うまさいと

お馬さんは好きですか?

JCに出走する外国勢について。

2005-11-25 00:43:23 | 競馬
さて、海外系のサイトが一番アクセス数が伸びるJCの時期なのですがJRAが凄い詳しいのを書いてくれているので、私なんぞが口を出すのは恐れ多いということで、皆様こちらをご参考にどうぞ。あの資料には書いていないことも補完しつつ、ここからは自分のイメージで書くよということです。では。

まずはWarrsanなのですが、Coronation C.(GB-G1 T12f10y)やGrosser Preis von Baden(GER-G1 T2400m)といったG1の連覇がありますが、最近の傾向としては前者は英国平地開幕間も無い(といっても開幕からは1ヶ月以上は有に経っていますが)の空き巣G1的な存在であり、後者は英愛仏のハイシーズンとなるIrish Champion S.(IRE-G1 T10f)とほぼ同時期に行われ「ドイツの一線級 vs 英愛仏の準一級12fホース」といったイメージになってしまうかと思います。いずれにしろ、超一級と言われるようなお馬さんの参戦はあまり考えられないG1を勝ったもので、一口にG1と言いましても「大舞台」とは言い難いということも押さえておきたいと思います。ってか、このサイト見てる人ならそれは知ってる人がほとんどだと思うので、知らない人に言いたいわけですが、そういうわけにもいかないと思いますし。
個人的にはWarrsanはとにかく「大舞台」には弱いイメージ。大舞台というのはPrix de l'Arc de Triomphe(FR-G1 T2400m)とかKing George IV & Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f)での話なのですが、前者は昨年9着、今年8着。後者も一昨年6着、昨年9着、今年4着という戦績です。比較的時計の速いイタリア、日本などでも走ってはいますが、タイムの面で善戦したと考えられるのが一昨年のGran Premio di Milano(ITY-G1 T2400m)での2.28.3から1馬身半遅れの2着(2.28.5辺りと推測)、昨年のJCでの2.24.2から約20馬身差離された15着(2.27.5辺りと推測)といったところでしょうか。とにかく時計勝負になるとつらいと考えられます。
今年は昨年と比べて戦績の面で見劣りがし、Coronation C.の三連覇もならなかったことを考えるとある程度の衰えが感じられます。但し今年唯一の勝利であり唯一の連対であるGrosser Preis von Badenで、GonbardaやWesternerといった相手をやぶったことを考えますと、一発に注意する必要はあるのかもしれませんが。K McEvoy騎手でG1を二勝していることからも陣営は依頼したかったのでしょうが、豪州で落馬して大怪我をしてしまったために現在は療養中ということも少し計算外か。今年英リーディングを獲得したJ Spencer騎手の手綱捌きでどこまで食い込めるか・・・。強いて言うなら「高齢のCaerleonには気を付けろ」といった程度かと考えます。

続いてAlkaased。Grand Prix de Saint-Cloud(FR-G1 T2400m)を勝ち、日本でも定評のあるKingmambo産駒ということ。そして陣営が「固い馬場を臨んで」Prix de l'Arc de Triompheを回避し、JC遠征を決めたという経緯があることからも、穴人気になる可能性はありますか。エルコンドルパサーを重ね合わせてみるというのもまた一興かもしれません。いつの間にHamdan殿下(Mohammed殿下の兄)からM Charlton氏に馬主が変わったのかは知りませんでしたけど。ちなみにBreeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)を回避した理由は血液検査で白血球数の異常が発見されたためだそうですが、真偽の程は知りません。昨年秋のオールカマー、京都大賞典辺りに登録してた気がするのですが、誰か覚えているのかしらん。一年越しの参戦が叶ったということでひとつ。
母系には長距離適正を持つ上級馬の名前が並ぶということもあり、この距離に全く問題はないでしょう。戦績を見ると、いかにも大事につかわれてきたお馬さんであり、Listedは4歳夏の初戦で突破。次走の初重賞September S.(GB-G3 T12f)ではMamoolに敗れますが、今期初戦のJockey Club S.(GB-G2 T12f)を強豪相手に勝ち、初重賞制覇。Coronation C.(GB-G1 T12f10y)ではYeatsの2着に敗れます(Warrsanは4着)がGrand Prix de Saint-CloudではBago, Elvstroem, Yeatsら相手に快勝。そのまま秋まで休養しますが、Prix Foy(FR-G2 T2400m)で牝馬Prideに完敗し、Champion S.(GB-G1 T10f)ではそれまでデビュー3戦目から続いていた連続12連対がストップする5着に敗れました。勢いという面ではあれな感じですが、密かにJCは狙ってきているレースだと思うので、自身の評価は高め。Warrsanよりももっと持ち時計が遅いということはあるのですが、期待したいな。Dettoriだし、という理由も大いにあり。

