さて、海外系のサイトが一番アクセス数が伸びるJCの時期なのですがJRAが凄い詳しいのを書いてくれているので、私なんぞが口を出すのは恐れ多いということで、皆様こちらをご参考にどうぞ。あの資料には書いていないことも補完しつつ、ここからは自分のイメージで書くよということです。では。
まずはWarrsanなのですが、Coronation C.(GB-G1 T12f10y)やGrosser Preis von Baden(GER-G1 T2400m)といったG1の連覇がありますが、最近の傾向としては前者は英国平地開幕間も無い(といっても開幕からは1ヶ月以上は有に経っていますが)の空き巣G1的な存在であり、後者は英愛仏のハイシーズンとなるIrish Champion S.(IRE-G1 T10f)とほぼ同時期に行われ「ドイツの一線級 vs 英愛仏の準一級12fホース」といったイメージになってしまうかと思います。いずれにしろ、超一級と言われるようなお馬さんの参戦はあまり考えられないG1を勝ったもので、一口にG1と言いましても「大舞台」とは言い難いということも押さえておきたいと思います。ってか、このサイト見てる人ならそれは知ってる人がほとんどだと思うので、知らない人に言いたいわけですが、そういうわけにもいかないと思いますし。
個人的にはWarrsanはとにかく「大舞台」には弱いイメージ。大舞台というのはPrix de l'Arc de Triomphe(FR-G1 T2400m)とかKing George IV & Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f)での話なのですが、前者は昨年9着、今年8着。後者も一昨年6着、昨年9着、今年4着という戦績です。比較的時計の速いイタリア、日本などでも走ってはいますが、タイムの面で善戦したと考えられるのが一昨年のGran Premio di Milano(ITY-G1 T2400m)での2.28.3から1馬身半遅れの2着(2.28.5辺りと推測)、昨年のJCでの2.24.2から約20馬身差離された15着(2.27.5辺りと推測)といったところでしょうか。とにかく時計勝負になるとつらいと考えられます。
今年は昨年と比べて戦績の面で見劣りがし、Coronation C.の三連覇もならなかったことを考えるとある程度の衰えが感じられます。但し今年唯一の勝利であり唯一の連対であるGrosser Preis von Badenで、GonbardaやWesternerといった相手をやぶったことを考えますと、一発に注意する必要はあるのかもしれませんが。K McEvoy騎手でG1を二勝していることからも陣営は依頼したかったのでしょうが、豪州で落馬して大怪我をしてしまったために現在は療養中ということも少し計算外か。今年英リーディングを獲得したJ Spencer騎手の手綱捌きでどこまで食い込めるか・・・。強いて言うなら「高齢のCaerleonには気を付けろ」といった程度かと考えます。
続いてAlkaased。Grand Prix de Saint-Cloud(FR-G1 T2400m)を勝ち、日本でも定評のあるKingmambo産駒ということ。そして陣営が「固い馬場を臨んで」Prix de l'Arc de Triompheを回避し、JC遠征を決めたという経緯があることからも、穴人気になる可能性はありますか。エルコンドルパサーを重ね合わせてみるというのもまた一興かもしれません。いつの間にHamdan殿下(Mohammed殿下の兄)からM Charlton氏に馬主が変わったのかは知りませんでしたけど。ちなみにBreeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)を回避した理由は血液検査で白血球数の異常が発見されたためだそうですが、真偽の程は知りません。昨年秋のオールカマー、京都大賞典辺りに登録してた気がするのですが、誰か覚えているのかしらん。一年越しの参戦が叶ったということでひとつ。
母系には長距離適正を持つ上級馬の名前が並ぶということもあり、この距離に全く問題はないでしょう。戦績を見ると、いかにも大事につかわれてきたお馬さんであり、Listedは4歳夏の初戦で突破。次走の初重賞September S.(GB-G3 T12f)ではMamoolに敗れますが、今期初戦のJockey Club S.(GB-G2 T12f)を強豪相手に勝ち、初重賞制覇。Coronation C.(GB-G1 T12f10y)ではYeatsの2着に敗れます(Warrsanは4着)がGrand Prix de Saint-CloudではBago, Elvstroem, Yeatsら相手に快勝。そのまま秋まで休養しますが、Prix Foy(FR-G2 T2400m)で牝馬Prideに完敗し、Champion S.(GB-G1 T10f)ではそれまでデビュー3戦目から続いていた連続12連対がストップする5着に敗れました。勢いという面ではあれな感じですが、密かにJCは狙ってきているレースだと思うので、自身の評価は高め。Warrsanよりももっと持ち時計が遅いということはあるのですが、期待したいな。Dettoriだし、という理由も大いにあり。
