華短歌

永遠に届かぬ愛する人へ

夢の花~硯の海~

2016-08-20 16:36:55 | 花短歌
夢の花
あきらめの文
散らかして
硯の海に
君を鎮める


硯(すずり)の上に水を落とし、ゆっくりと墨を磨る。
あなたへの想いが寄せては帰る。
海から救い上げられた言葉は書き散らかされ・・・・
封印される。

いつの日か夢を見る日まで

封印を解く「夢」を見る日まで・・・・

※硯の海・・・・硯に墨を溜めるところ

夜顔

2016-08-03 11:31:11 | 花短歌
夜顔の
あめつちならむ
恋をして
月の光に
揺れる永遠


「あめ」は「天」、「つち」は「地」。

あめつちは宇宙をさす言葉です。

夕暮れから明け方の暗い時間に、白く美しい花を咲かせ、甘い香りを放つ夜顔は朝にはしぼんでしまいます。

深く愛していても、愛を確かめ合えるのは月の光の下だけ。

花言葉「夜の思い出」「夜」「妖艶」