うまさいと

お馬さんは好きですか?

新たな敵が現れた!(byぜんのろぶろい)

2005-07-31 12:16:41 | 競馬
Weld reveals latest plans for Grey Swallow(racingpost)

ってことでInternational S.(GB G1 T10f88y)にGrey Swallowが出てくるかもしれんということです。

King George IV & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f5f)では2番人気ながらもAzamourの7着に敗れたわけですが、次走としてはAzamourやMotivatorなどが出てくると思われるIrish Champion S.(IRE G1 T10f)が挙がっておりました。しかしここにきて、最新のプランとしてInternational S.にも寄っていく可能性があることを示唆しています。

管理するD Weld師は7月最初にNewburyで実はGrey Swallowが怪我をしていたということを昨日明かしたようです。今はもう回復しているそうですが。その上で「明確な目標としてはIrish Champion S.だけど、同時にInternational S.も考えてる。それが終わったら父のDaylamiのようにアメリカに行くかどうか決めるよ」といった趣旨の発言をしていると思います。ってことで、Breeders' Cup Turf(USA G1 T12f)に参戦する可能性が結構出てきたかもしれんですな。

Grey SwallowはIrish Derby(IRE G1 T12f)を勝って、Prix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)では大敗するものの、今年復帰初戦のTattersalls Gold C.(IRE G1 T10f110y)ではBago, Ace, Azamour, Norse Dancerを退けて優勝しています。この時がGood to Yieldingだったわけで、どちらかというと馬場が重い方がこのお馬さんにとってはいいのかもしれない。とかいっといてIrish DerbyはGood to Fastですけれど。Oratorio, Norse Dancer, Electrocutionist辺りと少なくとも同レベル、普通に考えればそれ以上の存在ではあると思うので、ゼンノロブロイにとっては新たな強敵出現というところか。Curraghではないというのが救いではあるけれど。これ多分出てくるとしたら追加登録になるよねぇ。

ふと思ったんですが、日本で「馬場が堅すぎて・・・」って敗戦コメントは普通出ないねぇ。「馬場が悪くて・・・」はあるけど。これはやっぱり向こうが、日本よりも雨が多い地域で、芝がふかふかってのもあるから、普段が堅すぎることはないということなんでしょうか。ってか本当にふかふかなのかな?コメント欄でロブロイさんが「Royal Ascot時のYorkの芝はかなり荒れていたらしい」とおっしゃっていましたが、2ヶ月で回復するものなのかなぁ。何か手当てとかするんだろうか。

お帰りなさい、Mamoolさん。

2005-07-31 02:53:48 | 競馬
たまには重賞じゃなくてもいいじゃん。ってことで、Glorious Goodwood開催の最終日の前日のお話。この日の第1レースであるGlorious S.(GB LR T12f)でMamool(マムール)が復帰緒戦を飾りました。

Mamoolといえば、03年にGrosser Preis von Baden(GER G1 T2400m), Preis von Europa(GER G1 T2400m)とG1を連勝し、Melbourne C.(AUS G1 T3200m)へと遠征。ここでMakybe Divaの23着と惨敗したものの、レース中の右後脚球節の骨折が原因だったことが判明して休養に入りました。04年は怪我から復帰2戦目のSeptember S.(GB G3 T12f)を快勝。ちなみにこの時の2着馬は先日のGrand Prix de Saint-Cloud(FR G1 T2400m)を圧勝したAlkaasedだったりします。GodolphinのDoyen, SulamaniがPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)を回避したことを受けて急遽そのレースに出走しますが15着に惨敗。03年の雪辱を期すとばかりに再挑戦したMelbourne C.では再びMakybe Divaの7着に敗れ去りました。それ以来音沙汰が無かった(私が知らなかっただけとも言う)わけですが、05年はここで復帰してきたのですねぇ。ってか引退したと思ってました。

強いて言えば、このMamoolが現役を続けなければいけない程にGodolphinの古馬の駒不足というのは深刻なのかもなという気はします。昨年はDoyen, Sulamaniの二本立てで、前半はDoyenが頑張り、後半はDoyenが失速したのを受けてSulamaniが頑張った(といってもカナダに行っちゃったけど)ことで何とか急場を凌いだ感じがします。一昨年もやはり遠征部長のSulamaniがアメリカの芝戦線を荒らしまわっていましたし。その前の年(02年)は12f路線にMarienbard, 10f路線(兼遠征部長)にGranderaがデーン(Marienbardは後半一気に伸びた感じですが)と居座ってたわけですよねぇ。

