うまさいと

お馬さんは好きですか?

馬の差よりも騎手の差か。

2006-07-30 21:59:25 | 競馬
巧みにHurricane Runの進路を無くすようにAscot Meisterの名を汚さぬ騎乗をしたL Dettori。Electrocutionistの追い出しを待ち、一瞬開いた進路から矢のように抜け出したC Soumillon。そして、C Lemaireは何がしたかったのだろうか。

失礼ながらそんな感想を抱いてしまったKing George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f)だった気がする。Dettoriも焦ってたようには見えたのですけどね。Soumillonは鞭の使い過ぎで騎乗停止と。確信犯だな。個人的な見解では「馬の差」よりも「騎手の差」が出たかなという感じ。それも「経験の差」かなと思っております。その件についてはMarlさん@REVERY_L_ELEKTRAも触れられていましたね。私はLemaireの騎乗は決して駄騎乗ではないものの、例えば04年秋に見せたダンスインザムード@天皇賞・秋やコスモバルク@JCなどの「100%を超える力を引き出す騎乗」は出来なかったということだろうと思います。そういった意味では「ハーツクライではなくてLemaireが物見するんじゃないか」などと冗談を言い合った程の「LemaireのAscotの経験の少なさ(直線コースの騎乗経験しかない上に、前日の騎乗機会もふいになった)」も問題になってくるのでしょう。Lemaireに有馬、Dubai Sheema Classicに続く三度目の素晴らしい騎乗を期待するよりかは、経験豊富な例えばKinaneなんかに乗せてもよかったのかな、という感覚はあります。とはいってもLemaire自身は昨年Divine ProportionsやStarcraftで一躍有名になった感があるので、まだまだこれからが正念場かと。ハーツクライのチャンスは今回だけだったけどな。余談ですが、Soumillonはこれが23回目のAscotでの騎乗で、今回が初勝利となった模様。しかし初勝利がKGというのも何て贅沢なのだろうか。SoumillonにMichael Tabor氏の勝負服が似合わないのと、髪の毛が赤かったのにびっくり。

先手をとるCherry Mixは予想通りだったものの、とにかくハーツクライよりも前にHurricane Runが行くとは思わなんだ。Electrocutionistはハーツクライを見るようにしてべったりと張り付いていたものの、ペースが遅いとみるやHurricane Runの横にスルスルとつき、ハーツクライは一度後ろへ。Dettoriはハーツクライが上がるのとCherry Mixが下がるのに合わせて巧みにHurricane Runの進路を塞ぎ、実況は「Hurricane Run in Trouble !!」みたいなことを叫んでいたと思う。Fabre師も「My only worry was that he might get boxed in.」と言っていたように、この時ばかりはどうしようもなく慌てたのでしょう。ハーツクライが抜け出すところをDettoriが「抜かすものか」と馬体を合わせにいき、Electrocutionistがヨレたのであいた進路をHurricane Runが鋭く抜け出しました。先に仕掛けたハーツクライはその分最後におつりが無かったという印象ですか。

先述した「馬の差」については三頭とも何らかの不安説(Hurricane RunはFabre師の泣きコメント多数、Electrocutionistは当日朝の馬房でのアクシデント、ハーツクライは体調が戻りきっていないという説)があったので「おあいこ」というところでしょうか。Michael Tabor氏と同じく、私も"mesmerized"つまり「魅せられた」一人であり、Hurricane Runの抜け出し方にMontjeuのArcを重ね合わせてしまったひとりよがりな回顧でした。

King Georgeとかについてのチャットとか。

2006-07-29 10:10:01 | 競馬
SeaBirdさんからのメッセージです。ちなみに私も参加します。
ちなみにここの中の人です。
SeaBird's Horse Racing

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参加する方は、seabirdhorseracing@ほっとめーる.co.jpに一言メッセージを送ってください。「こんばんは」でも「あ」でも「うおっまぶしっ」でも、何でも構わないので送ってくれれば参加するものと判断して招待します。
また、Glorious GoodwoodやJim Dandy Sなどが直後にあるので、それらの話題も構いません。言うな、と言う方が無理な気がする。
解散は各自自由に。極端な話、レースが終わったら抜けても構いません。

