うまさいと

お馬さんは好きですか?

贅沢な悩み。

2005-05-31 03:11:23 | 競馬
今日は今週末に迫ったDerby S.(GB G1 T12f10y: 英ダービー)のお話。お馬さんの紹介は多いので、葛藤する騎手の立場からいてみようかと。

Fallon split between Derby pair(Racing Post)

ということで迷ってますよというお話なのかな。

"Oratorio has the form, but my heart says Gypsy King. He was always going to be my Derby ride but then Oratorio went and ran so well at The Curragh in the Irish Guineas."

ともあるように、Gypsy Kingに乗ることはほぼ確定的でしょうが。Maiden, Dee S.(GB G3 T10f75y)と連勝中ですしねぇ。

さて、日本でもお馴染みお姉ちゃん大好きK Fallon騎手は2003年(Kris Kin), 2004年(North Light)とDerby S.を連覇しており、今年は三連覇(誰かやったことあるのかどうかは知らない)がかかっています。彼は今年は過去の2頭を管理していたM Stoute師の下を離れてBallydoyle陣営に電撃移籍したわけです。昨年末にはMotivator(Montjeu産駒で、現在ダントツの一番人気)というお手馬が手元にいた(M Stoute師の管理馬ではないですが)のですが、A O'Brien師の下には有力馬が唸るほど犇めき合っていますので、どうしてもMotivatorの手綱を放さなければならなかったという経緯があります。

今回、Ballydoyle陣営から出走しそうなのは、上述のGypsy Kingと、昨年のPrix Jean-Luc Lagardere(FR G1 T1400m)の勝ち馬で、先日のIrish 2000 Guineas.(IRE G1 T8f)2着のOratorioの他にも、早くから将来を嘱望されながらも、2000 Guineas Trial S.(IRE G3 T8f)2着、Derby Trial S.(IRE G2 T10f)3着と、勝ち切れないレースが続いているGrand Central、Ballysax S.(IRE G3 T10f)で4着、Chester Vase(GB G3 10f66y)2着ともう一つながら、98年のPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m: 凱旋門賞)制覇のSagamix, 01年の同レース(凱旋門賞)で武豊騎手騎乗で3着に突っ込んだSagacityなどを半兄に持つAlmightyという4頭がいます。

さて、稀代の名色男ジョッキーは、一体どのお馬さんを選ぶのか。ちなみに、余ったお馬さんにはM Kinane騎手が乗るんじゃないかとの専らの噂になっているそうですが。騎乗停止(見込み)のJ Murtagh騎手から、D Holland騎手に乗り換わりそうな断然の一番人気Motivatorも含めて、騎手から見ていく05年度のDerby S.もまたオツなものかと。まぁ、私は英語がほとんど読めないので、実はこの記事の内容はほとんど知らないというオチもついたところで、そろそろ寝る。

だぁびぃふぃーばー。

2005-05-30 12:56:45 | 競馬
私が発見した限りでの東京優駿についての海外の反応。

Deep Impact remains perfect with Tokyo Yushun triumph(Thoroughbred Times)

1.1倍というすっごい人気のDeep Impactが無敗のまま5馬身差で東京優駿を勝ちましたよというニュース。特記すべきことは無いねぇ。いや、ほんとそれだけ。淡々としてるなぁ。

アメリカでは、他にBloodhorseもDaily Racing Formもあるわけですが触れてなかったなぁ。これから触れるのかもしれないけど。

追記:
すみません。Daily Racing Formはあるみたいです。但し、私はサインインできないから記事が読めませんorz無料垢があるんだっけか。
パシフィさん@競馬ウォーカーブログによるとVengeance Of Rainと同じ記事の中で扱われているそうです。感謝。


Racingpost

ニュースすらない。私が見つけられないだけかな。とりあえず結果だけでも晒しておこう、みたいな感じで。Tokyo Yushun (Japanese Derby) (Grade 1)というところをクリック。57kgは9stoneなんだね、とかそんなこと考えてみる。

イギリスでは他にSportinglifeも見たんですが、触れてない気がする。


JAPAN: Derby Winner Is New Superstar(AAP)

