

乾かない

傷とあなたは

私のエロス

*変なトラックバックがたくさん来そうだけど・・・・

【タナトス】“死の本能”(憎しみと破壊の衝動)と対にある【エロス】“生の本能”(愛と創造の衝動)を開花させることは素晴らしいこと。

絶望したからって驚くことない!?そのなかには限りない希望と快感が潜んでいる・・・・と思う!

「乾かない傷」だって意外と快感だったりして・・・・マゾじゃないけど☆


桜 ~晩春~

2007-04-06 09:32:01 | 花短歌

ぼんやりと

桜の轍(わだち)

見送って

あなたを想う

強くなりたい

*車が通った後に残る車輪の跡(轍~わだち~)も、最近ではあまり見かけなくなりましたね。『轍』は比喩的に、過ぎ去った事柄の跡という意味でも使われます。

あれから何年もたったのに、桜を見あげる私の気持ちは何も変わらない・・・・桜は知ってくれているかな・・・・頑張らなくちゃ。


花の雨

2007-04-02 08:12:12 | 花短歌

花の雨

燃え尽きてまだ

色あせず

いけない夢路

たどる曙

*~春は、曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明かりて 紫だちたる雲の 細くたなびきたる「枕草子」~

真っ暗な闇からすこしづつやってくる夜明け。

燃え尽きたはずなのに夢の通い路を通ってあの人がやって来る。

あの人はまだ私のことを思ってくれているのかしら、それとも思っているのは私の方・・・・