最後に。今回のチャットは、海外競馬初心者お断り、なんてことはないですし、海外競馬のチャットとは言え、結局は日本人が日本語で競馬の話をするだけなので、どうぞ気軽に。

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ということです。皆さんもどしどし参加されてはいかがでしょうか。趣味の偏向し過ぎた会話とかも聞けると思います。途中で寝ても一向にお構いなし。ROMっていてもこういう機会ですから、ぜひ。

三強って認められたらしい。

2006-07-28 15:47:52 | 競馬
SeaBirdさんとかとチャットしながらキングジョージを楽しんだりしたい人は、いますぐSeaBird's Horse Racingに行ってみるといいと思う。

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King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f)

馬番(枠番)/前4走/馬名/前走との間隔(日数)/調教師/年齢/斤量/騎手
1(5) 1976 Cherry Mix 71 Saeed Bin Suroor 5 9-7t Kerrin McEvoy
2(1) 3112 Electrocutionist 38 Saeed Bin Suroor 5 9-7 L Dettori
3(2) 5333 Enforcer 16 W R Muir 4 9-7 Martin Dwyer
4(3) 6211 Heart's Cry 126 K Hashiguchi 5 9-7 C-P Lemaire
5(4) 1112 Hurricane Run 34 A Fabre 4 9-7 C Soumillon
6(6) 6311 Maraahel 35 Sir Michael Stoute 5 9-7v R Hills

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ということで明日に迫りましたKing George。6頭立てになってしまったのはいいことなのか悪いことなのかはわかりません。紛れが少なくなるといった点ではいいのですか。Ouija Boardというムードメーカーを欠いたことで「鉄の女の戴冠」という大きな楽しみが減ってしまったということが残念かなと。有芝まはる殿下も書かれていますが、昨夏にゼンノロブロイのクビだけ前にいたお馬さん(Electrocutionist)とアタマだけ後ろにいたお馬さん(Maraahel)が出走するだなんてのは、日本の方にとっては海外競馬という条件の中では親近感が沸きやすいファクターだと思うんですけどねぇ。

さてさて、Soapy DangerのRacing ManagerのコメントがRacingpost紙の一面を飾っていますが、何だかなぁ。「現時点では力が足りません」って言っちゃえばいいのにな。とりあえず秋のSt. Leger(GB-G1 T14f132y)が目標になるようです。芝16fを勝ってるDanzig産駒ってのも珍しい気もするけれど。さて、Heart's Cryは「前に何頭か置く」との話でしたが、実際に前に何頭か置いてしまうと後方からの競馬になってしまうだなんて面白くもない状況になりました。日本語って難しいね。

今回は何となくElectrocutionistを中心に少し考えてみたいと思います。参考にしているのは
Electrocutionist in tip-top condition for clash(racingpost)
この辺りです。GodolphinのRacing ManagerであるSimon Crisford氏にインタビューした記者のコメントによると「Cherry Mixのお仕事はペースがとんでもなく速くなるのを防ぐためであって、ペースをセットするためではない」とのことです。とはいえ、Cherry Mixの作るペースは平均程度からややスローでしょう。ガチンコの12fホースであるHurricane RunやHeart's Cryと比べると、少し劣ってしまうのかもしれない(この辺りは某ブログの中の人との会話より抜粋)ということで、ハイペースの力勝負は望まないのではないかということです。Cherry Mixが逃げ切ってしまえば面白いのにね。

ここからはSimon Crisford氏自身のコメントです。スタミナの問題については「12fは別に問題とは考えていないよ。彼は既にこの距離のG1ホースだからね」といったコメントになっています。馬場については「Electrocutionistはダートホースというわけではなく、本当は芝向きのお馬さんなんだよ。物凄く硬い馬場or物凄く軟らかい馬場葉好まないだろうけどね」とか言ってます。彼の三度の敗戦はSoft, Yielding, Good to Firmとなっています。極端に悪い馬場というのは確かに向かない気がしますね。

