うまさいと

お馬さんは好きですか?

香港國際賽事終了。

2004-12-12 21:27:16 | 競馬
まぁとりあえずHong Kong Vase(HK G1 T2400m)から。Phoenix Reachは抜け出してからがよく粘ったなぁと。欧州ほど重い馬場では一伸び足らず、かと日本ほど軽い馬場でもまた一伸び足らず、両者の中間の様なカナダや香港の芝で強かったと。これは推論なので聞き流して。タイムで考えるとそれ位の馬場なのかな、と思っただけで根拠は無い。というよりも、純粋にJapan Cupを叩かれたことが良かったんだろうという気はしてきた。使い込んで調子を上げるタイプには思えなかったんだが。Vallee Enchanteeはやっぱり今回も少し足りない感じで。今年はずっとこんな感じだけれど、それでいてある程度の走りはちゃんと見せてる。来年は現役続行しるのかどうか知らんが、はまればまだまだ大きいところも獲れるかもしれないな。ってか、Warrsan , Brian Boruはどうした。


Hong Kong Sprint(HK G1 T1000m)はSilent Witnessの貫禄勝ちといったところか。レースを観た感じ、Natural Blitzは200m程長かった感じがしたんだが、かといってこれ以上短い大きいところは無いしな。でも、いい脚してるよ。Cape of Good Hopeは相変わらずのキャラクターで、3~4着かと言った途端に2着かよ、と。何にしろ、この舞台では充実している香港のお馬さんの天下が続きそう。香港のスプリント路線の基本のレベル云々ではなく、あと10年もしたらSilent Witnessがいた時というのが、脇役達にしても相当の実力馬だったということが証明されるんじゃないかな。カルストンライトオはそれなりに競馬をしたとは思うんだけど、直線競馬でも思ったほど伸びなかったのはなぜ?そういや横からぶつけられてたけど、それが大きく影響したということもないだろうし。サニングデールは目立たなかったなぁ。

Silent Witnessは来年は豪州遠征の計画もあるみたい(豪州側が勝手に言ってるだけ?)だし、本気でGlobal Sprint Challengeに参戦してきたらまず堅いだろうなと。少なくとも香港で負けることはまず考えられない。ということで、Global Sprint Challenge誕生の初代王者はこのお馬さん以外有り得ないだろうな。だから参戦してよ、ほんとに。


Hong Kong Mile(HK G1 T1600m)はFirebreakも強かったけど、L・Dettoriのポジショニングや追い出しのタイミングなど、さじ加減も絶妙だった。確かに今年はGodolphin Mile(UAE G2 D1600m) , Challenge S.(GB G2 T8f)と2つ重賞を勝っておりLockinge S.(GB G1 T8f)にしてもRussian Rhythmから1/2馬身+クビ+1馬身の4着とそれほど負けてない。かといってG1を勝つほどのスケールのお馬さんとも感じなかったわけで。昨年5着だし適正が無いとも言えず、かといってここらでやらかすとは考えても見なかった。G2大将で終わりそうなGodolphinのマイル遠征部長だったからなぁ。正直なところ、びっくり。

Durandalは出遅れてしまったわけだが、大して影響した様にも見えなかった。でもまぁ、確実に0.1秒分位は損してるわけだしな。今回も腹をくくった騎乗をした池添騎手は評価されていいんじゃないの?でも単発の海外遠征において「負けてなお強し」ではしょうがないこともまた確か。要するに、日本で強さの抜けたマイラーなら香港で勝ち負けになることはまず間違いない。来年以降も遠征して欲しいものですな。テレグノシスはどうしたんだ。


Hong Kong C.(HK G1 T2000m)はラフな競馬になったみたいで。Powerscourtは最期の直線でBullish LuckとTouch of Landの間に挟まれてたしな。あとは内でも不利があったけど、それは下がりかけてるお馬さんがもろに食らってただけだから、特に問題は無いかと。Powerscourtが両側の2頭よりも頭だけでも出してから追い上げていれば、不利の後の感触からするとまず勝ってたんじゃないか。どうなんだろね。期待のDance in the Moodは2コーナーでは中団のやや後方寄りだったはずが、3コーナーでは先頭争い。O・Peslierをもってしてもかかり癖が出てしまったか。現地入りしてから馬体重も減っていたらしいし、香港は合わなかったのかもしれんなぁと。来年はHong Kong Mileの方を狙ってみないか?今年はいっぱい走ってお疲れ様です。

Alexander Goldrunは最期によく粘ったなぁ。これでPrix de l'Opera(FR G1 T2000m)に続いて今年G1を2勝目。クラシックでもAttractionやLatice相手にいい勝負してたし、前走もGrey Lilasをやぶってのものだから、安定して力を発揮していた割にはいまいちな評価だったとも言える。来年はどうするか知らないけども、中距離の牝馬戦線なら天下を獲れそうな感じか。エリザベス女王杯にいらっしゃい。でも、イメージ的に距離は2000mが限界かもしれんな。


さて、今年度の大きなレースは大体終了しましたな。そろそろ今年を振り返らなければ。そんなところで今日はおしまい。

香港國際賽事前日2。

2004-12-11 09:20:22 | 競馬
次はHong Kong Sprint(HK G1 T1000m)のメンバーをちらほら紹介。

Silent Witness
Var
Calstone Light O
Osterhase
Pivotal Point
Sunningdale
The Tatling
Cape of Good Hope
Royal Millennium
Yell
Able Prince
Battle Won
Multidandy
Natural Blitz

こんな感じで良いメンバーが集まったと言える。Silent Witnessについてはもう語る必要も無いだろう。ということでまずはNatural Blitzから。マカオで8戦8勝、結構良いタイムで勝ってるな。59kgを背負って55.4か。ふむ。日本の2歳レコードと同じか。ただ、馬場は違うだろうけど。でも、これだけじゃ情報が足らないにも程があるわけだが、とりあえずscmp.comによると「certainly Macau's best sprinter」ではあるらしい。Maroof×Miiharoという欧州とオセアニアを足して2で割った様な血統をしてるな。何かいいね。詳しい情報は無いが、とにかくその走りに注目したい。

このレースは注目馬がいっぱいらしいので、脇役も見ていこう。OsterhaseはCurragh競馬場の5fのレコードホルダーだっけか。Listedとはいえ今年の夏に3連勝を飾っていたりするが、Prix de l'Abbaye de Longchamp(FR G1 T1000m)では一線級との力の差を見せられた格好。でも、あの高速馬場と今回の芝は違うだろ。一発があってもおかしくないんじゃないかしら、とか言ってみる。