結局ここに落ち着くのか。
「府中での東京優駿で5馬身差の素晴らしいパフォーマンスを披露した、5戦無敗のスーパースターを日本が賞賛している」
ってな感じの訳かね。日本が沸き立っているのがよく表現されていますね。
「彼に乗っていると、走っているというよりもむしろ飛んでいるようだったよ」
という武豊騎手の談話がありますね。この台詞以前にも聞いたね。あの時はペリエ騎手だっけか。
「1984年のシンボリルドルフ以来の無敗の三冠馬へ」
「1994年のナリタブライアン以来の三冠馬へ」
という表現もありまして、詳しいねぇ。昨日は14万人入ってたのか、そうなのか。
「彼は6頭目の『無敗のダービー馬』ですよ」
だそうで。私は数えたこと無かったので知らなかった。
「ディープさんはYasuo Ikee師にとって初めてのダービー馬だけど、オーナーのMasato Kaneko氏にとっては2度目のクラシック制覇だよ」
といたことも書かれてますね。

オーストラリアのサイトは基本的にはここしか見ないのでごめんなさい。


ということで、米・英・豪の三国を見てみましたが、基本的には「外国馬が参戦できないダービー」といった扱いなんだろうね。内国産馬限定のカナダのQueen's Plate(CAN Gd1 D10f)辺りよりは開放的なダービーなのかもしれませんが。いずれにしろ、世界的に見ても、そんなに有名なレースじゃないなということか。ということで、Deep Impactさんには海外遠征の夢を託そう。個人的には今年は宝塚記念→菊花賞→JCと出てくれることを期待。来年は海外に滞在ということでよろしく。

豪州から世界を見ると。

2005-05-30 00:03:08 | 競馬
豪州から気になるニュースを幾つか。「オーストラリアから見る世界の情報」みたいな感じで。


Fastnet Rock Receives Treatment For Sickness(AAP)
UK: Sick Rock(AAP)

Global Sprint Challengeの第一戦、Lightning S.(AUS G1 T1000m)を制したFastnet Rockなのですが
花と実と。(05/3/28)
でお伝えしたとおりRoyal Ascot Meeting(今年はYorkですが)に参戦するため、欧州に行ってるみたいです。しかし、どうやら飛行機の中で病気になっちゃったらしく、現在は抗生物質を投与しての治療中とか。
"He just got a little bit dehydrated on the way over but it doesn't seem to be too serious. "
とありますので、幸いなことに症状は深刻ではなさそうです。軽い脱水症状も起こしていたみたいですが。P Perry師の息子さんが診てるのかな。大丈夫だとは思うのですが、豪州勢と言えば昨年はExceed And ExcelがウィルスにやられちゃってJuly C.(GB G1 T6f)で大敗を喫してしまったという苦い過去もあります。一昨年にChoisirで一大センセーションを巻き起こしたPerry師の管理馬ですし、期待が相当大きいだけにちょっと心配ではあります。


IRELAND: Vinnie Roe Returns In Style(AAP)

昨年の愛国の年度代表馬であるIrish St. Leger(IRE G1 T14f)4連覇という偉業を成し遂げたVinnie Roeが今年の復帰戦であるSaval Beg S.(IRE Lis T14f)を快勝しましたよというニュース。2着には一馬身半差をつけてます。02年はこのレース勝ち、04年はこのレースで2着になってますねぇ。ここから復帰するのが恒例になってる、みたいな楽しみはあるかと。昨年のMelbourne C.(AUS G1 T3200m)で2着以来のレースでした。02年のMelbourne C.遠征では4着ですねぇ。ってことは、Saval Beg S.に出走している年はMelbourne C.にも遠征しているわけでして、今年も遠征してくれないかなぁとは思うのですが。まずはRoyal Ascot MeetingのGold C.(GB G1 T20f)辺りに照準を定めますか。2004年度Cartier Awardの最優秀長距離馬に輝いたWesternerはPrix de Barbeville(FR G3 T3100m), Prix Vicomtesse Vigier(FR G2 T3100m)と連勝中(昨年9月からG1での2勝を含む重賞5連勝中)ですし、ペリエ騎手が手綱を取ってからは絶好調ですねぇ。距離不足のGrand Prix de Saint-Cloud(FR G1 T2400m)は除きますが。昨年のGold C.の覇者Papineauは復帰戦のYorkshire C.(GB G2 T13f197y)で5着に敗れたものの、どうやらCoronation C.(GB G1 T12f10y)に出走しそうな気配ですし、ライバル達も順調に(?)きてるみたいなので、今年こそ悲願のGold C.制覇に向けて、Irish St. Legerでの5連覇という途轍もない大偉業へ向けて、まずは順調な滑り出しというところでしょうか。


Vengeance Of Rain wins in Hong Kong(AAP)