ちなみにAscotの馬場管理のえらいさんであるChris Stickels氏の水曜日のコメントによると「今はGood to firmで、まだ水を撒いています。今晩、直線コースには水を撒きますが、もし今晩雷雨であれば周回コースについては放置します」だそうですね。あ、水曜日の天気ってどうだったんだろう。ついでに「金曜日と土曜日の日中は晴れるでしょうが、レース直前に降ったりするかもしれませんね」だってさ。訳は適当です、いつもながら。

でまぁ、最初に触れたSoapy Dangerについての記事
Danger out of King George(racingpost)
なんですが、
The King George's big three of Hurricane Run, Electrocutionist and Heart's Cry will be joined by Electrocutionist's pacemaker Cherry Mix, Maraahel and Enforcer in the £750,000 spectacular.
だなんてイカした表記になっているんですよね。一応向こうでもちゃんと三強って評価になってるんだと。それが今日の収穫です。

里帰りの時期か。

2006-07-28 00:12:20 | 競馬
Forty Niner Experiencing Breeding Difficulties(bloodhorse)

ということで、フォーティナイナーが種牡馬生活の危機に瀕しているというお話。この記事を観たのは2日前位なんですが、生産地系のところは取り上げていないようですね。

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レーシングポストによると、日本の種牡馬であるフォーティナイナーは種牡馬としてのキャリアの終わりを迎えそうである。非公式な報告では、21歳になったミスタープロスペクターの息子は45頭に種付けして生まれる産駒は6頭以下である(ってことは受胎したのは6頭ということか)である。

ケンタッキー州のクレイボーンファームで種牡馬生活のスタートを切ったフォーティナイナーは96年にJBBA静内スタリオンステーションに移りました。JBBAによると2007年のフォーティナイナーの種牡馬としてのプランはまだ未定ということです。彼の健康状態は良好とのことです。

母にTom Rolfe産駒のFileをもつエクリプス賞最優秀2歳牡馬に輝いたフォーティナイナーは2004年の日本の種牡馬リーティング(獲得賞金順)で10位になっていた。54頭のステークスウィナーを輩出し、獲得賞金総額はUS$104,000,000にもなる。今年、クーリンガーとダイワパッションが重賞ウィナーになり、4年連続で日本のG1を制しているユートピアがドバイでG2ウィナーになりました。

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ということで、情報元が何だか面白いことになってますね。日本のマスコミは知ってて報道してないのかな。それとも私が見逃してるだけなのかな。例えば03年のKentucky Derby(USA-G1 D10f)の勝ち馬Funny Cideはフォーティナイナーの孫にあたります。End Sweep, Twinig, Coronado's Questなどを輩出し、一時期は15歳辺りで10億円近いトレード話が来たり、Kingmamboとのトレードなんて話もあったそうですよね。頑張れフォーティナイナーさん。


ついでに、どうやらCherry MixがペースメーカーになってBelenusは回避、みたいなコメントがGodolphinのレーシングマネージャーのSimon Crisford氏から出てましたね。Soapy DangerもGordon S.に逃げちゃって6頭か。紛れはないでしょうね。

Diamondの輝きを。

2006-07-26 00:05:51 | 競馬
King George VI And Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f)も近付いてきたことなので、とりあえず出走表と簡単な解説でも。まだ枠順は決まってないです。

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King George VI And Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f)

馬番 近4走 馬名 前走との間隔 調教師 年齢 斤量(-stone-pounds) 騎手(決まっているだけ)
1 322- Belenus 378 Saeed Bin Suroor 4 9-7
2 9-76 Cherry Mix 71 Saeed Bin Suroor 5 9-7
3 -112 Electrocutionist 38 Saeed Bin Suroor 5 9-7 L Dettori
4 5333 Enforcer 16 W R Muir 4 9-7
5 21-1 Heart´s Cry 126 K Hashiguchi 5 9-7 C-P Lemaire
6 1-12 Hurricane Run 34 A Fabre 4 9-7
7 6311 Maraahel 35 Sir Michael Stoute 5 9-7
8 2111 Soapy Danger 16 M Johnston 3 8-9 K Darley