Able Princeは前走International Sprint Trial(HK G3 T1000m)で2着。Silent Witnessが馬体重大幅増にも関わらず貫禄を見せ付けたあのレースだが、その1馬身差にいることを考えると、案外侮れないんじゃないかと思ったりする。

豪州のYellは実力の割には取り上げ方がちょっと物足りないのでここで宣伝。豪州のスプリンターと言えば、最近は欧州でよく話題になる。昨年はChoisirが大活躍、今年はExceed and ExcelがJuly Cup S.(GB G1 T6f)で1番人気ながら大敗と、何だかよくわからない。昨年G1を3連勝したこともあり、Yellは02/03シーズンのチャンピオンスプリンターに選ばれている。本国では評価は高いみたい。でも、今年はいまいちな感じ。遠征してきて何か変わるかな?よく考えたら香港のお馬さんはほとんどが豪州産だよな。

ほとんど注目はされていないけども、Pivotal Pointも実力馬。夏まではClass Bとかそういった条件戦(よくわかりません)を走っていたが、その後急上昇。Varには負けているが、前走Diadem S.(GB G2 T6f)できっちりとThe Tatlingを下している(その前は負けてるけど)ところから、少なくとも同じ位の力があると見ていい。現地での評価は知らんが、狙うならここなんじゃないか。

日本人としては、Calstone Light Oが内枠に入っただけで大満足。

Cape of Good Hopeはまた3~4着なのかな、とか思ってたりする。

香港國際賽事前日。

2004-12-11 01:05:03 | 競馬
さてさて、遂にやってきました。香港國際賽事。01年の三連発が忘れられない人も多いだろうと思う訳だが、私もその口。日本馬の勝利を願っております。どういうの?愛国心?ちょっと違うか。


ということで、まずはHong Kong Vase(HK G1 T2400m)から。これだけになるかもしれんが。

Warrsan
Simonas
Polish Summer
Brian Boru
Sights on Gold
Super Kid
Phoenix Reach
Imperial Dancer
Roosevelt
Beethoven
Vallee Enchantee
Sweet Stream

なんかよく見る面子が多い気がすると思って考えてみれば、昨年のHong Kong Vaseは

1着 Vallee Enchantee
2着 Polish Summer
3着 Warrsan
4着 Roosevelt
7着 Imperial Dancer

がそのまま出てるじゃないかと。Vallee Enchanteeはその後脚質もあって勝ち星には見放されてはいるけれども、Polish Summerは一応Dubai Sheema Classic(UAE G1 T2400m)を制しているし、Warrsanは2つのG1を加えて株を上げて(除Japan Cup)きた。

でも、昨年4着のRooseveltは惨敗続きで評価が落ちてるな。でも昨年も1400mで12着の後から巻き返してきてるし、Hong Kong Derby(HK Gd1 T2000m)で14着に負けているのさえ除けばあとは1400m , 1600mなわけだから、ここらが狙い目と言えば狙い目なのかもしれん。昨年のIrish Derby(IRE G1 T12f)では最低人気で3着に突っ込んだりしてるわけだから2400mベストなのは間違い無いし、かえって人気の無い方が怖いだろうなと。Danehill×Sadler's Wellsという何とも言えない配合で、同配合のお馬さんを探してみればIrresistible Jewelが見つかってしまった。コメントが見つからん。とにかくこの距離でないと勝負にはならないだろうな、というくらいか。昨年のPremio Roma(ITA G1 T2000m)を勝って以来はいまいちのImperial Dancerはやっぱり厳しいか。

とすると、新鋭のお馬さんに期待を寄せてみる。筆頭はやはり海外勢からSimonasかしらと。Grosser Preis Von Baden(GER G1 T2400m)で4着、Canadian International(CAN G1 T12f)では2着と結構調子が良いみたい。 K・Fallonがうまく持ってきたと言えそうなんだけども、好調の波は侮れないだろうなと。ここから本格化していく可能性というのも無いことはない。来年はドイツやイタリアを荒らしまわれる存在になってるかもしれん。

微妙な存在になってくるのがBrian Boruか。O'Brien師が本気で連れてきたのか、Powerscourtを連れて来るんだからついでにってだけなのか判別がつかない。今期は「明らかに」勝ちに行ってるレース、例えばDeutschland-Preis(GER G1 T2400m)などでも負け続けているわけで、よく考えたら10fのListed1勝のみ。秋~春しか走る気が起きないタイプではないかと推測されるがはたしてどうなのか。厩舎の元エース格も、長距離路線で打ちひしがれてここに回ってきたわけだけど、出戻りで簡単に勝てるとは思えないし。

Super Kidは結局こっちを選んできたわけだが、海外馬とやりあうとなると厳しいかなとも思う。Elegant FashionなどをHong Kong Champions & Chater C.(HK Gd1 T2400m)でやぶっているとはいえ、海外馬はそんなに勝ち味に遅いお馬さんばかりではない訳で。ここで好走すれば来年の国際レースやシンガポールへの遠征というのも現実味を帯びてくるといった程度でいいのではないだろうか。

やっぱり印象度が高いお馬さんはHong Kong Cup(HK G1 T2000m)へ流れてしまうというのは止むを得ないなぁ。この国際レース4つはそれぞれのカテゴリーに分けているわけだけど、メンバーが分散してしまうというのが見て取れる。ということは、やはりBreeders' Cupに芝2000mのレースがないというのはこういうことを想定してなのか。なるほど、と思ったり。


今回はこれでおしまいね。

競馬と馬券と。

2004-12-10 00:01:29 | 競馬
senchouさんの防備録で話題になってる「競馬ファンと馬券ファン」のお話をネタにさせていただく方向で。


今日のはすごく個人的なことになると思う。何回か書いたことがあるかもしれないが、私は馬券を買った事がない。この理由として

1.学生だから(対一般社会用)
2.競馬はスポーツだから(対競馬ファン用)

というのが挙げられる訳で。まぁ、1は完全に建前で(換言すれば「競馬に全く理解が無い人用」)、本音としては2の理由(こちらは「少しは競馬に対してある程度の理解がある人用」)に加えて「結構守銭奴的なところがあるので、馬券を購入すれば損得勘定で競馬を見てしまいそう」だからである。勿論、この結論は最近ようやくわかってきたところなんだけど。

どういうことかというと、「あ、~~(単勝買ってるお馬さん)がきた!他は来るな!」とか、そういうことになるんだと思う。


つまり、買っているお馬さんにしか注目しないということ。但し、特定のお馬さんにしか注目しないというのは悪いことではないし、むしろそちらの方が自然だろうと思う。みんなそれぞれ好きなお馬さんというのがいるだろうしね。ただその場合は「そのお馬さんが好きだから」であって「そのお馬さんから買った馬券を当てたいから」というものではないだろうという意味で。