こっくりさんことOuija Board。欧州年度代表馬に輝いた昨年に比べると今年は戦績がかなり見劣りします。戦績に関してはPrince of Wales's S.(GB-G1 T10f88y)後の左前脛骨の疲労骨折の影響が大きいのですが、復帰がずるずる長引いたあとがいまいち。Princess Royal S.(GB-G3 T12f)を勝ち、Breeders' Cup Filly & Mare Turf(USA-G1 T10f)で2着。IntercontinentalとR Bejarano騎手の作り出したペースににしてやられたという部分も大いにあるでしょうが、このお馬さんには多少短い可能性がある10fだということを考慮に入れてもやはり勝ってなんぼのレースだった印象。J Bailey騎手ということで、慣れない競馬場での騎乗ミスも考えられないと。つまり、勝ちきれなかったということ自体何らかの衰えがある、もしくは二走ボケということなのですが、もう昨年の域には無いと考えるのが妥当なところでしょう。来るならば昨年が良かったというところ。鞍上は昨年のK Fallon騎手に戻り、新天地で心機一転となるか。
それに加えて、この後は香港に行くとのことですが
イギリス→アメリカ(東海岸)→日本→香港
というのを3ヶ月足らずでこなすというのは相当きついんじゃないかと。狙いが香港であれば、8分どころで出てくる可能性もあり、さて、どっちに重点を置いているのかはわかりません。厩務員の言葉で「2分22秒台を目指す」というのがあったそうですが、正気の沙汰とは思えない。
お行儀の悪さでは昨年ピカイチだったBetter Talk Now。昨年のBreeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)を斜行による長い審議の末に勝った後に「やっぱり」と思わせるHollywood Turf Club S.(USA=G1 T12f)での6着敗退。しかし、今年はFort Marcy H.(USA-G3 T8.5f), United Nations S.(USA-G1 T11f), Man O'War S.(USA-G1 T11f)と、昨年夏からの一戦置きに勝ったり負けたりするペースで勝ち星を積み重ねています。なかでもMan O'War S.では2.11.65というタイムでKing's Dramaをクビ差退けており、Kitten's Joyが引退した今では米国の芝トップホースという域まで上り詰めています。但し、後方からという脚質が幸いしてか、いまいち安定感に欠ける面は否めません。Breeders' Cup Turfでは7着に敗れましたが、欧州勢相手がどうこうというよりも、敵は自分であるというところでしょうか。フサイチでお馴染みの関口氏が一部権利を購入したそうで、勝負服はあの見慣れたものになるそうです。ということは一部といっても半分は買っているのかもしれませんねぇ。最後に突っ込んでくるけど、その時には既に勝負が終わっていて結局5着だった、みたいなのが一番考えられると思います。チーフベアハートみたいな感覚か。
米国からはもう一頭、フラ(ryでお馴染みのR Frankel師が手がけるKing's Dramaが参戦。人気で飛ぶのがフランケルマジックなのですが、どうもKing's Dramaは人気にはならないだろうという感が漂っています。Sword Dancer Invitational S.(USA-G1 T12f)を勝ち、Man O'War S.でクビ差Better Talk Nowに差し切られているように、一線級にはもう少し足りない存在で、直前のCanadian International S.(CAN-G1 T12f)でも逃げて8着に敗れました。愛国産で仏時代に重賞も勝っています。今年はまだ4戦しかしておらず、米国馬にしてはフレッシュな状態であると考えられます。G Tanaka氏はRakti, Sarafanに加え今年はこのお馬さんとEccentricが控えていますが、夏過ぎに一度
タイ━━━━||Φ|(|゜|∀|゜|)|Φ||━━━━ホ!!!