こっくりさんことOuija Board。欧州年度代表馬に輝いた昨年に比べると今年は戦績がかなり見劣りします。戦績に関してはPrince of Wales's S.(GB-G1 T10f88y)後の左前脛骨の疲労骨折の影響が大きいのですが、復帰がずるずる長引いたあとがいまいち。Princess Royal S.(GB-G3 T12f)を勝ち、Breeders' Cup Filly & Mare Turf(USA-G1 T10f)で2着。IntercontinentalとR Bejarano騎手の作り出したペースににしてやられたという部分も大いにあるでしょうが、このお馬さんには多少短い可能性がある10fだということを考慮に入れてもやはり勝ってなんぼのレースだった印象。J Bailey騎手ということで、慣れない競馬場での騎乗ミスも考えられないと。つまり、勝ちきれなかったということ自体何らかの衰えがある、もしくは二走ボケということなのですが、もう昨年の域には無いと考えるのが妥当なところでしょう。来るならば昨年が良かったというところ。鞍上は昨年のK Fallon騎手に戻り、新天地で心機一転となるか。
それに加えて、この後は香港に行くとのことですが
イギリス→アメリカ(東海岸)→日本→香港
というのを3ヶ月足らずでこなすというのは相当きついんじゃないかと。狙いが香港であれば、8分どころで出てくる可能性もあり、さて、どっちに重点を置いているのかはわかりません。厩務員の言葉で「2分22秒台を目指す」というのがあったそうですが、正気の沙汰とは思えない。

お行儀の悪さでは昨年ピカイチだったBetter Talk Now。昨年のBreeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)を斜行による長い審議の末に勝った後に「やっぱり」と思わせるHollywood Turf Club S.(USA=G1 T12f)での6着敗退。しかし、今年はFort Marcy H.(USA-G3 T8.5f), United Nations S.(USA-G1 T11f), Man O'War S.(USA-G1 T11f)と、昨年夏からの一戦置きに勝ったり負けたりするペースで勝ち星を積み重ねています。なかでもMan O'War S.では2.11.65というタイムでKing's Dramaをクビ差退けており、Kitten's Joyが引退した今では米国の芝トップホースという域まで上り詰めています。但し、後方からという脚質が幸いしてか、いまいち安定感に欠ける面は否めません。Breeders' Cup Turfでは7着に敗れましたが、欧州勢相手がどうこうというよりも、敵は自分であるというところでしょうか。フサイチでお馴染みの関口氏が一部権利を購入したそうで、勝負服はあの見慣れたものになるそうです。ということは一部といっても半分は買っているのかもしれませんねぇ。最後に突っ込んでくるけど、その時には既に勝負が終わっていて結局5着だった、みたいなのが一番考えられると思います。チーフベアハートみたいな感覚か。