私の競馬暦はたった10年(ムッシュシェクルの阪神大賞典から)だけど、やっぱり友人にも馬券を勧められる訳で。「何で馬券買わないの?」とか「そんなに競馬好きなら馬券買ったらいいじゃん」とか「その方がもっと面白いよ」とか。ひどいのになると「競馬やってる意味ないやん」とか。まぁそりゃそう思う人もいるだろうなぁと。


確かにそうかもしれん。馬券を買っていた方がよりスリリングなレースを味わうことができるかもしれんなと思うことはある。でも。でもよ。そうしたら私の中で「競馬=馬券」になってしまうということも考えられる。馬券抜きでは競馬がつまらなくなってしまうんじゃないかと。それって私の競馬に関する愛が欠如してるのではないかとも思うが、そういうのはややこしいので放置。


正直なところ、観てるだけでも充分に面白いから観てるんだけどな。これはわかってくれる人は結構少ない。


さて、話を一般に広げてみようか。世間一般ではやはり「競馬=馬券」なのはほぼ間違い無さそう。今まで私が10年間で見てきたものでそうなんだから、数十年前から競馬を嗜んでいる方は、さぞかし肩身の狭い思いをされた経験がおありだと思う。現に私も家族からはじまって親戚一同誰も競馬をやらない訳だし、冷たい目でよく観られたりはするなぁ。まぁそりゃ別にいいんだけども。


今ふと思いついたんだけど、普段馬券を買う人が一日馬券を買わないで競馬観戦だけで満足しちゃったら、それはいわゆる「競馬ファン」なんだろうと。もしつまらないようならば「馬券ファン」なんだろうと思う。そこに「馬券」というファクターが存在しなければ「競馬」の楽しさとか面白さを見出すことができなければ、それはやはり「馬券ファン」だと言わざるを得ないのではないか。まぁ、これは「競馬ファン」か「馬券ファン」のどちらかしかない、と仮定した上での結論だから、かなり極端かもしれないのだけれども。でも、馬券をみんな買わなければ日本の競馬は成り立たないことは百も承知。


要するに「馬券を買って楽しめる」ことが競馬の醍醐味の一つであることに間違いはない。それと同時に「馬券を買わなくても楽しめる」というのもまた競馬の醍醐味の一つなんじゃなかろうか。どういった視点から競馬を観るかは人次第だけれども、そういった競馬のあり方もまた存在するんだということを声を大にして言っておきたいと思う今日この頃である。




次にメディアについて。やはり雑誌などはほとんど「万馬券を獲る!」とかいうのが多いなぁとは常々思う。そこに入らない可能性があるのは「優駿」であり、すれすれで「サラブレ」とかか。「Furlong」とかもそうなのかな読んだことがないのですが。そしてその際たるものが「海外競馬」という雑誌だったわけである。何しろ海外なんだから「そう簡単には馬券を買えない」訳だし、ギャンブル性が相当希薄になっている雑誌だと言っても差し支え無かろう。馬券特集といっても「海外の馬券はこんなの」とかだったし。私も全7巻は購入済みだし、多少の誤植とかがあったりしても、非常に楽しく読むことができた。しかし、いや案の定と言うべきか、たった1年で休刊に追い込まれてしまった。


答えは簡単。所謂「馬券ファン」がの中でこの雑誌を買う人は滅多にいないからであろう。同時に、常時から海外に気を配っているという競馬ファンはなかないないだろうし。例えば今年のDubai World Cupが行われた翌日に競馬場に行ってみると、アドマイヤドン、リージェントブラフ、サイレントディールの勇姿を昼休みに放送していた。その扱いにいささか憤慨したことはおいておいて、まぁみんな観てない。あんまりというかほとんど観てない。ましてや「やっぱりPleasantly Perfectは強いなぁ」とか「Medaglia d'Oroはよく粘ったな」とか「Fleetstreet Dancerはやっぱりだめだったか」とか、そういった声は聞こえてくるはずもなく、私は延々と一緒に行ってた友人に解説していた気がする。日本が鎖国競馬を行っているとは言わない(最近の開放事情を鑑みて)けれど、それほどまでに海外に対して感心が希薄だという事実が野実に表れている例だと言えよう。


話が逸れたが、やはり「賭け事」ではない競馬というものはそれほどまでに魅力の無いものなのだろうか。これは淋しい。私としては「競馬」は文化足りえるものだという認識であるからして、どうにも合点がいかない(観てるだけで面白いわけですし)。だからって、それを他人に強要するわけにもいかないし。文化という面では、勿論欧州なんかと直接比較するのは無理があろう。あちらは長い長い歴史があるしね。日本は独自の文化として競馬が育っていくことを願ってやまない。そういや昔はよく「Horseracing as Sports」というのを書いた覚えがあるなぁと。懐かしい。


こんな風に偉そうに言っているが、言い換えると「私はJRAには全く貢献していない」わけなので、本来は言う資格すらないのかもしれないとか思ったりもするが。こんなところで今日はおしまい。


追記:リンクを貼らせていただきました。あのページってリンクはっていいかどうかアレだったもので・・・。(言い訳)

環太平洋地区ということで。

2004-12-08 00:56:03 | 競馬
一応、昨日の続きね。

さてさて、血統の森さんにも取り上げていただいた(しかも毎日欠かさず見ちゃう素晴らしいサイトの間に入ってるよ)ように(今見たらPURE GOLDさんにも!)、常々「豪州を含めたら?」とかは言ってる様な気はする(言い訳)。でもまぁ、Fields of OmaghがJapan Cupでやらかしちゃったというのは欧州馬のJapan Cup遠征に悪影響を与えかねない(JRAが豪州勢をあんまり呼ばなさそうな)気もする。

今回考えるものは、個人的に思いついた名称として「Pacific Rim Racing Series(環太平洋レーシングシリーズ)」というものなんだが、それだとアメリカ入っちゃうじゃんとか思ったりもした。でも、世界の芝戦線は欧州を中心に動いている訳だから、そこをどうにかしないといけないという意味では欧州からの移籍馬に美味しいところをかなり持っていかれている米国の芝馬も同じことだろうと(お馬さんは考えないか)。ということで、アメリカ(西海岸限定)、豪州、あとはそうだな、南米を取り込まなきゃ話にならんか。何しろ欧州からの移籍馬よりもアメリカを荒らしている印象がある訳だし。南アメリカは残念ながらインド洋と大西洋か。はずれた。でも、パート1国であることに変わりはないしな。