Godolphinのイメージとして、3歳で活躍したお馬さんを買い取って4歳以降に期待するというやり方(Sulamani, Doyen, Cherry Mixとか。Marienbardは転厩時期はいいんだけど、トレード時期もこれと一緒でいいのかな?)なんかが挙げられますが、Cherry Mixは今年大失敗だったわけです。今年は2歳で活躍したお馬さんを早めにトレード(Shamardal)なんてこともやってますか。これは以前からやってたのかな?とにかく昔から色々やってるということなのかなぁ。何にしろトレード多いよねとか思ったり。

つーことで、生え抜きのMamool(2歳時の調教師がD Loder師なのは、この方がGodolphinの2歳馬を担当してたんですよね確か?)にはトレード族に負けずに末永く頑張っていただきたいなぁと思う次第です。

ちなみに、Glorious Goodwoodの最後の目玉であるNassau S.(GB G1 T9f192y)はAlexander Goldrunが貫禄勝ち。G1は4つ目かな。Virginia Warersさんは6着か・・・。

土曜日のアクセス数がユニークなら100足らずなんだけど閲覧数は500超えてる。不思議なこともあるもんだ。

いんたーなしょなるなゼンノロブロイ。

2005-07-29 20:46:18 | 競馬
世間はGlorious Goodwoodで盛り上がっていますが、こちらではあと10日程すればどなたかが取り上げそうな話題を先にいただいておこうかと。

ゼンノロブロイが遠征するInternational S.(GB G1 T10f88y)について。現在のところ、34頭が登録しています。が、その中でも確実に出走して来ないお馬さんも既にわかっているわけで、ブックメーカーのオッズとにらめっこしながらお馬さんやその陣営を紹介していこうかと考えておりますよ。

Oratorio: Danehill×Mahrah(Vaguely Noble), F9-c
05 Eclipse S.(GB G1 T10f7y)
2nd 05 Irish 2000 Guineas(IRE G1 T8f)
3rd 05 St. James’s Palace S.(GB G1 T8f)
4th 05 2000 Guineas S.(GB G1 T8f)
04 Prix Jean Luc Lagardere(FR G1 T1400m)
04 Futurity S.(IRE G2 T7f)
04 Anglesey S.(IRE G3 T6f63y)
2nd 04 Dewhurst S.(GB G1 T7f)

まずはOratorio(オラトリオ)から紹介。Eclipse S.ではMotivator相手にしっかりと勝ちをおさめたものの、Derby S.の惨敗(どういった負け方までかは確認していませんが)10f辺りがギリギリなんじゃないかと推測してみる。今回のレースはメートルに直せば2100m程だし、ちょいと長いかなと個人的には考えてます。最後の踏ん張りとかどうなんだろうか。基本的には後ろから追い込んでナンボのイメージですが、前走のように中団から追走する競馬を体得して、なおかつそれが師の言う通り「普段は食べて寝てるだけだから本当はレースに行ったらこれくらいすごいんだぞ」という実力であれば、ここでは堅いということになるのかなと。秋へのキャンペーンを考えてみても、「Motivatorを下した馬」という看板が既にかかっているわけですし、少なくともゼンノロブロイに負けてしまっては面目丸つぶれというところはあるかと。