米国からはもう一頭、フラ(ryでお馴染みのR Frankel師が手がけるKing's Dramaが参戦。人気で飛ぶのがフランケルマジックなのですが、どうもKing's Dramaは人気にはならないだろうという感が漂っています。Sword Dancer Invitational S.(USA-G1 T12f)を勝ち、Man O'War S.でクビ差Better Talk Nowに差し切られているように、一線級にはもう少し足りない存在で、直前のCanadian International S.(CAN-G1 T12f)でも逃げて8着に敗れました。愛国産で仏時代に重賞も勝っています。今年はまだ4戦しかしておらず、米国馬にしてはフレッシュな状態であると考えられます。G Tanaka氏はRakti, Sarafanに加え今年はこのお馬さんとEccentricが控えていますが、夏過ぎに一度
タイ━━━━||Φ|(|゜|∀|゜|)|Φ||━━━━ホ!!!
されてしまった(保釈はされたと思いますが)はずなので、Lava Manの鞍上同様日本に入国することはできないような気がします。これでKing's DramaとEccentricが勝ったらもうとんでもないことになりますが。

最後は真打と言われるBago。どうやらJ Peace師が日本の検疫に関して色々と文句を言っていたようですが、その件についてはどうなったのかは知りません。ここで難しいのが「顔見世興行なのかどうか」という判断でして、元々固い馬場が好き(昨年のPrix de l'Arc de Triompheは2.25.0だった)ということもあり、本気で日本に参戦しているのか、はたまた種牡馬入りが決まっていることから参戦したのか、どちらなのかはわかりません。時計勝負になっても頑張れるのではないかという期待は、欧州勢の中では最も大きいでしょう。
ただ、King GeorgeからArcまで間隔があいたものの、照準はPrix de l'Arc de Triompheの連覇に合わせていたはずなので既にピークは過ぎていると考えられます。Ouija Boardと同じく最優秀3歳牡馬に輝いた昨年の勢いはなく、今年はPrix Ganey(FR-G1 T2100m)の1勝のみ(ttさん、訂正ありがとうございます)。夏のGrand Prix de Saint-CloudではAlkaasedの前に為す術無く3着に敗れ去りましたが、King Georgeではしぶとく3着を確保するなど「それなり」のレースはしています。しかし、Arcを勝ったお馬さんとしてはもうひとつ足りないレースが続いていることもまた確か。Arc本番ではレース前に豪雨が振り出すという不運も重なりやはり3着。前走Breeders' Cup Turfでは生涯で初めて3着を外す4着に敗れ、どんどんスケールダウンしていっている印象さえ与えます。雨はマイナス材料で昨年のInternational S.やPrix Nielでの敗因を馬場に求めていたことからも、欧州勢には珍しく、望むのは良馬場と考えられます。父Nashwanと同牝系になるディープインパクトが大活躍したこの地で、引退レースで華麗なる復活を遂げることができるのか。

ということで、私はBagoの復活とAlkaasedの一発とに期待。

香港國際賽事へ向けて。

2005-11-19 23:33:27 | 競馬
某所でラジオに出てみたりしたわけですが、そのついでに今週は香港のレース紹介なんかしてみると面白いかもしれない。暮れの香港國際賽事に向けてということで、一つ見ていきたいと思います。

スプリンターズSの後、香港に帰る時にウィルスに感染したということで、未だ体調の整わないSilent Witnessが回避して一気に混戦模様となったInternational Sprint Trial(HK-Gd2 T1000m)。Silent Witnessの状態は決して芳しいものではなく、Hong Kong Sprint(HK-G1 T1000m)も微妙な情勢と見られているようだ。Cape of Good Hopeの豪州遠征、Silent Witnessの体調不良に乗じて一気にスプリント王に名乗りを挙げる可能性のあるお馬さんを探すのが今回の予想の鍵となる。これまでの予想対象レースだったハンデ戦とは違い国内G2戦であり、定量戦として行われることを注意して欲しい。実績を考えて3強という評価だが、それに加えて最近のレートだけでは推し量れない実力を持ったお馬さんが存在するということもまた挙げておきたい。