とりあえず、南米(まず言語読めない)のことはよくわからんというのがあるので、その辺りは毎日欠かさず拝見させていただいている異端血統最前線のふてきさんに直接聞いてみたいところではある。こんな形でリンクしてよかったのかどうかは不明だけど、素晴らしいサイトだなぁと常々思ってるわけで。人のあんまりやらんことをやるというのはすごいなと。とりあえずブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー辺りが候補になるとは思うんだが「ブラジルとペルーは環太平洋なのか?」とかいうささやかな疑問はここではおいとくことにする。

ここからは多分に憶測の部分があるので・・・。南米最大のレース(と思われる)Gran Premio Carlos Pellegrini - Internacional(ARG G1 T2400m)とか、Gran Premio Estrellasの全レースとか、こういったレースが例えば日本馬の遠征先として加わるだけで、選択肢全く変わってくる様な気がする。南米に行くのとドバイに行くのとあんまり変わらなかったりするかもしれないしな。上記のレースは全部アルゼンチンだけども、例えば昔々ブラジルにもハマテッソとかが行った気がする。Grande Premio Sao Paulo(BZ G1 T2400m)だっけ。とにかく、交流すべきレースがあるというのは事実だとは思う。でも、賞金がな・・・。欧州に遠征するのと同じ様に、遠征しても元はとれない額であることは間違い無さそう。GoryllaはUAEやアメリカでは全然だめだったけど、Hard Buckは大成功してるし、一時はJapan Cupの目玉と言われていたくらいだし。レベル云々については考えなくていいだろうと。


さてと、南米路線はもう収拾がつかないのでそろそろパス。ということで豪州路線に手をつけていこうかと。賞金の問題は除いたとしても是非とも獲りたいレース、というよりも格が高いG1といった方がいいんだろうか。そういったレースを自分なりに抽出してみる。こういうのも本当は豪州人に聞くのが一番なんだが。今はJapan CupやHong Kong C.(HK G1 T2000m)辺りの話をしているので、主に中距離以上のレースから選んでみようか。候補としては

3月2週 Australian C.(AUS G1 T2000m)
4月2週 H.E. Tancred S.(AUS G1 T2400m)←The BMW S.だったっけ?
4月3週 Queen Elizabeth S.(AUS G1 T2000m)
10月3週 Caulfield C.(AUS G1 T2400m)
10月5週 Cox Plate(AUS G1 T2040m)
11月1週 Mackinnon S.(AUS G1 T2000m)
11月1or2週 Melbourne C.(AUS G1 T3200m)

(ルイさんのサイトで調べました。ありがとうございます)

ってな感じのレースが挙がるか。ニュージーランドの適当なレースが思い浮かばないのはなぜだorz

やはりカーニバル開催だけあって、気候の良い秋と春に集中してしまうというのはある。他地区との交流というのは聞こえがいいけれども、根本として「果たしてこれで日本や香港から遠征するのか」という問題が横たわっていることも確かか。さて、どうするかといえば、とりあえず作ってみた感のあるGlobal Sprint Challengeでの人脈を生かして、ひとつこれもシリーズでも作ってみないかと。そうでもしない限り、Melbourne C.を狙うステイヤー(例えばイングランディーレとか)以外は遠征しない可能性が大。ホットシークレットのThe BMW S.狙いは2年続けて未遂に終わったしなぁ。

例えばAustralian C.とQueen Elizabeth S.なんていいんじゃないの?アジアには

4月4週 Queen Elizabeth II C.(HK G1 T2000m)
5月2週 Singapore Airlines International C.(SIN G1 T2000m)

ってのがあるわけだけれど、一足先に遠征して、なおかつ安田記念と宝塚記念には出たいなんてよくばりな陣営が画策しそうな気はしないでもない。アジアの2ヶ国を跨ぐのと違って、検疫も楽に済むんじゃないかと思うし。ただ、今のところは日豪間の検疫はまだややこしそうな感じ。豪州馬がJapan Cupに来るときにたまにやるCox Plate→Mackinnon S.のコンボは日本馬にはちときついかもしれんが、天皇賞・秋でちと足らんが短い直線を生かして粘り切れるかも?とかいうお馬さんにとってはCox Plateなんて最大の目玉商品になるのではなかろうか。今年はロードフラッグが予備登録してたかな。ローエングリンとか行ってみると案外いいんじゃないかとか思ったり。

どういうことをやるにしろ、豪州→日本という理解は深そうなんだが、日本→豪州というのはまだまだ理解されていない気がする。

いずれにしろ、決して競馬は欧州と米国だけでやっているわけではなく、また芝戦線も欧州一極状態であるというわけでもない。日本のお馬さんでも適正があれば欧州でも十分活躍できるだろうしな。というか、潜在的に欧州への馬場適性がありすぎる為に、日本では準オープンとかでくすぶっているお馬さんもたくさんいるだろう。こういったお馬さんを救う(大袈裟か)、というよりもより面白い競馬を見るものとしては、もっと世界的な視野を持たなければならないことは確かだなと思う。

日本人の常として、オリンピックやワールドカップで日本人選手を無意識に応援してしまうというのがあるから、競馬もそういった形で浸透していけばいいかな、とか個人的には思ってたりする。話が長くなったけど、今日はこの辺で。

Japan Cupと香港と。

2004-12-07 17:21:31 | 競馬
以前にscmpの記事を「訳せないorz」とか書いてたりした腑抜けです、こんにちは。「現役大学生の英語力低下もここまできたか」とかではなく、単に私があんまり英語を読めないだけなのであまり深読みしないように。


しかもその記事のリンク切れてるよ。一応テキストを保存はしておいたんだけど、丸々転載したら著作権とかでアレなので見たいとかいう奇特な方がいらっしゃいますればご一報を。


で、その記事を有芝まはる殿下に見て頂いたところ、どうやら香港側からも「Japan Cupに集まる面子の年々の低下っぷりを見ていると香港もちょっぴり不安かも」というニュアンスがとれるそうな。そんなに不安に思われる程、近年の面子のレベルが低下しているのかとよくよく見てみれば、確かに少しは危機感を持った方が良いとは言えそうな気もする。


正直なところ、私が海外競馬に興味を持ち始めたのが2,3年前からなんで単純比較はできないわけだけれども「大物」と言えばPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)かBreeders' Cup Turf(USA G1 T12f)のどちらかを勝っているというのが条件になるかと。そういた条件で抽出していけば

93年 Kotashaan(Breeders' Cup Turf)
96年 Helissio(Prix de l'Arc de Triomphe)
97年 Pilsudski
99年 Montjeu(Prix de l'Arc de Triomphe)