そういえばA O'Brien厩舎は、Yeats, Ace, Powerscourtなど古馬陣の不振(この面子で不振と言えるだけすごいのかもしれないが)に比べると3歳馬はGrand Central, Rob Roy(Rob RoyはM Stoute師のとこのお馬さんです。通りすがりさんに感謝)は期待はずれ、Footstepsinthesandが引退、Gypsy Kingが予後不良と散々苦労したものの、Scorpion, Oratorio, Ad Valoremなどある程度のレベルを保っているのはさすがという他無い。一応O'Brien師はこのレースにAce, Ad Valorem, Gypsy King, Indigo Cat, Oratorio, Powerscourt, Tiger Dance, Yeatsという8頭を登録しています。この中でもGypsy Kingが出走は無理ですし、Indigo Cat, Tiger DanceといったStorm Cat産駒の3歳馬に期待をかけるのはちょっと厳しいか。Ad Valoremは今年3戦ともSt. James's Palace S.(GB G1 T8f), Prix Jean Prat(FR G1 T1600m), Sussex S.(GB G1 T8f)とマイルのG1に出走していることからも、これからはマイル路線で勝負していくのでしょう。Scorpionは秋まで休養だとすると、残りはAce, Oratorio, Powerscourt, Yeatsですか。この4頭ともが出てきてもおかしくはないですが、Aceはキングジョージにつかったわけだし、秋への展望を考えるなら、ここは休ませてイギリスなりアイルランドなりのChampion S.にいくでしょう。Yeatsはドイツ遠征とか考えてたりするんじゃないかなとか言ってみる。秋にバーデンバーデン辺りに出現しそうな予感。とすると、最近不振のPowerscourtにペースメーカーとして出張ってもらってあわよくば復活なんかを夢見ながら、中団、もしくは後方からOratorioが差してくるというのはどうだ。でも、Powerscourtって最近は後ろからだっけ。昨年夏にドイツでハイペースで逃げてた時のイメージが強いな。

と思ったら既に絞られてたか。オブさんとこで登録してるのはAce, Powerscourt, Ad Valorem, Oratorioの4頭になったねぇ。出てきて怖いのはAceとOratorioかな。


Electrocutionist: Red Ransom×Elbaaha(Arazi), F23

05 Gran Premio di Milano(ITY G1 T2400m)
05 Premio Carlo d'Alessio(ITY G2 T2400m)
2nd 04 Gran Premio del Jockey Club(ITY G1 T2400m)

さて、O'Brien師のところを除いてもう一頭有力馬を挙げるとすれば、このElectrocutionistになるのではないかと。イタリアのG1を勝っての参戦になるわけですが、向こうでの評価はすこぶる高い模様。母親の生産者はSheikh Ahmed Bin Rashid Al MaktoumでオーナーがSheikh Ahmed Al Maktoumだから、ええと・・・Rashidが息子さんなんですっけ。でも、このお馬さんは母親自体が売られてしまったのかどうなのか。なんとなくEla-Mana-Mou萌え。そこにArazi, Red Ransomとかけられていてアメリカナイズされた血統ではあるものの、欧州ではどうなんだろうかと考えるとCasual Lookとかいるんだし、Red Ransomが欧州芝でだめなんてことは全く無いわけで。とするとやはり字面見ててわかるくらいに私は昇華できないので「母父Araziってのがそこはかとなく不安です」とだけつぶやいとく。
戦績を見ると、大きいところは全て2400m戦なわけですが、特に2100mになっても問題無かろうという気はするけれど。昨年秋の段階でShiroccoとハナ差で負けてますが、力の衰えたFair MixやImperial Dancer辺りにはきっちり先着しているわけで、FalbravとかRaktiとか言わないまでも、今回のメンバーならばきっちりと勝負には絡んでくる実力は持っているであろうと。

Norse Dancerは出るのかねぇ?


追記:H R H PRINCESS HAYA OF JORDANってのがProclamationのオーナーだったわけですが、モハメド殿下の奥さんだったのねぇ。そういえば以前結婚したとか見た気がする。去年だっけ。わかんないや。記憶力曖昧。bosrashamさんこういうのよく気がつきますねぇ。少なくとも私はボスさん(笊さんの呼び方真似してみる)の記事を見るまではそんな可能性一切考えてなかった。だから、母親の生産者なりオーナーなりが王族の方々だったのかと納得。

Sussex S.の勝ち馬紹介。

2005-07-27 23:57:49 | 競馬
ということで、マイルの新星誕生。

Glorious Goodwoodの目玉であるSussex S.(GB G1 T8f)は連覇を目指していたSoviet Songを半馬身抑えてProclamationが勝利。3着はAd Valorem。勝ったのは3歳馬ですし、期待の新星誕生といったところでいいかしら。このお馬さんは昨年10月の芝8fのデビュー戦でGodolphin期待のEcho of Lightを人気薄ながらやぶり、休養入り。今年はDante S.(GB G2 T10f88y)から始動したもののMotivatorの最下位6着に敗れます。再びマイル路線に戻り、マイルのListedを3馬身差で快勝し、Royal Ascot Meetingの3歳短距離路線の登竜門であるJersey S.(GB G3 T7f)を2馬身半差で快勝。そしてG1初挑戦のここで昨年の覇者Soviet Songを見事にやぶりました。