されてしまった(保釈はされたと思いますが)はずなので、Lava Manの鞍上同様日本に入国することはできないような気がします。これでKing's DramaとEccentricが勝ったらもうとんでもないことになりますが。
最後は真打と言われるBago。どうやらJ Peace師が日本の検疫に関して色々と文句を言っていたようですが、その件についてはどうなったのかは知りません。ここで難しいのが「顔見世興行なのかどうか」という判断でして、元々固い馬場が好き(昨年のPrix de l'Arc de Triompheは2.25.0だった)ということもあり、本気で日本に参戦しているのか、はたまた種牡馬入りが決まっていることから参戦したのか、どちらなのかはわかりません。時計勝負になっても頑張れるのではないかという期待は、欧州勢の中では最も大きいでしょう。
ただ、King GeorgeからArcまで間隔があいたものの、照準はPrix de l'Arc de Triompheの連覇に合わせていたはずなので既にピークは過ぎていると考えられます。Ouija Boardと同じく最優秀3歳牡馬に輝いた昨年の勢いはなく、今年はPrix Ganey(FR-G1 T2100m)の1勝のみ(ttさん、訂正ありがとうございます)。夏のGrand Prix de Saint-CloudではAlkaasedの前に為す術無く3着に敗れ去りましたが、King Georgeではしぶとく3着を確保するなど「それなり」のレースはしています。しかし、Arcを勝ったお馬さんとしてはもうひとつ足りないレースが続いていることもまた確か。Arc本番ではレース前に豪雨が振り出すという不運も重なりやはり3着。前走Breeders' Cup Turfでは生涯で初めて3着を外す4着に敗れ、どんどんスケールダウンしていっている印象さえ与えます。雨はマイナス材料で昨年のInternational S.やPrix Nielでの敗因を馬場に求めていたことからも、欧州勢には珍しく、望むのは良馬場と考えられます。父Nashwanと同牝系になるディープインパクトが大活躍したこの地で、引退レースで華麗なる復活を遂げることができるのか。
ということで、私はBagoの復活とAlkaasedの一発とに期待。
まずはWarrsanなのですが、Coronation C.(GB-G1 T12f10y)やGrosser Preis von Baden(GER-G1 T2400m)といったG1の連覇がありますが、最近の傾向としては前者は英国平地開幕間も無い(といっても開幕からは1ヶ月以上は有に経っていますが)の空き巣G1的な存在であり、後者は英愛仏のハイシーズンとなるIrish Champion S.(IRE-G1 T10f)とほぼ同時期に行われ「ドイツの一線級 vs 英愛仏の準一級12fホース」といったイメージになってしまうかと思います。いずれにしろ、超一級と言われるようなお馬さんの参戦はあまり考えられないG1を勝ったもので、一口にG1と言いましても「大舞台」とは言い難いということも押さえておきたいと思います。ってか、このサイト見てる人ならそれは知ってる人がほとんどだと思うので、知らない人に言いたいわけですが、そういうわけにもいかないと思いますし。
個人的にはWarrsanはとにかく「大舞台」には弱いイメージ。大舞台というのはPrix de l'Arc de Triomphe(FR-G1 T2400m)とかKing George IV & Queen Elizabeth Diamond S.(GB-G1 T12f)での話なのですが、前者は昨年9着、今年8着。後者も一昨年6着、昨年9着、今年4着という戦績です。比較的時計の速いイタリア、日本などでも走ってはいますが、タイムの面で善戦したと考えられるのが一昨年のGran Premio di Milano(ITY-G1 T2400m)での2.28.3から1馬身半遅れの2着(2.28.5辺りと推測)、昨年のJCでの2.24.2から約20馬身差離された15着(2.27.5辺りと推測)といったところでしょうか。とにかく時計勝負になるとつらいと考えられます。
