うまさいと

お馬さんは好きですか?

来年注目するのは?

2004-12-28 19:58:43 | 競馬
Smarty Jonesが引退し、Lion Heartも引退。さらにBirdstoneまでBreeders' Cup Classic(USA G1 D10f)後に引退してしまうという、もうどうしようもない状況の中、ようやく期待を持てるお馬さんが復活。Malibu S.(USA G1 D7f)を勝ったRock Hard Tenのことなんだけど。今年の米国3歳牡馬というのはレベル的にどうなんだという問題もあろうかと思うが、その辺りはまぁおいといて。ようやく核になりそうなお馬さんが出てきてくれたので良かった。

さて、このRock Hard Tenは今回で8戦4勝になるわけなんだけども、デビューから2連勝の後Santa Anita Derby(USA G1 D9f)に挑戦。結果は3着だったものの、2位入戦からの降着で、しかも結構微妙な裁定だったらしいよ。この3着によってKentucky Derby(USA G1 D10f)を弾かれちゃったわけだけど、Preakness S.(USA G1 D9.5f)ではゲート入りをゴネて発走時間を遅らせてしまったにも関わらず、キャリア3戦目で2着に突っ込んだ。といっても、Smarty Jonesからは11・1/2馬身差だったりするわけだけど。先行争いに加わったBelmont S.(USA G1 D12f)では5着に敗れるも、Swaps Breeders' Cup S.(USA G2 D9f)を完勝。Lion Heartを抑えて1番人気に推されたHakell Invitational H.(USA G1 D9f)では大差の6着に敗れるものの、レース後に肺から大量の粘液が見つかったとか(多分)で。それ以来休養に入っており、R・Mandella厩舎への転厩もあっておよそ4ヵ月半振りのレースで一気に距離短縮。道中では最後方に位置し、直線ではきっちり抜け出す完勝。今回の勝利も含めて

Malibu S.(12/26 USA G1 D7f)
San Fernando Breeders' Cup S.(1/15 USA G2 D8.5f)
Strub S.(2/5 USA G2 D9f)

という通称Strub Seriesのスウィープを狙う模様。こういう有名なシリーズは覚えておいた方がより一層楽しめるかもしれんねぇ。そういえばシリーズ完全制覇って賞金出るのかな?02-03年にかけてこのシリーズに対応する牝馬版のLa Canada SeriesをスウィープしたGot Kokoに賞金がって話は聞いてないし、無いのかもしれん。ちなみにこのシリーズ、3-4歳にかけてのお馬さんしか出られないわけで。その割には結構な名馬を輩出しているというなかなか注目に値するレーシングシリーズだったりするので、見逃さないように。

話を元に戻すよ。Rock Hard Tenは父Kris S.で母がTersa(父Mr. Prospector)という血統。Kris S.は芝でもダートでもお構いないなしにG1馬をポコポコ輩出するイメージになってきた。といっても、もう亡くなっちゃってるわけだが。そういえば同日の芝のAllowanceに昨年のBreeders' Cup Juvenile(USA G1 D8.5f)を制したAction This Dayが出走していたみたいなんだけど惨敗しちゃったみたいで、同世代、同厩舎で、同じKris S.産駒でもここまで命運が別れるとかは・・・という感じ。

母親のTersaは88年のPrix Morny(FR G1 T1200m)を制した牝馬。しかもその半兄に82年のKentucky Derby制覇のGato Del Solがいるという良血馬。そのGato Del Solは勝ちはしていないものの古馬になってからはSan Luis Rey S.(USA G1《←当時》 T12f)でも2着しており、実はRock Hard Tenは血統的には芝でも大丈夫なんじゃないの?とか思い始めた。馬体を見ていないからは何とも言えないんだけども。母系はMr. Prospector , Jacinto(Bold Ruler) , Hail to Reasonとまぁまぁ見慣れた系統が代々配合されてきたみたいで。わかりやすいといえばそうか。


こんな感じで触れてみた。つまり、来年期待するお馬さんはRock Hard Tenで、ということでどうだ!ということなのですよ。そんなこんなで今年ももう終わりですなぁ。