ごめんなさいorz
東京優駿にかまけて、香港を完全に失念していました。遅まきながら今からフォロー。
ということで、Hong Kong Derby(HK Gd1 T2000m), Queen Elizabeth II C.(HK G1 T2000m)とG1を連勝中だったVengeance Of RainがChampions and Chater C.(HK Gd1 T2400m)も制覇、G1での3連勝を含む、怒涛の5連勝を飾りましたよというお話。Rooseveltは開花しないなぁ(ひとりごと)。豪州の国内ニュースと同じカテゴリーで取り上げられているのは、勿論Vengeance Of RainがNZ産で2歳時には豪州で走っており、それなりに活躍していたということもあるでしょうが、どうやらA Delpech師はCox Plate(AUS G1 T2040m)を狙っているようですし、香港からの凱旋帰国という線での形の報道につながっていくのかな、とか邪推(?)してみたり。


ということで、豪州からのニュース3連発でした。
あと、どなたかDerby S.(GB G1 T12f10y)の発走時刻(日本時間)を教えて下さい・・・。

でらでらさんのいとこ。

2005-05-28 13:07:00 | 競馬
Melhor Aiinda Stands Out in Boiling Springs Field(bloodhorse)

まぁ、タイトルの馬名が間違っているのはご愛嬌ですよと。

デラデラさんの従姉妹として、American Oaks(USA G1 T9f)で対決するんじゃないかと最近巷で話題になってる3戦3勝のMelhor Aindaですが、5/29のBoiling Springs S.(USA G3 T8.5f)で一番人気になっているようです。ライバルとしては、まずはPaddy's Daisyですか。昨年は分割された(登録馬が多いとこうなるんだっけ?)Miesque S.(USA G3 T8f)を勝ってます。前走はAppalachian S.(USA Nongrade T8f)でMelhor Aindaの2着してますね。
まだMelhor Aindaと当たってない組では、昨年Astarita S.(USA G3 D6.5f)を勝っているToll Takerが注目ですか。日本で走ってるファントムマスクの下ですな。芝でのブラックタイプがって書いてるみたいですが、ビハインドザマスクの従姉妹にもあたるわけですねぇ。なるほど。でも、日本の重賞はブラックタイプにはならん(一部を除けば)ので、アメリカでも活躍馬はいるのでしょう。距離が伸びたここで勝てば、繁殖牝馬としての価値が上がるよみたいなことも書いてますが、芝ダート兼用で走れることは一つのうりにはなるのでしょう。初の芝については、昨年のMonmouth ParkのLeading Trainerが太鼓判を押しているわけだから何とかなるかと。

Ruby MartiniのPompay師が
"They say the Frankel filly is a monster. But if you have a chance to get black type on a filly, you have to take a shot."
と語っているように、とりあえずMelhor Aindaが抜けた存在であることは間違いなさそうです。

monsterと呼ばれた牝馬は最近ではHalfbridledなどがいましたっけ。Sweet Catomineは呼ばれてだっけ、どうだっけ。インパクトはモンスター級でしたけど。いずれにしろ騎手のおべんちゃらではないことは確かですが。

ということで、ここもきっちり勝ってシーザリオ、デラデラさんとぶつかることを楽しみにしてますです。


Field for the Boiling Springs Handicap (gr. IIIT), 1 1/16 miles, turf:
1--Classy Charm, 116, Joe Bravo
2--Paddy's Daisy, 118, Christopher P. DeCarlo
3--Cool Spell, 118, Jose A. Velez, Jr.
4--Toll Taker, 118, Aaron T. Gryder
5--Ruby Martini, 116, Rajiv Maragh
6--Pleasant Lyrics, 116, John R. Velazquez
7--Frost Princess, 118, Stewart Elliott
8--Melhor Ainda, 120, John R. Velazquez

新Asian Mile Challenge。

2005-05-24 02:22:29 | 競馬
しばらくぶりのエントリですね。ということで、今日はのんびりまったりと。

Futurity Stakes To Join Asian Mile Challenge(AAP)

遂に計画が本格始動というところですか。内容を簡潔に知りたければbosrashamさん@海外競馬に行くのが吉かと。トラバも打っとこう。ついでに、JAIRに先を越されるのは非常に悔しい(いつも遅いのにMakybe Divaさんの天皇賞参戦の記事だけは早かった)ので今から全訳を出してみる。でも、決して比べちゃだめ。英検もTOEICも受けたこと無い人だから。


2006年のAsian Mile Challengeの豪州でのレースとして、CaufieldでのFuturity S.(AUS G1 T1400m:2月下旬~3月上旬)の距離を1600mに伸ばす予定ですよ。