ProclamationはF6-dで、Kings Best産駒ってことはまたKingmamboかよとか思う一方、母父ZayyaniはDarshaanの産駒なんですか。兄貴には現在障害で頑張ってるNo Rufugeがいて、3代母Shahanaからの分枝にはG1を4勝したSendawarがいますと。

私自身はSoviet Songが強いイメージは元々ないわけですが、そりゃまぁ別にいいか。今後はQueen Elizabeth II S.(GB G1 T8f)かSun Chariot S.(GB G1 T8f)になりそうと。途中でMatron S.(IRE G1 T8f)を挟むかも、と言ってますね。シーズンの目標をBreeders' Cup Mile(USA G1 T8f)におくっぽいです。調教師も騎手も、この軟らかい馬場じゃだめだねぇ、ということも言ってますでしょうか。

ってか、Cape of Good Hopeにしろ短距離のM Kinaneってこんなに怖かったっけ。

今年も欧州は熱い夏になりそうだなぁ。

元気出そうよ!

2005-07-26 03:26:45 | 競馬
Keep the Faith sets North American record at Belmont Park(Thoroughbred Times)

おおよそのことは色々なメディアで語られているはずなのでさらりと。Keep the FaithがBelmont Parkの芝6fで1.06.82という北米レコードをマークしました。これまでの北米レコードはHollywood Parkで90年にAnswer Doによって記録された1.07.00が最高だったようで、ちなみにBelmont Parkのコースレコードは92年のMasterclassがマークした1.07.31でした。ちなみに、AAPのコラムはバグってて読めません。

ということで、Keep the Faithが大流行。netkeibaにまで出てたのは驚いた。このお馬さんについてはshmilleさん@KTFが他の追随を許さないわけですが、なんとなく追っかけたい衝動に駆られた。以前から(昨年の秋から位かな)shmilleさんのサイトは拝見させていただいてたわけですが、ご挨拶も兼ねて、ここではじめてトラックバックを打ってみようかと・・・思ったらどうやら打てないのかな。

デビュー戦を勝ち、その後Ascot Vale S.(AUS G2 T1200m)で7着、Vain S.(AUS Lis T1200m)では3着。Caulfield Guineas Prelude(AUS G3 T1400m)で8着に負けた後に休養。復帰後にハンデ戦を2戦連続で圧勝し、迎えたSchweppervescence C.(AUS Lis T1600m)ではNortherly(Cox Plate連覇)のレコードに僅差まで迫る勝利。しかし1番人気で迎えたCanterbury Guineas(AUS G1 T1900m)では4着。勝ったのはLonhroの弟Nielloでした。ここでKeep the Faithは路線を変更してマイル路線へ向かいます。ちなみに、Nielloは続くRosehill Guineas(AUS G1 T2000m)シドニー秋季二冠を達成しました。最終的に三冠はなりませんでしたが。Rosehill Guineasを回避して向かった先はGeorge Ryder S.(AUS G1 T1500m)でして、ここではNielloの兄Lonhroと対戦。既にG1を10勝しているLonhro相手には分が悪く、6着完敗。そのレコード決着の2着には後のQueen Elizabeth S.(AUS G1 T2000m)でLonhroに圧勝して中距離路線で活躍したGrand Armeeだったわけだから、相手も悪かったとしか言いようが無いか。その後Godolphin入りが発表されて、Exceed and Excelの英国遠征に帯同した(らしい)後から行方がわからなくなっていたとshmilleさんは書かれていますね。