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Belenus:Dubai Millenium×Ajhiba(Barathea)
4戦1勝2着2回3着1回
Godolphin三頭出しの第三の矢。
叔父にGrand Criterium(FR-G1 T1600m)を勝ったSecond Empireと2003年のBallysax S.(IRE-G3 T10f)を人気薄でAlamshar以下に勝ち、その後アメリカ移籍したBalestriniがいる。デビュー戦のメイドンを勝つものの、その後はListedで3,2,2着。今回は約1年振りの出走となる。ここではGodolphin勢のペースメーカーとしての役割を担うのではなかろうか。というか、この戦績ではそう評価するしかない。

Cherry Mix:Linamix×Cherry Moon(Quiet American)
17戦4勝2着4回3着2回
Godolphin第二の矢。
2003年に無くなったフランス・ギャロの会長Jean-Luc Lagardere氏の自家生産馬(Linamixも同氏が所有していた)で、一昨年のPrix de l'Arc de Triomphe(FR-G1 T2400m)で人気薄ながらBagoの2着して、同氏の遺産を管理していたLagardere FamilyからGodolphinに移籍。ここまではよくあるGodolphinのトレードだったのだが、これが大きく外れてしまう。翌年は春先から期待されつつ敗退を繰り返し、何とか秋にGran Premio del Jockey Club(ITY-G1 T2400m)を勝って格好をつけた。しかしその後もHong Kong C.(HK-G1 T2000m)に出張して9着、ドバイではレースの格を落としてDubai City of Gold C.(UAE-G3 T2400m)で一番人気になるも7着と負け続け、前走はついに長距離戦であるYorkshire C.(GB-G2 T14f)に出走するもあえなく6着敗退。重馬場も苦にしない。まるで先の光明が見えてこない中年サラリーマンのようである。

Electrocutionist:Red Ransom×Elbaaha(Arazi)
11戦8勝2着2回3着1回
現在のGodolphin期待の星。昨夏、ご存知ゼンノロブロイをクビ差で下したInternational S.(GB-G1 T10f88y)が記憶に新しいElectrocutionistである。その後のCanadian International(CAN-G1 T12f)では敗退(4着入線も3着に繰り上がり)したが、米国の駐フィンランド共和国大使である(あった?)Earle I. Mack氏の下からGodolphinに移籍しJCを回避。今年のDubai International Racing Carnivalでは大活躍し、Dubai World C.(UAE-G1 D2000m)を外から差し切って文句無しの圧勝。芝に戻ったPrince of Wales's S.(G-G1 T10f)では休み明けながら逃げ粘ってOuija Boradの2着するなど好調ではある。距離不安が囁かれるも、イタリア時代にGran Premio di Milano(ITY-G1 T2400m)を勝っており、さほど疑問視するほどでもないか。

Enforcer:Efisio×Tarneem(Zilzal)
25戦5勝2着3回3着5回
低い格付けのレースからスタートして昨年の夏まではハンデ戦を中心に走っていたが、昨年後半からはグループレースを走り出し、今年は12f路線の重賞の安定勢力となっている。重賞での入着は多い反面、目立った活躍は昨年のDarley S.(GB-G3 T10f)位のものだが、個人的にこのお馬さんを認識したのはCoronation C.(GB-G1 T12f10y)でShiricco, Ouija Boardに続きAceに先着する3着に入ったこと(勿論超人気薄)。一発大化けを期待するのは少々酷かもしれない。

Heart's Cry
省略。オッズの上ではHurricane Run, Electrocutionistに次ぐ三強の一角という評価か。ドバイの時と違って、あまり体調は良くないという噂も。

Hurricane Run:Montjeu×Hold On(Surumu)
9戦7勝2着2回
推しも推されもせぬ欧州古馬のトップホース。昨年のPrix du Jockey Club(FR-G1 T2100m)ではShamardal相手に不覚を取る(騎乗ミス臭かったのでC Soumillonが下ろされたという評判だったが)も、Irish Derby(IRE-G1 T12f)を完勝。Prix de l'Arc de Triomphe(FR-G1 T2400m)を勝ってMontjeu産駒の最強馬と同時に欧州最強馬の座も勝ち取った。今年に入って落鉄、舌を切るなどのハンデがありながらもTattersalls Gold C.(IRE-G1 T10f110y)を7馬身差で制するが、Grand Prix de Saint-Cloud(FR-G1 T2400m)ではPrideに差される波乱。それに続いて鞍上のK Fallonが八百長の疑いで英国での騎乗停止を食らって(現在上告中で27日に上告の結果が出る)しまうという不運まで重なった。
昨年夏のレンタル移籍から秋にはMichael Tabor氏の下に完全移籍を果たし、A Fabre師が調教するも、K Fallonが跨り、将来はCoolmore入りが確定的なお馬さんというのが個人的に不思議な感覚を受ける。同厩のShiroccoともかち合わ(せ)ずにここまできた。