といった感じでこの頃は毎年いわゆる大物の参戦があったと。PilsudskiはKing George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f)とPrix de l'Arc de Triompheで2着してるしその前の年のBreeders' Cup Turfを勝ってるわけで。前年のBreeders' Cup Turfを勝ったという意味では98年のChief Bearhartが、前々年で言えば94年のFraiseがこれに当てはまるわけだが、これはちょっと厳しいか。とにかく、こういった「日本でこれ以上宣伝効果の無いレース」を勝ったお馬さんが遠征してくれる傾向が強かったということだ。ちなみに、近年では03年のJohar位しかいないというのも事実。


ちょっと枠を広げて(前伝のし易さで)考えてみると、当該年度のCartier Awards , Eclipse Awardsに輝いたお馬さん(Eclipse AwardsはJapan Cupよりも発表が後になるけど)という意味では先に挙がっているお馬さんを除けば

92年 User Friendly(年度代表馬)
94年 Paradise Creek(最優秀芝牡馬)
96年 Singspiel(最優秀芝牡馬)

などもいたと。


その反対に、ここからメジャーになっていったお馬さんというのがここ最近増加している様な気もするわけで。印象だけで挙げさせてもらうと

96年 Singspiel(←既にメジャーといえばそうなんだけど)
00年 Fantastic Light(翌年のWSRC Champion)
02年 Falbrav(説明するのもアレだけど翌年のBHB AwardsのHorse of the Year)

といった感じか。上記の3頭に関しては説明がややこしいので割愛するけれど、少なくともJapan Cupを機に一流馬への道を上り詰めていったと言えるのは確か。01年のGolanもその年の春にはGalileoとの「GG対決」で盛り上がったわけだけれど、その後は不完全燃焼で半ば左遷気味にJapan Cupに飛ばされ、翌年休み明けでKing George VI & Queen Elizabeth Diamond S.を勝ってしまうという離れ業をやってのけていると。

要するに

「既に実績のあるお馬さん」

ではなく最近は

「これからが期待される」
「既に力の落ちた感のある」
「一枚落ちだけど馬場適性で好走が見込める」

といった微妙な位置づけのお馬さんが中心になっているというのは間違いないかと。

今年の二枚看板ならばPowerscourtは降着、出遅れなどでエクスキューズがついていたわけだし、Warrsanに関しては「何で大舞台になると走らないの?」といった体たらくであるのも確か。実力が足りんと言われればそれまでなんだが。


ちょっと引用させていただくと、賛否両論あるだろうけども(私も言いたいことはあるけれど)ノモケン氏のコラムでも言及されているように「転換期」に来ているという意味では間違いないわけで。

このコラムでは種牡馬の導入という側面からも見ているけれども、確かに昨年JRAが購入したAlamsharは顔見せ興行でもいいから何でJapan Cupに出なかったの?とか言えそうではある。JRAからの「出走要請」みたいなプッシュが足りないのか?みたいな。

そういった辺りを今年に関して言えば、殿下も書かれている通りにRakti呼ぶのに満足しちゃった感が感じられる訳だし。殿下が書かれているのは香港との比較という意味でのRaktiだけれど、このお馬さんを呼べたJRA側としては満足しちゃったんだろうという感じね。


ってことはやっぱりよ、Japan Cup単体でどうこう言うよりもエリザベス女王杯、マイルCS、Japan Cup Dirt、Japan Cupという一連の国際競走シリーズの中でどれだけたくさんの有力外国馬を呼べるかといった辺りを焦点にJRAの海外馬を誘ってくる人々(役職の名前はわからん。海外担当?)が頑張っているともとれるのではなかろうかと。まぁこれはかなりの憶測なんで。ってことはやっぱり日本版Breeders' Cupの創設を・・・とかいう方向に傾いていきそうで、収集がつかなくなるのでやめる。


コラムについてちょこっと言ってしまえば「00年の目玉がFantastic Lightだ」と書いてるけれども、World Series Racing Chmpionshipの王座を狙うという意味での目玉なのか。それならよっぽど今年のPowerscourtの方が目玉じゃないのか?とか思う。少なくとも98年のMontjeuと同列の扱いをするべきではないなと。色々なことを書かれて最後には煙に巻かれている感がないでもないが、さすが記者だよな、と呼べる文ではあるんじゃなかろうか、とフォローはしとく。少なくとも私の文よりは読みやすい。


日本馬が1~3着とか掲示板とかを独占する度毎に「日本競馬に転換期が!」とか言ってる(上のコラムことじゃないですよ)のは放っておいて、冷静な目で外国馬を見つめれば自ずと結論も導き出されるはず。さて、あとはどう結論に持っていこうかという問題なんだが、ここも殿下の結論の一つを引用させていただくと「香港との対決」ではなく欧州や米国のお馬さんに期待はしないと仮定した上での「香港との連携」などが考えられると思う。私個人の結論として言えば、それに加えて「豪州との連携」というところも大事かと。つまりElvstroemとかMakybe Divaとかちゃんと呼んで来て下さいということね。何日か前にも書いた気はする。香港國際賽事ではそういった辺りで近くと連携するところからはじめたということもあり、初心に帰って見習おうという手もありかと。

Irish Horse Racing Awardsを見てみた。

2004-12-06 00:07:16 | 競馬
少し古いんだけども

AAP
Thoroughbred Times

から。他国のメディアから取り上げるというのもオツなものかと。


本当はアイルランドのサイトで見つからなかっただけなんだが。


この度Ireland's Horse of the Year for 2004に選ばれたのはVinnie Roeだと。


彼の今年の戦績を挙げてみると

Saval Beg S.(IRE Lis 14f) 2
Ballyroan S.(IRE Lis 12f) 2
Irish St. Leger(IRE G1 14f) 1
Melbourne C.(AUS G1 3200m) 2

という感じ。「これで年度代表馬かよ!」という声も聞こえてきそうだが、ところがどっこい、実はIrish St. Legerを4連覇してたりするわけだ。


個人的には、今年1勝もしてないのに1番人気に推しちゃうのも凄いなぁと。まぁ、他のメンバーを見渡しても、同じく1番人気になったBrian Boruとか近走で調子の良い英国からの遠征馬であるFirst Charter , Orange Touch , Dubai Success辺りが目立つ位で、低調なメンバーであったことは否めないかもしれないが、多分に感情票もあったんだろうということは想像に難くない。しかし、得意のある程度渋った馬場(Good)になったことも幸いしてか、余裕を持った2馬身半差という事実は圧勝と言うべきだろうと。やはりこの距離ではモノが違うんだろうなぁ。