レーティング119のPlanet RulerはHSBC Premier Bowl(HK-CP T1200m)での3着馬。元々は昨季の香港スプリント三冠で3, 4, 4着したお馬さんであり、安定した実績という面では最上位にあたる。
レーティング118のAble Princeは昨年のこのレースでSilent Witnessに次ぐ2着。暮れのHong Kong SprintでもC Soumillon(日本でもお馴染み)騎乗で5着に食い込む活躍を見せるも、スプリント三冠では7, 7, 9着と敗退。今期はM Rodd騎手にスイッチしてSha Tin Sprint Trophy(HK-Gd3 T1000m)を含む連勝を飾る。
レーティング117のCountry MusicはSilent Witness陣営が送り出す。Silent Witness, Cape of Good Hopeというスプリント界の二台巨頭が海外遠征に触手を伸ばす今期期待の逸材。昨季のスプリント三冠では、2, 2, 14着という戦績も1番人気に推されたSha Tin Sprint Trophyでは10着に敗れる。しかし前走時は復帰戦であり度外視しても問題無い。1200mよりは1000mを好むであろうという戦績を重視したい。
さて、この三強を脅かす存在として注意したいのは前々回の予想対象レースでは切り捨てたNatural Blitz。マカオ時代は8戦8勝、1000mを55.4秒という脅威のタイム(マカオのレコードは1200mでも1.08.3なので)を引っさげてHong Kong Sprintに挑むもSilent Witness, Cape of Good Hopeという2頭の厚い壁に阻まれて3着に敗れた。香港に移籍してからは6戦して3着以内がないが、1000m戦に限れば0.7差の6着、0.2秒差の4着とさほど離されておらず、1000m戦になったここで真価を発揮できるのではないかと考える。Natural Blitzといえば、もう一頭オーストラリアにいるわけだが、こちらも元マカオのNatural Blitzと同じ馬主さんだったりする。オーナーはHKJCの中の人。香港はどうやら持てる頭数制限みたいなのがあるらしく、そういった関係なのかもしれないが。


こちらも混戦模様のInternational Mile Trial(HK-Gd2 T1600m)。しかし中心となるのはやはりA Cruz師が管理するお馬さんということになりそうだ。
Chanpion's Mile(HK-Gd1(IN Lis) T1600m)でSilent Witnessを後ろから差し切り、安田記念でも4着に食い込んだレーティング127のBullish Luckが実績最上位。安田記念は小さいながらも不利があったように見えたことも付け加えてきたい。Sha Tin Trophy(HK-Gd3 T1600m)ではVengeance of Rainに僅差の6着だったが、末脚はVengeance of Rainのそれを上回っているように見えた。マイルがベストだがHong Kong Gold C.(HK-Gd1 T2000m)の勝ち鞍もあり、前走を叩いた上積みは大きいとみる。
今年のHong Kong Gold C.で1番人気だったBullish Luckをやぶったレーティング118のPerfect PartnerもまたA Cruz厩舎所属。昨年のHong Kong Mile(HK-G1 T1600m)でもGodolphinのFirebreakの3/4馬身差の2着しており、Bullish Luckと甲乙付けがたい戦績を誇る。惜しむらくはここ数戦は少し精彩を欠いている点だが、大舞台を前に復活する可能性は十二分に考えられる。
レーティング123のTiberは昨シーズンのChairman's Sprint Prize(HK-Gd1 T1200m)でのSilent Witnessの2着が印象深いが、元は4歳(3歳の方が正しいのかもしれないが)路線でのHong Kong Classic Mile(HK-Gd1 T1600m)の勝ち馬であり、Hong Kong Derby(HK-Gd1 T2000m)でLucky Owners(Hong Kong Mile勝ち馬)とAin't Here(Singapore Airline International C.4着)の間を割って2着していることを忘れてはならない。
レーティング121のScintillation, The Dukeはそれぞれ2戦、4戦と叩いて徐々に調子を上げてきている。特に後者は豪州からわざわざD Beadman騎手が乗りに来ているということも忘れてはならない。
個人的な注目ということで言えば、03/04年シーズンの最優秀中距離馬であるRiver Dancerがここで復帰してくる。Elegant Fashionと覇を競っていた頃のことが懐かしく思い出されるが、元々が名種牡馬Darshaanを叔父に持ち、3,400,000gns(約7億円)で競り落とされ、A O'Brien師の下でDiaghilevという名前でPrix la Force(FR-G3 T2000m)を勝ち、Prix de Jockey Club(FR-G1 T2400m←当時)でSulamaniの7着だったSadler's Wells産駒。Sadler's Wells×Darshaanというのは非常に有名なニックスであり、High ChaparralやIslingtonなどが挙げられる。1年半前と比べて今回は馬体重が25lb(11kg)増えているが、これはまだ絞りきれていないと見るのが無難かもしれない。