ということで、まぁこんなもん。芝8f未満のG1が存在しない北米に行っちゃってこれからどうすんねんというところはあるものの、意外とマイルまではなんとかなるのかなぁ。まずはサンデーサイレンスの産駒がこういった偉業を達成してくれたことを喜ばなければ。でもアメリカの人も、シーザリオにダンスインザムード、今回のKeep the Faithといい、芝でサンデーサイレンスの産駒が活躍してるってのも不思議な感覚なのかな、とか思ったりしますです。母系にSir Gaylord, Round Table, Buckpasser, Dayjurと代々配合されてのサンデーサイレンスだけに、薄いTurn-toのクロスなんか入っちゃってちょっとおしゃれだとか思ったり。血統の字面だけ見ればスプリンターではないよねぇ。写真を見る限りでは黒くてかっこいいお馬さんだなぁ。

とういうことで、netkeibaの記事のデビュー4戦目というのはデビュー5戦目の間違いかしら、とかぼそっと言ってみる。一つの記事に二つの怪しいところってのは、結構珍しい気はする。といっても、私もshmilleさんとこからの転載のようなものだし。何か問題(ってか、やだな~とか少しでも)あったら消しますです。

Diamondは永遠の輝き。

2005-07-22 12:41:48 | 競馬
De Beersがスポンサーだし、こんなタイトルでいいんじゃないの。

No. 枠 前4走 お名前 何日振りか 調教師 年齢 斤量(-stone-pound) 騎手
No. Form Horse Trainer Wgt Jockey
1(10) -332 Ace 38 A P O´Brien 4 9-7 K Fallon
2(12) 3-41 Azamour 38 John M Oxx 4 9-7 M J Kinane
3(2) -123 Bago 27 J E Pease 4 9-7 T Gillet
4(1) 77-5 Doyen 35 Saeed Bin Suroor 5 9-7b1 K McEvoy
5(9) -231 Gamut 17 Sir Michael Stoute 6 9-7t J P Murtagh
6(4) 40-1 Grey Swallow 62 D K Weld 4 9-7 P J Smullen
7(3) 74-3 Mubtaker 53 M P Tregoning 8 9-7 W Supple
8(8) 1556 Norse Dancer 38 D R C Elsworth 5 9-7 J F Egan
9(5) -152 Phoenix Reach 69 A M Balding 5 9-7 Martin Dwyer
10(11) 4-52 Policy Maker 27 E Lellouche 5 9-7 O Peslier
11(6) -445 Warrsan 38 C E Brittain 7 9-7 S Sanders
12(7) 111 Eswarah 50 M A Jarvis 3 8-6 R Hills

実はDe Beersがこのレースのスポンサーになったのと「婚約指輪は給料の3か月分」というCMが流されたのは同じ1972年だったりするわけで。特に意味はありませんよ勿論。

ということで枠順発表。紹介した16頭のうち4頭が回避。Fight Your Corner, Razkalla, The Geezerを説明する必要無かったか。でもYeatsは何で取り消したのか。Coronation C.(GB G1 T12f10y)を勝った直後はこのレースの1番人気になってたこともあったとは思うわけですが。

とりあえず面子はきっちり揃った感じ。今年は古馬の存在感がいまいちなので、ここでどのお馬さんが一歩抜けるかというところ。Eswarahにまとめてやられちゃったらどうしよう。しかし、このEswarahは前途洋洋としているなぁと。少なくとも秋に萎んでしてしまうことはなかろうと。この面子を見るまでは参戦を迷っていたというところはあるものの、古馬の面子は揃ってはいるものの小粒だと判断した結果であろうか。秋が楽しくなるためにもOuija Boardがお休みしている間に、地位を揺るぎ無きものにして欲しいところ。

Kinane騎乗のAzamourとFallon騎乗のAceはPrince of Wales's S.(GB G1 T10f88y)の再戦となる。前走は先に抜け出したAceを後ろからAzamourが差し切ったが、1fとちょっと伸びた今回はFallonがどんな手をつかってくるか。Aceはここでも好走して、International S.(GB G1 T10f88y)でG1初制覇という青写真が頭に浮かぶのだが。

「BagoとGrey SwallowはNewburryではどちらが上か」なんてことを考えてしまうのはこの二頭に限っては仕方ないか。あまりにもコース適性という偏見が頭にこびりついて離れない。本来ならばここでは主役になるはずのBagoは今年は1, 2, 3着と、どんどん失速。前走の3着は離され過ぎで、大敗という方が正しかろう。Grey SwallowはそのBagoが勝ったPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)で惨敗も、それ以外では崩れていない。