Melbourne C.は同厩のMedia Puzzle(Irish St. Legerは7着)と一緒に遠征した訳だけど、よく考えたら2年前にも同じ様に遠征して、その時はMedia Puzzleが勝ってるんだよなぁとか思ったり。その時はMedia Puzzleが52.5kg , Vinnie Roeが59.0kgだったわけだけれども。そして今年はVinnie Roeが58.0kg , Media Puzzleは55.5kgという斤量。Media Puzzleは21ヶ月ぶりを一度叩いただけというのが考慮されてか、一昨年のチャンピオンにしては意外と低いなという印象。同じく55.5kgだったのが昨年の覇者Makybe Divaだったわけだけれども、こちらは牝馬だしな。実質57.5kgというところか。妥当だな。結局Makybe Divaが直線でVinnie Roeを内から突き放して連覇を飾った訳だけれども、Vinnie Roeの頑張りは評価されて然るべきだったことは間違いない。


話は変わるが、例えばこの成績からすると普通に考えて年度代表馬のタイトルというのはちょっと無理だろうなと思わないか。でも、よく考えるとアイルランドのG1を2つ以上勝ったお馬さんはいない訳だし、今年はA・O'Brien師のところも不作(不運かな)だったという印象がある。ついでに同厩のGrey Swallowも後半はアレだったし、AzamourもChampion S.を勝てなかったというのが痛い。Vinnie Roeは多分地元では相当人気があるだろうし、長距離路線が衰退傾向にあるにも関わらず、昨年はPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)にも挑戦して5着と健闘したしな。実力はあるけれども、今年は満足につかえなかったというのが響いた気もするし、そういう意味も加味して、落ち着くべきところに落ち着いたということか。

昨年誕生したイギリスのBHB Awardsは年度代表馬の部門以外は自動的に最も高いRatingを獲得したお馬さんが選ばれる様な味気無い方式になってはいるはず(多分ですが)だけども、このIrish Horse Racing AwardsやCartier Awardsは何だかちょっと柔軟性があるみたいで。というのも、Cartier Awardsでは今年のOuija Boardを見ても牡馬偏重の兆しが薄れている(元々ないのかもしれないけど)ことが見て取れるし、昨年のAttractionの選出などをみても決してG1を勝ったから偉いとかそういったことではないというのがわかる。無理やりだけども、前者は昨年のスティルインラブ、後者はアグネスタキオンとかそういった辺りになるんだろう。日本でこれができるかといえばまだまだ無理なんだろうな。別に日本独自の文化を捨てろと言っているわけではなく、そういったことが議論の対象になればいいなと。ある程度騒がれてはいたと思うけど、それが実際に反映されるかどうかが大事だしねぇ。選んでる競馬記者とか、一新してみるのもいいかもしれんよ。あとは競馬センター試験(行きたかった)で高得点を獲った競馬マニアに選ばせるとか。Cartier Awardsの電話投票はイギリス人しかできないじゃんとかそういう突っ込みはおいといて、そういった取り組みはありかなと思うよと提言だけしておいてみる。

いつも通り迷走し始めたのでそろそろ終わろうか。AAPの記事には毎度お馴染みの誤植が。探してみると、意外と笑える。

Japan Cupはどんなもの?

2004-12-04 00:29:12 | 競馬
今更遅いけど、世界の中でのJapan Cupの記事を見てみる。


復活した血統の森さんで度々取り上げていただいているので、少しはまじめな記事を書かなければいかんなと。


ということで、今回はJapan Cupの結果が幾つかの国々(国じゃないのも混じってる)のメディアにおいて、どういった形で捉えられているのかということをちょいちょい見て行きたいと思うわけで。


ちなみに過去数回の記事には重大な間違いがあって、それを指摘していただくという何とも情けない醜態を晒してしまいました。英語は難しいなぁ。なので、今日は英語で疑問に思ったところもつらつら書いていくことにしようかと。ついでに競馬英語のお勉強も兼ねて。


まずはアメリカから。

Throughbred Times

Daily Racing Form

bloodhorse

3つの記事を読む限り、捉え方はほとんど同じだなぁと。ちょっとした違いはあるものの、Zenno Rob Roy , Time Paradox共にアメリカで現役生活を送ったSunday Silence , Brian's Timeの産駒であるということは重要だろうと思われる。その方が親しみ易いだろうし。


ちょっと気になったのはThroughbred Timesの方ではほとんどをサラッと流している割に、

A half brother to multiple stakes winner Darling My Darling

という文章があるんだが、Darling My Dalingは牝馬だけどこの表現でいいの?とか思ったり。


Daily Racing FormではJapan Cup Dirtも記事になってるわけなんだけど、気になった箇所と言えば最後のまとめで「近7年中、6年は日本馬が勝ってる」とか「日本勢をホームグランドで負かすのは難しいかも(これは自信無い)」とか「実は世界で3番目に賞金の高いダートレース」とか色々書いてるところかな。


日本勢が香港で大暴れした01年でL・Dettori騎手が「日本馬を負かすには一線級のお馬さんを連れてこないとダメ」ってなことを言ったらしいんですが、こと日本においては地の利の問題もあって、外国馬は非常に厳しい闘いを強いられることになってるなと。今年のPleasantly Perfectの故障は残念だったけど、その内また大物が来てくれることを願っております。


Zenno Rob Royのお母ちゃんであるRoamin Rachelの戦歴に触れてたのは最後のbloodhorseだけだったのは意外だったな。Ballerina H.(USA G1 D7f)を勝ってる立派なG1馬なんだが。そういうのにはあんまり目が行かないのかな。

AAP

続いてオーストラリア。前回も取り上げたけど、色々さらっと流している雰囲気が強い。本当にニュースだけという感じ。なので、もう一つのコーナーを取り上げてみる。

もうひとつAAP

こっちはニュースというよりも色々書いてくれてるなぁ。お隣のニュージーランドが輩出した名馬Horlicksを引き合いに出してタイムを比較しているところが何だか新鮮。但し、日本レコードやJapan Cupのレースレコードとして2.22.2は残っているけども、改修後の東京競馬場のレコードとしては残っていなかったりするわけだが。


今年はGrand Armeeを選んだわけだけど、多分Cox Plate(AUS G1 T2040m)に勝ってたら来てたんじゃないかなぁ。それと、Elvstroemも来る気配があったような。Makybe Divaも去年から行きたいって言ってたし、可能性あったんじゃないか?選出の段階で、どう考えてもこの3頭は外せないだろとか思う訳よね。向こうから辞退の通知があったなら納得ですが。