さて、どちらのレースでも中心となるお馬さんを出走させているA Cruz師は春先に襲われたのは大丈夫だったのかということが気になる今日この頃なのですが、まぁいいか。某所の記事(といっても自分で書いたもの)を転用するのは楽だな。

かるてぃえ賞。

2005-11-18 00:24:16 | 競馬
Hurricane Run scoops Horse of the Year title
HURRICANE IS THE CARTIER KING

レーシングポストを見られない方は、下のスポーティングライフをどうぞ。
今年で15回目を迎える05年度のCartier Racing Awards(欧州年度代表タイトル)が発表されました。

CARTIER AWARDS FOR 2005
Horse of the Year - Hurricane Run
Two-Year-Old Colt - George Washington
Two-Year-Old Filly - Rumplestiltskin
Three-Year-Old Colt - Hurricane Run
Three-Year-Old Filly - Divine Proportions
Older Horse of the Year - Azamour
Stayer of the Year - Westerner
Sprinter of the Year -Avonbridge
Award of Merit - Henry Cecil

受賞馬は大方の予想通りといったところでしょうか。Pattern Race(要するに向こうの重賞)での成績が40%、Racing Post紙のBrough Scott氏とGraham Dench氏、The Times紙のJulian Muscat氏、Daily Mail紙(これは新聞?)のColin Mackenzie氏、Daily Telegraph紙のRichard Evans氏という4紙の記者投票とが40%、そしてDaily Telegraph紙の読者の投票が20%という割合で決められるようです。bosrashamさんのところを見て、初めて知ったわけではありますが。私はずっと今年も50, 25, 25%という割合だと思っていましたが、読者投票が減るのはいかがなものですかねぇ。

Horse of the Year, Three-Year-Old Coltを獲得したHurricane RunはPrix de l'Arc de Triomphe(FR-G1 T2400m:凱旋門賞), Irish Derby(IRE-G1 T12f:愛ダービー)などの勝ち鞍があり、順当なところでしょうか。今年は7戦6勝2着1回、負けたのはPrix du Jockey Club(FR-G1 T2100m)でのShamardalの2着だけというほぼ完璧なものでした。このレースもC Soumillon(スミヨン)騎手がミスをしたというのが大方の見方でしょうし、昨日発表されたWRTRでも130をもらったということで、今年の年度代表馬に相応しい勝ち方だったということでしょう。

Two-Year-Old ColtのGeorge Washingtonは5戦4勝3着1回。3着はデビュー戦でのものでその後は4連勝。Phoenix S.(IRE-G1 T6f), National S.(IRE-G1 T7f)を制しています。
Two-Year-Old FillyのRumplestiltskinは6戦5勝3着1回。3着はRoyal Ascot Meeting at YorkでのAlbany S.(GB-G3 T6f)でのものでした。観てたしガックリorzしましたが、その後持ち直したと。こちらもMoyglare Stud S.(IRE-G1 T7f), Prix Marcel Boussac(FR-G1 T1600m)を制しています。
両方ともA O'Brien師の管理馬であり、今年の2歳戦はPrix Jean Luc Lagardere(FR-G1 T1400m)を制したHoratio NelsonやPrix Morny(FR-G1 T6f)で2着だったIvan Denisovichなど、Danehill産駒のCoolmoreの2歳馬が大暴れしました。さすがリーディング種牡馬といったところでしょうか。
先日Godolphinが金銭トレードで手に入れた大量のお馬さんの中にはRacing Post Trophy(GB-G1 T8f)で1着のPalace Episode, 2着のWinged Cupid、Prix Morny勝ちのSilca's Sisterなどがいますが、今年の2歳戦はとにかくCoolmoreだったということでしょう。一応Hurricane Runもシーズン途中でCoolmoreにトレードされましたが、A Fabre師の管理の下で出走していましたので、A O'Brien師ではないよと付け加えておきます。