計画は申請中でありまして、既に香港と日本が創設しているAsian Mile Challengeを、来年は豪州とドバイのレースを加えた4ヶ国のシリーズにしますと。

SydneyとMelbourneで既に行われている1600mのレースを豪州での(Asian Mile Challengeの)レースにすることも考えられたわけですが、organiser(主催者かしら)はMelbourne Racing Clubに距離変更を掛け合って、折衝の末にFuturity S.を選びました。

他のレースではSydney地区で行われるGeorge Ryder S.(AUS G1 T1500m: STC)とGeorge Main S.(AUS G1 T1600m: AJC)やMelbourne地区で行われるCraigree S.(AUS G2 T1600m: VRC)が候補に挙がっていました。

豪州のメジャーなマイルのレースにはDoncaster H.(AUS G1 T1600m: AJC), Epsom H.(AUS G1 T1600m: AJC), Emirates S.(AUS G1 T1600m: VRC)の様なものがありますが、これらは選考にかかりませんでした。というのも、これらのレースはハンデキャップ競走であり、Asian Mile Challengeの「馬齢重量で施行されるGroup 1競走」という基本要綱に矛盾することになるからです。

このシリーズの背後にあるHong Kong Jockey ClubとJapan Racing Associationは、Futurity S.の日程が2月下旬と3月上旬を変動するという理由でFuturity S.を支持しました。

その時作られた枠組みでは、Futurity S.は

Futurity S.(AUS G1 T1600m: 2月下旬~3月上旬) in Australia
Dubai Duty Free(UAE G1 T1777m: 3月下旬) in Dubai ←もう少し後で距離変更という話が出る
Champions Mile(HK G1 T1600m: 5月) in Hong Kong
Yasuda Kinen(JPN G1 T1600m: 6月) in Japan

というシリーズ4戦の初戦(first leg)に適しているとされました。

豪州とドバイでのレースを含むAsian Mile Challengeは、今週の韓国で行われるAsian Racing Conferenceで裁可されることが期待されています。

Dubai World Cup Meetingの中の一つであるDubai Duty Free(UAE G1 T1777m:今年度の勝ち馬はElvstroem)はシリーズの中のNad Al Sheba legとして盛り込まれており、1777mから1600mに変更することを求められています。

会議に出席する代表委員は長い日程において、ボーナス体系や競走要綱などの修正案の問題の障害を細部まで取り除く予定である。

Asian Mile Challengeは今年、香港のSha TinでのChampions Mileと日本の府中での安田記念の2レースだけで始まった。

今月初めのChampions MileをBullish Luckが勝ち、同厩のSilent Witnessの不敗記録に終止符を打った。

香港スターの両頭は6月5日の安田記念に参戦し、特にBullish Luckは両レース制覇の場合に与えられるUS$1,000,000のボーナスに挑戦する。

Hong Kong Jockey Clubのracing dilectorであるWinfried Engelbrecht-Bresgesはシリーズの拡大に強力なサポートがあることを信じている。

Asian Mile ChallengeにFuturity S.が参加することは、Autumn CarnivalかSpring Carnivalに海外競走を呼び込むというSydney地区側の狙いよりも低いコストで、豪州内での国際競走の拠点としてのMelbourneの地位を高めることになる。

Victria Racing Clubは既に、豪州における最大級の国際的なイベントとしてMelbourne C.(AUS G1 T3200m)を持っており、Mooney Valleyで施行されているCox Plate(AUS G1 T2040m)はWorld Racing Series Championshipの中に組み込まれている。

Victoria Racing ClubとMoonee Valley Racing Clubは目下開始したばかりのGlobal Sprint Challengeに関与しており、2月のLightning S.(AUS G1 T1000m: VRC)と3月のAustralia S.(AUS G1 T1200m)を施行しています。



とまぁこんなところか。

Asian Mile Challengeのさらなる隆盛(要するに参加レースの増加)を計画しているという情報は、元々ある程度は流れていたわけですが、豪州の主催者団体に「他に抜け駆けて大規模な国際競走計画に参加しませんか」といった飴を携えて迫り、MRCを見事丸め込んだorganiserの手腕というのは大したものでしょう。そしてもう一方では2日に分割されるという情報の流れているDubai World Cup Meetingの中での距離変更、それに伴ってこれまで以上に存在の位置付け問われているDubai Duty Freeを引き込んだというのも素晴らしい。この4ヶ国がAsian Racing Conferenceにおいても相当な影響力を持っているわけでしょうし、この枠組みをきっちりしてさえおけば、後々困ることもないでしょうし、そういった意味でのorganiserの働きというのは評価されてしかるべきものだと言えるのではないでしょうか。