今年は昨年と比べて戦績の面で見劣りがし、Coronation C.の三連覇もならなかったことを考えるとある程度の衰えが感じられます。但し今年唯一の勝利であり唯一の連対であるGrosser Preis von Badenで、GonbardaやWesternerといった相手をやぶったことを考えますと、一発に注意する必要はあるのかもしれませんが。K McEvoy騎手でG1を二勝していることからも陣営は依頼したかったのでしょうが、豪州で落馬して大怪我をしてしまったために現在は療養中ということも少し計算外か。今年英リーディングを獲得したJ Spencer騎手の手綱捌きでどこまで食い込めるか・・・。強いて言うなら「高齢のCaerleonには気を付けろ」といった程度かと考えます。
続いてAlkaased。Grand Prix de Saint-Cloud(FR-G1 T2400m)を勝ち、日本でも定評のあるKingmambo産駒ということ。そして陣営が「固い馬場を臨んで」Prix de l'Arc de Triompheを回避し、JC遠征を決めたという経緯があることからも、穴人気になる可能性はありますか。エルコンドルパサーを重ね合わせてみるというのもまた一興かもしれません。いつの間にHamdan殿下(Mohammed殿下の兄)からM Charlton氏に馬主が変わったのかは知りませんでしたけど。ちなみにBreeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)を回避した理由は血液検査で白血球数の異常が発見されたためだそうですが、真偽の程は知りません。昨年秋のオールカマー、京都大賞典辺りに登録してた気がするのですが、誰か覚えているのかしらん。一年越しの参戦が叶ったということでひとつ。
母系には長距離適正を持つ上級馬の名前が並ぶということもあり、この距離に全く問題はないでしょう。戦績を見ると、いかにも大事につかわれてきたお馬さんであり、Listedは4歳夏の初戦で突破。次走の初重賞September S.(GB-G3 T12f)ではMamoolに敗れますが、今期初戦のJockey Club S.(GB-G2 T12f)を強豪相手に勝ち、初重賞制覇。Coronation C.(GB-G1 T12f10y)ではYeatsの2着に敗れます(Warrsanは4着)がGrand Prix de Saint-CloudではBago, Elvstroem, Yeatsら相手に快勝。そのまま秋まで休養しますが、Prix Foy(FR-G2 T2400m)で牝馬Prideに完敗し、Champion S.(GB-G1 T10f)ではそれまでデビュー3戦目から続いていた連続12連対がストップする5着に敗れました。勢いという面ではあれな感じですが、密かにJCは狙ってきているレースだと思うので、自身の評価は高め。Warrsanよりももっと持ち時計が遅いということはあるのですが、期待したいな。Dettoriだし、という理由も大いにあり。
こっくりさんことOuija Board。欧州年度代表馬に輝いた昨年に比べると今年は戦績がかなり見劣りします。戦績に関してはPrince of Wales's S.(GB-G1 T10f88y)後の左前脛骨の疲労骨折の影響が大きいのですが、復帰がずるずる長引いたあとがいまいち。Princess Royal S.(GB-G3 T12f)を勝ち、Breeders' Cup Filly & Mare Turf(USA-G1 T10f)で2着。IntercontinentalとR Bejarano騎手の作り出したペースににしてやられたという部分も大いにあるでしょうが、このお馬さんには多少短い可能性がある10fだということを考慮に入れてもやはり勝ってなんぼのレースだった印象。J Bailey騎手ということで、慣れない競馬場での騎乗ミスも考えられないと。つまり、勝ちきれなかったということ自体何らかの衰えがある、もしくは二走ボケということなのですが、もう昨年の域には無いと考えるのが妥当なところでしょう。来るならば昨年が良かったというところ。鞍上は昨年のK Fallon騎手に戻り、新天地で心機一転となるか。
それに加えて、この後は香港に行くとのことですが
イギリス→アメリカ(東海岸)→日本→香港
というのを3ヶ月足らずでこなすというのは相当きついんじゃないかと。狙いが香港であれば、8分どころで出てくる可能性もあり、さて、どっちに重点を置いているのかはわかりません。厩務員の言葉で「2分22秒台を目指す」というのがあったそうですが、正気の沙汰とは思えない。