昨年は豪州からどんなお馬さんが予備登録していたのかは知らないけど選出したのがFOO(Fields of Omagh)かよ、みたいな気持ちではあった。案の定、あれれれだったけど。勿論、あとからだから何とでも言えるわけです。この惨敗があったから今年は豪州枠を広げたりしなかったのかな。


というか、選出の際の国別の枠の割り当てってあるんだろうか。そこのところ結構知りたい。あと、一般の競馬ファンに聞いたら「オセアニアってレベル低いんじゃないの?」とか言われそうで怖い。スプリント路線を除けば、めちゃめちゃレベルが高いということはないかもしれんが、少なくとも芝はアメリカよりは上だろ。Kitten's Joyは本物だろうけども。


話が逸れた。豪州の中距離王者決定戦であるCox Plateを勝ったらJapan Cupに行くというのはある意味「敷居が高い」ということなんだろうか。ん、これどこかの記事で読んだ気がするから、転載かもしれませんのでご注意。


「まずこないだろ」ってお馬さんを選出するかなぁと。10頭しか選べないわけなら、例えば何でPolicy Makerを先に選出するのかがわからなかったんだな。結果的に一番走ったんだけど。同じくスパッとAcropolis辺りを選出しちゃう辺りが、欧州偏重の気配があるなぁと。Prix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)での4着は確かに凄いわけだが。タップダンスシチーがあの着順だったから、少なくともそれよりは上って意味で選出したのかな。この選出方法は不思議でたまらん。


あと、いつものことだけど、6着はPhoenix Reachだと思う。それと、二度も同じ記事がorz


話が迷走してきたところで次に。

World Series Racing Championship

ワールドシリーズのサイトだな。特に感想は無い。普通だ。


scmp.com


最後にこれ。香港のサイトだと思うんだけど、非常に重要なメッセージを残してると思う。


正直言って、ほとんど読めないんだけど、もしきっちり読める方がおられましたら(そりゃいるだろうけど)内容を詳しく教えて下さい。


次回はこれを訳そうかしら。


最後の記事が気になって他を取り上げるどころではなくなってしまったorz


ではまたの機会に。

日本版Breeders' Cupを考えてみる:後半。

2004-12-02 22:55:08 | 競馬
前回の続きね。


日本版Breeders' Cupをどの様な感じで考えるか、というところから。


先に言っておくけどコンセプトは「いかにして有力な外国馬を呼んで、売り上げをダウンさせないようにするか」ってな感じなので。


前回、あれだけ多くの開催を羅列したのは、吸収できるものは残らず吸収しておけ、ということ。競馬にしろ何にしろ、後発国が有利な点というのはとにかく「先人いいところは盗んで、先人の失敗は繰り返さない」ことに尽きる。その為にはまず己を知らなければいけないわけで。こういうのは私は苦手なんだけど、今からはちょっくら売り上げとかの話になるな。専門的なことは何一つ言えませんが。


日本が他の国よりも有利な点といえば、馬券の売り上げが多いという点に尽きる。大体3兆円位だろうか。今年度の見積もりは2,828,169,610,000円らしい。その内、国庫納付金は281,433,600,000円。つまり、国には売り上げの1割しか還元されてないのか。もっと納付してるんだと思ってたけど。


話が逸れた。財務諸表とかの見方はさっぱりわからんけど、素人目で見たことろどうやら300億円位の純利益が出てるみたい。むむむ。そこで考えた。「売り上げちょっとくらい減ってもいいんじゃない?」とか。それはだめか。何でこういう意味不明なことを言い出したかというと、外国馬がより多く参戦すると仮定すれば、馬券の売り上げが減っちゃう可能性があるから。それを懸念しているわけで。


「面白いレース」と「購買意欲の湧くレース」というのは別物だと思う。競馬を始めて10年以上経つんだけど、一度も馬券を買ったことがないのでそういうのわからないなぁ。困った。
Japan Cupとかは「よくわからん海外馬が来て買いにくい」ってのが一般の競馬ファンのスタンスだと思うし。

日本版Breeders' Cup創設
→外国馬多数襲来
→売り上げ減

って思考もかなり短絡的だと思うけどね。


やっぱり自分の不得意分野だとだめだねぇ。話に脈絡が無い。
といっても得意分野もないんだが。


こういう話ばかりをしていても仕方が無いので、具体的な話に移ろう。





ここを見ている皆さんが考えていることはそれぞれ違うだろうけど、お祭り要素的なものを盛り込むとすれば、とりあえず
「マイルCSとエリザベス女王杯をJapan Cup Weekに持ってきちゃえば?」
というものが大半だと思う。その方が海外馬もBreeders' Cup Dayから間隔が空いてつかいやすいだろうしねぇ。


じゃあ、いっそのこと阪神JFとか朝日杯FSとかもこの週に移動しちゃえばいいんじゃないかって意見も出てくるわな。


先程も言ったけど、G1がその週から無くなるというのはJRAの売り上げが減少しかねないってのがあると思うのよね。G1だけ買うって人も結構多いし。今回はある程度そういうのは無視して話を進めよう。


上で「敵を知る前に己を知れ」ということ(「敵」は言い過ぎか)でまずは日本を見てみたけど、次はライバルとなりうる近い時期の開催の主催者でも見ていこうか。


まずはアメリカのBreeders' Cupをちょっと考える。この開催の問題というのは

「芝中距離のレースがない」
「アメリカ競馬の一端を担っている南米産のお馬さんが種牡馬登録&当歳時登録されていない(後で解説)」

といった辺りだと思う。あとはしいて言えば

「Churchill DownsやLone Star Parkなどの小回り開催だと、欧州馬は敬遠するお馬さんが増える」

などですか。


んで、Japan Cup Weekの最大のライバルである香港國際賽事はというと

「ダートのレースが無い」
「時期的に遅過ぎる」

ということくらいでしょうか。


Japan Cup Weekはちょうどこの2つのフェスティバル開催の間にあると。ってことは、元々根付いている(香港はまだ新しいけど)開催を相手に相当厳しい闘いを強いられるわけだ。


ならば、日本はどう対抗すればいいのか。


方法は一つ。この2つの開催には無いものを前面に押し出すしかないわな。他との差別化というのが手っ取り早いcharacterizationだわな。つまり特徴づけってことね。


この方法だと、「最初から『負け』を意味しているに等しい」ととられるかもしれない。でも、要は体裁ではなくて「どれだけ多くの有力外国馬・並びに国内の一線級のお馬さんを集めることができるのか」といった辺りが一番重要なことだと思う。