ここで気になるのが、豪州における複数の主催者の存在なのですが、大きい(G1があって有力な)ところだけでも並べてみると

(地区): 州
統括団体略称(名称): 主な競馬場

Melbourne地区: Victria
MRC or MELBRC(Melbourne Racing Club): Caulfield
VRC(Victoria Racing Club): Flemington
MVRC(Moonee Valley Racing Club): Moonee Valley

Sydney地区: New South Wales
STC(Sydney Turf Club): Rosehill, Canterbury
AJC(Australia Jockey Club): Randwick, Warwick Farm

West Australia
WATC(Western Australian Turf Club): Ascot

Queen's Land
BTC(Brisbane Turf Club): Doomben

South Australia
SAJC(South Australian Jockey Club): Morphettville

といった感じになりますが、詳しくはもっとたくさんあるはず。でも、そこまでまとめる元気はありません。群雄割拠の主催者同士の争いの中で、Sydney地区とMelbourne地区が日本から競馬を見た場合の知名度において抜けているという予想はつく(単に私が知っているか否かですが)わけですが、この2つが覇を争っていると考えれば、他国を巻き込むといったプロモーションに関しては、Sydneyに比べてMelbourne C.やCox Plateといった著名な国際競走を既に持っているMelbourneに一朝の利があることは間違いないと。ということで、SydneyのAutumn Carnival, Spring Carnivalといったものを一気に抜き去るとすれば、こういった形のイベントしか無いのかもしれないが。

賽の目のように、ころころと。

2005-05-19 02:31:30 | 競馬
今日もAAPから。

Elvstroem Set To Race At Longchamp(AAP)


以下は(下手な)訳。

豪州のスターElvstroemが、先週土曜日にイギリスのRockinge S.(GB G1 T8f:ロッキンジS)で負けたにも関わらず、今週末のフランスのレースに出走しそうです。

Tony Vasil師は、Longchamp競馬場のトラックのコンディションの情報を知り、日曜日に行われるPrix d'Ispahan(FR G1 T1850m:イスパーン賞)に出走させることを(オーナーに)勧めているようです。

Vasil師は「Parisの馬場は、先週日曜日にElvstroemが出くわしたNewburyの馬場---Rockinge S.において、レコード駆けしたRaktiから離された4着に終わった馬場---ほど堅くはないだろう」と言ってます。

「地面はGood to Soft(稍重)で、彼らは『日曜日までは雨は降らないだろう』と言ってますよ」とVasil師はRacing Post紙に語った模様。

「Newburyにおけるfast(良?)なトラックは、Elvstroemには有利ではなかったよ」

「豪州の標準と比べると、トラックはfastで、岩のよう(rock)に堅かったよ。しかし、私はNewburyを批判しているわけではないのですよ」

「豪州では、backing up(わかんない)は我々がいつもしていることだし、願わくば勝つことだ」

「我々は欧州にGroup 1レースを勝とうとして来たんだ。だから、可能な限りいちかばちかの勝負をする(roll the dice:サイコロを振る)よ」

Vasil師はElvstroemを今週末(Prix d'Ispahan)に、もしくは、このDanehill産駒の4歳牡馬(Elvstroem)に適した別の英国のレースに出走させることを熱望している。

Prix d'Ispahanは9furlongsと少しのレース(1850m)で、その距離はNewburyにおける直線のマイルのレースよりもElvstroemに適していると考えられます。

Vasil師はNewburyのレース以来、調教中に跨ってElvstroemに何の不安も無いと感じている。

Nash RawillerはElvstroemの帯同馬として、現在にLongchampに滞在している。



とまぁこんな感じ。相変わらず下手ですな。ということで、コロコロ変わる遠征予定なんですが、当初は

3/26 Dubai Duty Free(UAE G1 T1777m)
5/14 Rockinge S.(GB G1 T8f)
6/15 Prince of Wales S.(GB G1 T10f)
7/2 Eclipse S.(GB G1 T10f7y)

こんな感じだったのですが、蓋を開けてみると

3/26 Dubai Duty Free(UAE G1 T1777m) 1
4/24 Queen Elizabeth II C.(HK G1 T2000m) 9
5/14 Rockinge S.(GB G1 T8f) 4
5/22 Prix d'Ispahan(FR G1 T1850m) ?
6/15 Prince of Wales S.(GB G1 T10f) ?
7/2 Eclipse S.(GB G1 T10f7y) ?