お行儀の悪さでは昨年ピカイチだったBetter Talk Now。昨年のBreeders' Cup Turf(USA-G1 T12f)を斜行による長い審議の末に勝った後に「やっぱり」と思わせるHollywood Turf Club S.(USA=G1 T12f)での6着敗退。しかし、今年はFort Marcy H.(USA-G3 T8.5f), United Nations S.(USA-G1 T11f), Man O'War S.(USA-G1 T11f)と、昨年夏からの一戦置きに勝ったり負けたりするペースで勝ち星を積み重ねています。なかでもMan O'War S.では2.11.65というタイムでKing's Dramaをクビ差退けており、Kitten's Joyが引退した今では米国の芝トップホースという域まで上り詰めています。但し、後方からという脚質が幸いしてか、いまいち安定感に欠ける面は否めません。Breeders' Cup Turfでは7着に敗れましたが、欧州勢相手がどうこうというよりも、敵は自分であるというところでしょうか。フサイチでお馴染みの関口氏が一部権利を購入したそうで、勝負服はあの見慣れたものになるそうです。ということは一部といっても半分は買っているのかもしれませんねぇ。最後に突っ込んでくるけど、その時には既に勝負が終わっていて結局5着だった、みたいなのが一番考えられると思います。チーフベアハートみたいな感覚か。
米国からはもう一頭、フラ(ryでお馴染みのR Frankel師が手がけるKing's Dramaが参戦。人気で飛ぶのがフランケルマジックなのですが、どうもKing's Dramaは人気にはならないだろうという感が漂っています。Sword Dancer Invitational S.(USA-G1 T12f)を勝ち、Man O'War S.でクビ差Better Talk Nowに差し切られているように、一線級にはもう少し足りない存在で、直前のCanadian International S.(CAN-G1 T12f)でも逃げて8着に敗れました。愛国産で仏時代に重賞も勝っています。今年はまだ4戦しかしておらず、米国馬にしてはフレッシュな状態であると考えられます。G Tanaka氏はRakti, Sarafanに加え今年はこのお馬さんとEccentricが控えていますが、夏過ぎに一度
タイ━━━━||Φ|(|゜|∀|゜|)|Φ||━━━━ホ!!!
されてしまった(保釈はされたと思いますが)はずなので、Lava Manの鞍上同様日本に入国することはできないような気がします。これでKing's DramaとEccentricが勝ったらもうとんでもないことになりますが。
最後は真打と言われるBago。どうやらJ Peace師が日本の検疫に関して色々と文句を言っていたようですが、その件についてはどうなったのかは知りません。ここで難しいのが「顔見世興行なのかどうか」という判断でして、元々固い馬場が好き(昨年のPrix de l'Arc de Triompheは2.25.0だった)ということもあり、本気で日本に参戦しているのか、はたまた種牡馬入りが決まっていることから参戦したのか、どちらなのかはわかりません。時計勝負になっても頑張れるのではないかという期待は、欧州勢の中では最も大きいでしょう。
ただ、King GeorgeからArcまで間隔があいたものの、照準はPrix de l'Arc de Triompheの連覇に合わせていたはずなので既にピークは過ぎていると考えられます。Ouija Boardと同じく最優秀3歳牡馬に輝いた昨年の勢いはなく、今年はPrix Ganey(FR-G1 T2100m)の1勝のみ(ttさん、訂正ありがとうございます)。夏のGrand Prix de Saint-CloudではAlkaasedの前に為す術無く3着に敗れ去りましたが、King Georgeではしぶとく3着を確保するなど「それなり」のレースはしています。しかし、Arcを勝ったお馬さんとしてはもうひとつ足りないレースが続いていることもまた確か。Arc本番ではレース前に豪雨が振り出すという不運も重なりやはり3着。前走Breeders' Cup Turfでは生涯で初めて3着を外す4着に敗れ、どんどんスケールダウンしていっている印象さえ与えます。雨はマイナス材料で昨年のInternational S.やPrix Nielでの敗因を馬場に求めていたことからも、欧州勢には珍しく、望むのは良馬場と考えられます。父Nashwanと同牝系になるディープインパクトが大活躍したこの地で、引退レースで華麗なる復活を遂げることができるのか。
ということで、私はBagoの復活とAlkaasedの一発とに期待。