最初は他の真似でも、本家よりも成功すればそれは興行として成功なんだから、考えてみる価値はあるだろうと。


まず第一に「本家Breeders' Cupの様に各カテゴリのG1を新設して・・・」ってのがあるか。でも、それはだめ。なんでかというと、二つの主催者が新規G1を乱立した結果、国内のG1のレベルが著しく下がってしまったという例もあるし。アルゼンチンだっけ。違ってたらごめん。どこかの本で読んだ気がするだけなのです。

すなわち「G1数を増やさないでG1の移動だけでフェスティバル開催にしてしまう」ということが必要なのではないかと。(いちいち売り上げってうるさいかもしれませんが、上記のプランだとG1が無い週の売り上げは下がりそうな気がするので、そういった辺りも問題になってきますがその辺りは今回も無視)。


前述の「エリザベス女王杯・マイルCSの移動」で済ます案が一番無難な気もするけど、もっと大胆なことも考えてみる。





前置きが長くなったけど、ここからが本題。


案が2つありまして、それぞれが相反するものなので別々に書こうかと。まずは現実的には難しそうな方から。


まずは一つ目。Japan Cup Dirtを廃止。JBCクラシック・JBCスプリントをJapan Cupの日に持ってくる。そしてエリザベス女王杯・マイルCSもこの日にもって来る。こんなの。開催はJBCクラシック・JBCスプリントとも地方の持ち回りね。ここで問題になってくるのは「フェスティバル開催と銘打つくらいだから、全てのレースを同じ場所でやるべきか否か」ということ。前半で書いたSunshine Millionsの様に東京と京都で2つずつという様に半分に分けてもいいんじゃないかというのはある。あとは地方のどこかで2レース。合計で6レースのG1を一気に行うという案。つまり

Japan Cup(JPN G1 T2400m)
Queen Elizabeth II Commemorative C.(JPN G1 T2200m)
Mile Champion Ship(JPN G1 T1600m)
JBC Classic(JPN G1 D2000m)
JBC Sprint(JPN G1 D1200m)

という感じね。さて、この案は一体どういった有益な部分があるかというと、まずは時期的にBreeders' Cupから直行できる時期であること。従来の日程では間隔が詰まり過ぎて遠征できなかった芝のマイラーや牝馬の芝一線級のお馬さんも来ることができるはず。そして、JBCスプリントがあることによって、ダートのスプリンターを招くことができること、などですな。それに加えて地方と協力して同時に中継、馬券発売することによって地方の売り上げのびるんじゃない?というもの。

こういったレース体系なら例えばアドマイヤドンとかはJBCクラシックにいくだろ。無論、JBCの両レースは国際レースにしちゃうと。NARもIFHAに加盟してるはず(名前載ってたし)だし、そういうの大丈夫でしょ。ここは頑張ってもらわなきゃ。


昔は切磋琢磨してした中央と地方の関係も外国から見れば単なる一国二制度じゃないか。かといってナーバスなこの問題に私ごときが意見するわけにもいかないしな(いずれするかもしれないけども)。とにかく、JRA側としてはNAR側に直接お金を投入するなんてもってのほかだろうし、こういったインフラ整備で還元してあげるのが筋かと。


捕捉だけど、地方に頼みこんでJapan Cup WeekまでJBCをずらしてもらっても、実際のところJapan Cup DirtとJBCクラシックがかぶってしまうのが難点なのでJapan Cup Dirtは消しちゃう。ついでにJRAのメンツも潰れるか。その反面、JBCスプリントは非常に有意義なレースになる可能性がある。Breeders' Cup Sprintが終わったあと、米国のスプリンターはFrank J. De Francis Memorial Dash S.(USA G1 D6f)位しかつかうレースないもんな。同じ定量戦で、なおかつ1着賞金18万$のレースと、日本に遠征してきて1着賞金8000万円(75万$くらい?)のレースなら、やっぱこっちに来るんじゃない?とか思うわけで。


地方競馬場の馬場の問題とかはあるだろうけど。砂が深いしなぁ。





第二の案としてはJBCクラシック・JBCスプリントを数日ずらして天皇賞・秋と同日開催にすること。天皇賞・秋終了後にナイターでJBCスプリント・JBCクラシックとやってもいいんじゃないか。
んで、一ヵ月後にはエリザベス女王杯・マイルCSがやはりJapan Cup Weekに移動、Japan Cup Dirtはそのままね。つまり

Autumn Emperor's Prize(Tenno Sho Autumn)(JPN G1 T2000m)
JBC Classic(JPN G1 D2000m)
JBC Sprint(JPN G1 D1200m)

Japan Cup(JPN G1 T2400m)
Japan Cup Dirt(JPN G1 D2100m)
Queen Elizabeth II Commemorative C.(JPN G1 T2200m)
Mile Champion Ship(JPN G1 T1600m)

といった感じになるか。以前にも書いた(11/21の記事)天皇賞・秋が国際レースになるんだから欧州の中距離馬でBreeders' Cup Turfでは距離が長く、Breeders' Cup Mileでは距離が短いというお馬さんが集まるはず。それと、これはJBCクラシック・JBCスプリントにも言えることなんだけど、Breeders' Cupに種牡馬登録されていないお馬さん(20%)や当歳時登録されていないお馬さん(9%)といった莫大な追加登録料を払う必要性の出てくるお馬さんなんかにアピールすればいいのではないか。そうすると、もしかしたらJBCクラシック→Japan Cup Dirtといった海外馬の路線ができあがるかもしれないし、同時に天皇賞・秋→Japan Cupといった路線も成り立つわけだけど。みんな来て。


以前に言われていた「天皇賞・秋→Japan Cup→有馬記念」という秋の古馬路線に外国馬も参入してポイント制でシリーズを争うといった形に似てきたけれども、海外勢の継続的な(この場合は秋に日本で何戦かするといった)参戦というのは、見ていて面白いと思うし、同時に親近感も湧くのではなかろうか。一口に遠征といっても単発のものではなく、国内で数戦してくれるだけで「あぁ、あのお馬さんか」といった感じになればいいんだけども。


種牡馬として日本に導入されるときにも「日本の馬場への適正」とかそういった面での普通は見えてこない面が如実に浮かび上がってくるから、JRAも社台も外国から良い種牡馬を見つける為の目安になるだろうし。生産者もつけやすいよね。


こんな感じで色々考えてはみたんだけど、難しいなぁというのが正直な感想。宝塚記念と安田記念をひっつけちゃえとか、他にも色々考えてはいるんだけどね。


皆さんの意見もお聞かせいただけるとありがたかったりする。そんなところで今日のところはおしまいにしましょ。まとまってなくてごめんなさい。