とになりそうな感じ。まじかよ。

MARLさん@REVERY_L_ELEKTRA(3/29)におきまして、MARLさんが私の拙い記事の補足(というかそっちが本記事でもいいよ・・・)をなさっておられるわけですが、その際に教えていただいた「香港行きを提案したのはVasil師」といった記述からも、Vasil師はElvstroemに何か恨みdなかなかハードなローテーションを考えているようですねぇ。今回の場合は

“We are over here to try to win a Group 1 race so we will roll the dice as many times as we can.”

という表記からもわかるように「とにかく欧州で一つでもG1獲らなきゃ」といった感じで少々焦っているのかなぁという気もします。何しろ、Prince of Wales S.にはTattersalls Gold C.(IRE G1 T10f)からかなりのお馬さんが流れてくるでしょうし、そのTattersalls Gold C.にはBago, Azamour(やっぱり出るの?), Grey Swallow, North Light(回避っぽい), Yeatsなどのお馬さんが出走予定なのですね。とすると、どう考えてもちょっときつそうなので、やっぱりそれまでにどこかで一つG1を獲っておこうといった気持ちが見え隠れ。欧州で何も勝ってないよりも、何か一つでもG1を勝ってた方がシャトル種牡馬として来た時に暖かく迎えてくれそうな気はしますし。ということで、メンバーの楽なPrix d'Ispahanに出走させることを考えているというところでしょうか。そして、

Vasil said he was keen to race Elvstroem again this weekend or there would not be another suitable race in the UK for the Danehill four-year-old for four weeks.

こちらの「4週間以内にElvstroemに適したレースに出走させる」という表記からも「目標は4週後=Prince of Wales S.で変わってないよ」といったことが読み取れるのではないかと。やっぱり出走させるのかよ。

うん、また何かさらに増やされそう(Sussex S.(GB G1 T8f)辺りがあやしいかも)ですが、とにかく頑張れ、Elvstroemさん。




追記:

ということで、ふてきさん@異端血統最前線からのトラバをいただいてしまいました。正直なところ、あのエントリは特に気合い入れて書いたわけではないので恐縮だったのですが、私は旬を追いかけるスタイル(今ならDerby S.について熱く語ってみるとか)よりも、どちらかというと自分の好きなことを書くコラムっぽい方が意外とウケたりするなぁとか考えていますが、それはあと100本も200本もエントリを書いてから考えようかと。とりあえず、かなり嬉しかったのです。これを励みに頑張ろっと。

精進の日々ですよ。

2005-05-17 01:45:05 | 競馬
ということで、昨日のエントリに色々な形で反応して下さった(要はトラックバックいただいたり、リンク張っていただいたり、コメントいただいたりしたということ)方がいらっしゃったので、ちょっと触れさせていただきますみたいな感じで。

まずは有芝まはる殿下のエントリです。私が記事を「エントリ」というようになったのは殿下の影響なわけですが(笑)、私の使い方は合ってるのだろうか。Montjeuに関して色々と書いてらっしゃいます。MontjeuがJapan Cupに来た時はそりゃもう騒ぎましたが、一応その当時にも「凱旋門賞勝ったお馬さんはJCではあんまり」といった程度の知識はありましたので、結構冷めた目で見ていましたが・・・。最終的には最高峰の舞台からドロップアウトするような形で消えてしまった(そういう意味では同じSadler's Wells産駒のGalileoも同じ、もしくはそれ以上かな)わけで、エアシャカールの夢を打ち破ったなど、話題性があるにはあるのですが、殿下のご指摘の通り、種牡馬入りなでおの面におきましては最終的には華やかな話題には欠けてしまったというところが不憫ではあります。しかし、それを補って余りある程の活躍をしている(多分するでしょう)わけですから、やっぱり生であの時競馬を観られて良かったなと思います(←何だそのまとめは)。

ふと思ったのですが、やはりSadler's Wells的な大種牡馬が親にいると、名牝さん達はその(大種牡馬の)息子さん達には回ってきづらいゆえに、その息子さん達の活躍というのはある程度制限されてしまうものなのかな、とも思います。日本におけるサンデーサイレンスとその息子さん達みたいな。ちょうど現在は欧米、日本においても血の更新が進んでいる時期であることもあってか、その中でも大物産駒をズバッと出す種牡馬が、後々の後継種牡馬としてその血の担い手になっていくのだろうなぁと思います。反対に、正攻法で親に太刀打ちできなかった場合、つまりアメリカで凄いのを輩出したEl Pradoなどはその典型で、生き残りをかけた争いに「ある意味」勝ったということになりますか。日本で例えると、ちょうどHollow Bulletを輩出したタヤスツヨシみたいな感じですかねぇ。

殿下ご自身はエントリでわかり易い例を出されて、ブライアンズタイムとSadler's Wellsの相似点を挙げてらっしゃいますね。私も挙げてみましたが、果たしてこれはいいのかどうか。Sadler's Wellsとサンデーサイレンスを共に「大種牡馬」という点でくくってみましたが無理やりかな?