Maraahel:Alzao×Nasanice(Nashwan)
19戦5勝2着3回3着5回
Hamdan殿下の持ち馬であり、Godolphin勢と考えられないこともない。昨年はInternational(GB-G1 T10f88y), Champion S.(GB-G1 T10f), Hong Kong C.(HK-G1 T2000m)の全てで3着というイマイチ君の印象だったが、今年は不適と考えられたDubai World C.(UAE-G1 D2000m)で6着と食い込み、G3での3着を挟んで昨年も制したHuxley S.(GB-G3 T10f75y), Royal Ascot MeetingのHardwicke S.(GB-G2 T12f)と重賞を連勝し波に乗っている。昨年のG1での3着3回をよく見返すと「クビ+頭」「3/4+1-1/4」「クビ+1馬身」とさほど負けているわけではないことにも注目したい。「3強」に次ぐ人気にはなるだろうが、終わってみたら3強の一角を崩しているということも充分有り得る。

Soapy Danger:Danzig×On a Soapbox(Mi Cielo)
8戦5勝2着3回
今回、最大の惑星といえばこのお馬さんになるのかも。デビューからの2戦はAll Weatherでつかわれ、ハンデ戦で力をつけた後はRoyal Ascot Meetingに出陣。そして、非常に珍しい3歳限定16f戦であるQueen's Vase(GB-G3 T16f)を制覇。次走のPrincess of Wales's S.(GB-G2 T12f)では今回出走しているEnforcerなどを蹴散らして快勝。Danzig産駒ながら16f戦を制するスタミナと、古馬相手に12f戦を勝ち切る能力にぜひとも期待したいお馬さんである。これからの成長も楽しみなので、ここが試金石とまでは言わない。

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とりあえずOuija Boardが回避しちゃったんで「三強対決」ということで日本では盛り上がるのではないだろうかと。実際にオッズの上でもそうですが。でも、Racing Postなどを見る限りではHurricane Runの調子如何で決まるって感じでしょうか。A Fabre師の泣き言が一面を飾ったりしているのが印象的です。騎手はC Soumillonが可能性が高そう(Aga Khan IV殿下のお馬さんが出ておらず、A Fabre師-C Soumillon騎手というトリオは有名な話なので、そうなるかと)なのですが、あえて乗らせてくれアピールをしているM Kinaneに乗って欲しいなとか言ってみる。そんなこと言ってたら意外と上告でお情けが出そうなものだけど。

個人的には「Godolphin+1 vs Others」といった感じで観てみます。+1ってのはHamdan殿下のMaraahelのこと。ここは勿論狙ってはくるでしょうが、勝つまでには至らないかなと考えられます。ということで、この4頭の期待度では
Electrocutionist > Maraahel > Cherry Mix > Belenus
というところでしょうか。残りの4頭についてなのですが、Hurricane Runは何事もなければまず堅いでしょう。Enforcerは着狙いなら何とかなるかもしれないですが、それ以上は難しそう。一発があるとすればSoapy Dangerですが、時期的にもまだ成長途上である感が拭えません。秋以降の飛躍を期待したいところです。逆にここを勝ったら凄いことですし「Danzig産駒最後の大物」になる可能性はあるとは言ってみたいと思います(無責任)。Heart's Cryは強いのでしょうが、とにかく体調が微妙みたいなことが向こうから伝わってきます。

多分ペースメーカーになるであろうBelenusが先手をとることになるでしょう。Prideに負けた前走の二の舞にならないように、今回は早めに抜け出すことはしないでしょう。とすると、有馬記念の時のようにHeart's Cryは前の方で競馬をして粘りきるような展開が理想でしょうかね。Belenusよりも前に出るとそれはそれで面白いことになったりして。