Three-Year-Old FillyのDivine Proportionsについては終幕はあまりにも突然に。辺りで述べてますので、その辺りを参考にどうぞ。脚をやっちゃったというのはとにかく寂しい。

Older Horse of the YearのAzamourは、5戦2勝。King George IV & Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f5y), Prince of Wales's S.(GB-G1 T10f88y)などを制しています。前半戦での活躍が目立ったのですが、後半戦はIrish Champion S.(IRE-G1 T10f)での5着や、Breeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)での3着などいまひとつだったので、結局だめだったかと。どうしてもレースの印象度は後半戦に偏りますし、ここ3年のAlamshar, Doyen, AzamourというKing Georgeの勝ち馬は揃って10f戦であんまりな負け方をしていることから、今後もこういった傾向は続くのかもしれません。Azamourの場合はPrince of Wales's S.を勝っているので10f戦は大丈夫だろうと思っていたのですが・・・うーむ。あとは、同じAga Khan IVの持ち馬であるShawandaとの兼ね合いによりPrix de l'Arc de Triompheを回避というのも少し残念だったかもしれません。公式には挫石だったっけか。

Stayer of the Yearに輝いたWesternerの活躍は非常に素晴らしいものだったと思います。今年は5戦3勝2着1回3着1回ですが、昨年から続いた3000m超の重賞6連勝という記録は偉大なものであると考えます。その最後を飾ったのがRoyal Ascot Meeting at YorkでのGold C.(GB-G1 T20f)というのも良かったなと。今年はVinnie Roeがいまひとつという部分も多少はあったかもしれませんが、Prix de l'Arc de Triompheでの2着というのは、近年のGold C.の勝ち馬のその後を考えると、長距離路線の地盤沈下を食い止める一助になるかもしれません・・・と思いきや、Vinnie Roeと一緒にNational Huntの種牡馬として種牡馬入りしましたか。Danehill産駒ということを考えても、平地の種牡馬として頑張って欲しかったかなというのはありますが、需要が無いのならばしょうがないでしょう。

Sprinter of the YearのAvonbridgeについてはPrix de l'Abbaye de Longchamp(FR-G1 T1000m)での勝利、July C.(GB-G1 T6f)での2着が総合的に評価されたということでいいのかしらん。短距離路線は毎年混戦が続いていますが、そんなもんなんだろうなとしか言えない。Golden Jubilee S.(GB-G1 T6f)を制覇したCape of Good Hopeがとってもいいじゃんとか思ったし。

Award of Meritに選出されているHenry Cecil師はなんでなのかはわかりません。ってか、何の賞なのかも知りません。奥さん綺麗な人は羨ましいよね。だからFallo(ry

今年の欧州は故障が多いなんて言われていましたが、結局毎年そんなもんでしょうし、特に悲観はしていません。Shamardalに賞がいかなかったのは少々残念かなと。前半戦、それと3歳戦だけの活躍だったので致し方ないかと。OratorioもChampion S.(GB-G1 T10f)さえ勝っていれば、話は変わってきたでしょう。Motivatorはやはり10f戦を無理してつかうことはなかったかという結論に落ち着いてしまうんでしょうねぇ。

ということでお疲れ様。

伝統に少々のスパイスを。

2005-11-07 22:10:24 | 競馬
まずは宣伝。Google Earthがとても面白い。世界中の競馬場を観たりして大興奮の今日この頃です。血統の森のmomdoさんが特設ページを作っておられますので、その辺りを参考にすると一緒に大興奮しましょうというお誘いです。
Google Earthの説明とかデータとか@血統の森

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Wolves card marks start of all-weather season(racingpost)
じきにリンク先が変わりそう。sportinglifeで見つからないので勘弁して下さい。