正直なところ、あそこまで血統に関して書かれては「触発されて」というのは本当に勿体無いお言葉なのですが・・・。こちらがいつも触発(啓蒙?)されてばかりなのです。しかし、殿下のところにトラバを打っても、反映されないことの方が多いのはなぜでしょう?


そしてMARLさんのエントリなのです。私が今回牝系について書いたのは、MARLさんに牝系の「~号族」というものの調べ方を、前回のチャットで教わったからでして、そういう意味で師匠なわけです(←勝手に「牝系~」の弟子になったつもりの人)。

ここからはMARLさんのところからの引用です。

まず、牝馬はともにKingmambo X Sadler's Wellsという血統で決まる。というだけならそうですかでおしまいなのですが、この2頭の血統的な類似はこれだけに留まりません。ろぜさまはそれぞれの祖母父がShirley HeightsとMill Reefとさらっと触れておられますが、Divine Proportionsの祖母であるMilliemeはそのShirley Heightsの全妹だったりするのですな。というわけで構成している血はほとんど同じ。その上でVirginia Watersの場合は五代母がEtoile de Franceの9-e族、ブサックの名牝Zaribaの血を最良の形で受け継いだラインといえます。一方のDivine Proportionsは先ほども出たとおり近親にShirley Heightsというファミリーで同血馬の兄がWhipper。どちらも現在でも活躍馬を出しつづけている所ではあります。

#ところでDivine Proportionsらの牝系1-lの祖をParadigmとされていますが、その娘のParaffinが祖ではないでしょうか?

#有名どころで1-lにSadler's Wellsというのはフサイチコンコルドらの母バレークイーンとかですかねえ。こっちは繁殖成績だけですが。

引用ここまで。


といった補足・・・ってか、訂正とかそういうレベルではなく、むしろ私のエントリがあったこと自体忘れて下さいorz

まず、1-l族の牝系の祖(←この言い方格好良いのでぱくっちゃう)がParrafinだというご指摘がありました。多分MARLさんのご指摘通りではないかと推測するのですが、調べてみますと、Paraffin自身のFamilyは1-jとなっており、その娘のIlluminataからはFamilyが1-lであるという表記になっております。ということは、やはりParaffinが分岐になっているということであり、つまりは牝系の祖がParaffinなのであろうというところが浮き彫りになってまいります。ということで、間違ってました、ごめんなさい・・・。こういったことがたくさん載っている本とかないですかね。かなり勉強したくなってきたのですよ。好奇心。

ということでもう一つのご指摘(こちらは補足かな?)を実際に見るとその通りです。MilliemeはShirly Heightsの全妹でして、同じ様な血統構成になってますです。ここまで気付く(もしくは知ってらっしゃるの?)というのは、私ごとき並大抵の人間にはできんなと思うばかりですが、それでもかじりついて何とか学んでいきたいと思う訳なので、生暖かく見ていて下さると嬉しいのです(←すごく自分勝手)。


上に挙げさせていただいたお二方のような、物凄いことを書かれる方々が、この僻地を見て、何か感じて下さるというのはとても喜ばしいことですし、そういった意味でも、少しでも近付けるように少しずつ頑張りたいなぁと思う次第です。そして、このサイトが交差点的な役割を少しでも果たせたら、な~んて妄想もしちゃったりとか。くろうまさんが書かれているような、そういった壮大な計画というのは私には到底思いつきもしませんでしたが、何かそういったことに関われたら、海外競馬に少しでも興味を持っている人間としては幸せだなとか思いますです。

長々と、もしかすると失礼なことを書いているかもしれないのですが、そういった辺りは遠慮なく言ってくださるとありがたいですし、間違っているところがあれば、ご指摘いただきますと大変お勉強になります。ということで、今日もまた少し偉くなったかもしれないと満足したので、お家に帰ります・・・。

おとうさんが一緒。

2005-05-16 12:53:41 | 競馬
英仏制覇キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!