障害のお勉強をしようと思ったところで、なぜかall-weather(たまにAWと書いたりしてます)の記事を取り上げてみる。これも一つのお勉強。冬の間の平地レースということでよろしくです。all-weatherというのは全天候型馬場でして、イメージとしてはダート競馬みたいなものです。昨年もここで色々と書いた気がしますが、要はpolytrackということで、ポリマーの馬場と。香港も取り入れていますね。アメリカでも導入の動きがありますねぇ。でも、結局ダートとall-weatherというのは似て非なるものであるというのが一般的な見方ではないかと思いますが「代替ダート」ってな感じで私は考えています。

今日、Wolverhampton競馬場(どうやらall-weatherコースしかないのかな)の2005-2006シーズンがいよいよ開幕します。このキャンペーンのクライマックスであるLingfieldでの3/18のWinter Derby Dayまで、総額5,000,000ポンドの賞金を巡り熱い闘いが繰り広げられる模様です。

ということで、初日のメインレースBet Direct Freephone 0800 211 222 H.(GB-Class 4 AW16f119y)は距離が長いなぁ。メートル表記だと3327mとかくらいになります。日本ならば往年の東京大賞典を思い出した方も多いのではないかと。私は16f時代のJockey Club Gold C.が頭に浮かびましたが、勿論観たことはありません。

今の話題とは全く関係ありませんが、とりあえず昨シーズンの代表のお馬さんの紹介ということで載っている記事を見てみます。Eccentricというお馬さんなのですが、05年のWinter Derby(GB-Lis AW10f)の勝ち馬で、昨シーズンの代表オールウェザーホースです。Lingfieldで7/9に行われた初めてのall-weather重賞であるSilver Trophy S.(GB-G3 AW8f)では1番人気ながら9着に敗れてしまいましたが、8/27のWinter Hill S.(GB-G3 T10f)において、Derby S.(GB-G1 T12f10y)で6着、Chester Vase(GB-G3 T12f66y)勝ちのある、人気の3歳馬Hattan(叔父には馴染みのあるWarrsanがいたりする)以下をやぶり、芝でもやれることを証明しました。
(ついでに4着のKalamkarは名前でわかる通りKalanisi, Kalaman(←現Oriental Magicで香港所属)兄弟の下にあたるお馬さんです)
この冬はJapan Cup Dirtを皮切りにドバイで出走する模様です。つーか、JCDに来るの?
これには書かれてないんだけど、どういうことなんでしょうか。オーナーは一度タイーホされちゃった(もう保釈されてるはず)Rakti, Sarafanの馬主でお馴染みのG Tanaka氏ということでも今後にも注目と。

そういえば初の試みとなったAW重賞Silver Trophy S.の勝ち馬Autumn Gloryも来るとか言ってたような気も。2着のCourt Masterpieceは後のPrix de la Foret(FR-G1 T1400m)の勝ち馬で、3着は「あの」Vortexですよ奥さん。6着はCelebration Mile(GB-G2 T8f)連覇など芝戦線で活躍中の牝馬Chic、7着にはDubai World C.(UAE-G1 D2000m)で4着したJack Sullivan(といっても1972さんが書かれている通り、勝負付けが済んだ後の4着だろうと)が入っている豪華メンバーでしたと付け加えておきます。

そして気になることが一つ。

"I'm looking forward to the new season and I have a very interesting horse in the shape of the champion of South America from a couple of seasons back," said Reid.

"He's called Freddy and he has won a Classic and five Group 1s in South America. He then went to California, where he's done absolutely nothing for the last three years. He will be looking for action by the end of November."

という部分なのですが、私の訳が間違っていないならばそのEccentricを管理するA Reid師がもう一頭期待しているのが2003年度の亜年度代表馬であるFreddyだと。既にアルゼンチンで2002年にGran Premio Estrellas Juvenile(ARG-G1 D1600m), Gran Premio Nacional(ARG-G1 D2500m), Gran Premio Carlos Pellegrini - Internacional(ARG-G1 T2400m)というG1を制しているお馬さんです。2003年に米国に移籍していたのですが、どうやらその地では全く出走していない模様。そして、英国で復活・・・と?本当ならば非常に面白いなぁと思います。

よくわからなくなってきたのでこの辺りで。