と誰かが言ったとか言わなかったとか(笑)。


2000 Guineas S.(GB G1 T8f:英2000ギニー)
Footstepsinthesand:Giant's Causeway×Glatisant(Rainbow Quest), 1-e
04 Killavullen S.(IRE G3 T7f)

Poule d'Essai des Poulains(FR G1 T1600m:仏2000ギニー)
Shamardal:Giant's Causeway×Helsinki(Machiavellian), 1-l
04 Dewhurst S.(GB G1 T7f)
04 Vintage S.(GB G2 T7f)

というわけで、両方ともGiant's Causewayの産駒が勝ちました。しかも、1000 Guineas S.で2着のMaids CausewayもGiant's Causeway産駒だったりするわけです。初年度から大爆発。このお馬さんの現役時代を知っている(生では観ていないですが)ということ、そしてその初年度産駒の大活躍に出会えたことだけでも、幸せだと思います。


1000 Guineas S.(GB G1 T8f:英1000ギニー)
Virginia Waters:Kingmambo×Legend Maker(Sadler's Wells), 9-e
05 1000 Guineas Trial S.(IRE G3 T7f)

Poule d'Essai des Pouliches(FR G1 T1600m:仏1000ギニー)
Divine Proportions:Kingmambo×Myth to Reality(Sadler's Wells), 1-l
04 Prix Marcel Boussac Criterium(FR G1 T1600m)
04 Prix Morny(FR G1 T1200m)
04 Prix Robert Papin(FR G2 T1100m)
04 Prix du Bois(FR G3 T1000m)
05 Prix de La Grotte(FR G3 T1600m)

こちらも両方ともKingmamboの産駒。ということで、Kingmamboウォッチャーのあの方は黙ってはいないだろうと(笑)。しかも母父は両方ともSadler's Wellsで、Virginia Watersの母母父はShirley Heights(父Mill Reef)であり、対するDivine Proportionsの母母父はMill Reefなのです。


ここで結論は少し先送りにしまして、ある共通点を一つ。Footstepsinthesandの母GlatisantはPrestige S.(GB G3)を制覇しており、Shamardalの母HelsinkiもPrix Melisande(FR Listed)で3着。Virginia Watersの母Legend MakerはPrix de Royaumont(FR G3)の勝ち馬ですし、Divine Proportionsの母Myth to RealityはPrix Ronde de Nuit(FR Listed)を勝っています。相当に乱暴なまとめ方ですが、母親が「それなりに」活躍したお馬さんの仔が活躍しているという傾向にありますか。大雑把ですが。



次はいよいよ各国のダービーへと興味が移っていきます。
そして、今年注目されている2頭は

Derby S.(GB G1 T12f10y:英ダービー)路線におきましては

Motivator:Montjeu×Out West(Gone West),8-h
04 Racing Post Trophy(GB G1 T8f:レーシングポストトロフィー)
05 Dante S.(GB G2 T10f88y)

が最有力とされています。そして

Prix du Jockey Club(FR G1 T2100m:仏ダービー)路線におきましては

Hurricane Run:Montjeu×Hold On(Surumu), 1-l
05 Prix Hocquart(FR G2 T2200m)

が最有力とされています。

何が言いたいかというのはもうお察しでしょうが、今年は同一種牡馬の産駒が、英・仏における対応するレースを勝っちゃうんじゃないかということなんです。Irish 1000 Guineas(IRE G1 T8f:愛1000ギニー)にはVirginia Watersが挑戦するようなので、英・仏・愛と何だかよくわからない快記録が達成されるかもしれませんが。

そしてもう一つ、1-l号族のお馬さんの今年のクラシックでの活躍が顕著です。これは(多分)1852年に誕生したParadigmから分岐した系統で、Sadler's Wellsとの配合でEl Prado(種牡馬), Flight of Fancy(2nd Oaks S.), Let The Lion Roar(3rd Derby S.), Myth to Reality(Divine Proportionsの母), Prince of Dance(Dewhurst S.), Saddlers Hall(Coronation C.), Silk and Scarlet(昨日のPoule d'Essai des Poulichesで4着)といったところですか。もっと他にも活躍馬はいるとは思うのですが、私はまだまだ未熟者なので無理っす。

そして、Motivatorの母Out WestはConqueror S.(Class A←それはすごいの?)を、Hurricane Runの母Hold OnはDortmunder Stutenpreis(GER)で2着していますが、それがどういったレベルのレースのことなのかということも含めまして、詳しいことは全くわかりません。


とこんな感じで全くまとまっていないのですが、今回は牝系に関してもほんの少しだけ触れてみました。これでいいかしら。とりあえず私が興味を持ったということで。とかかりが大事だよね。まだまだ勉強しなくちゃ。



追記:
PURE GOLDさんからトラバをいただきました。ということで、一応他の方からの補足コメントがついたエントリが次の日の
精進の日々ですよ。
にありますので、そちらも読んでおくといいかもよ。