煮え切らないGamut, Policy Maker, Norse Dancerといった辺りはここでは少し足りない気がするし、Warrsan欧州ではいまいちのPhoenix Reachも、もう終わった感のあるWarrsanも勿論お呼びではなかろう。とするとレース数が少ない分Mubtakerが有利化とも思えるが、今から考えると一昨年は出来すぎだったんじゃないかという気もしてきた。

ってことは、Doyenの復活か。←結論
McEvoyを男にしてやっておくれ。

冷静に考えると、上から書いた5頭の争いにはなりそうだが、どのお馬さんが抜けているとは言い難く、荒れる要素もふんだんに散りばめられているということはあるかと。だから、Doyenの激s(ry

きんぐじょーじ(後半)+ひとりごと。

2005-07-21 01:34:04 | 競馬
ということで昨日の続き。

Norse Dancer(ノースダンサー): Halling×River Patrol(Rousillon), 11-d
惜しいところでG1に届かない名脇役。
昨年夏はSovereign S.(GB G3 T8f)で重賞初制覇の後、International S.(GB G1 T10f88y), Irish Champion S.(IRE G1 T10f)で連続2着とブレイク。今年は5, 6着が続いているが、今は雌伏の時か。

Phoenix Reach(フェニックスリーチ): Alhaarth×Carroll's Canyou(Hatim), 14-c
遠征大王。
昨年のJC6着馬。加・香・首でG1を3勝。欧州でのレース自体、丸一年ぶりとなるこの極端さ。ちなみに欧州G1ではSt. Leger S.(GB G1 T14f132y)3着以外は芳しくない。密かにCarroll Houseを叔父に持つ。

Policy Maker(ポリシーメーカー): Sadler's Wells×Palmeraie(Lear Fan), 9
仏限定の有力古馬。
JCでの熾烈な2着争いが印象に残っている人も多いかと。基本的には仏でしか走っておらず、今回が2度目の遠征。実は外弁慶だったりして。前走Grand Prix de Saint-CloudではBagoに先着。侮れない。

Razkalla(ラズカーラ?): Caerleon×Larrocha(Sadler's Wells), 23
ドバイ大好き。
Godolphinからもう一頭。今年のDubai Sheema Classic(UAE G1 T2400m)の2着、一昨年の4着馬。それ以外は大して目立ったところはなく、前走Gold C.(GB G1 T20f)では14着と大敗。適距離に戻っても少し苦しいか。

Warrsan(ウォーサン): Caerleon×Lucayan Princess(High Line), 7-a
色々な意味で古豪。
JC15着馬。Coronation C.(GB G1 T12f10y)の3連覇を逃し、過去のお馬さんの域に脚を突っ込みかけている。大舞台では勝負弱いイメージも手伝ってか人気はかなり低い。Lusoの下だし、高齢Caerleonの一発とかあるのだろうか。

Yeats(イェーツ): Sadler's Wells×Lyndonville(Top Ville), 1-m
未開花の素質馬。
ご存知ツクバシンフォニーの半弟。Warrsanを下し、有力馬の一頭に数えられるようになった。元はDerby S.(GB G1 T12f10y)の1番人気だったのは有名な話だが。前走は大敗したものの、仏よりは英・愛向きなのは間違いのないところ。

The Geezer(ザギーザー): Halling×Polygueza(Be My Guest), 7-f
3歳牡馬代表・・・には足りない。
3歳路線の微妙なところ。Derby S.は8着、Dante S.(GB G2 T10y88y)では2着で、共に勝ち馬はMotivator。3歳馬の挑戦としては、昨年のTycoonをもう一つ小回りにしたイメージでいいかと。ってことは実力的には圏外かもしれないなと。

Eswarah(エスワラ): Unfuwain×Midway Lady(Alleged), 8-k
3戦無敗のOaks馬。
今年の3歳代表馬。まはる殿下のおっしゃるようにUnfuwain は牝馬で1翻付く」というところに、ある意味この父系の凄さがあるなと。本命です。


ということで、一応これで16頭は終わり。ここからは少し逸れまして、ひとりごと。


あわあわ。何だか凄いところに燃料投下しちゃったぞとか。一人でガクガクブルブル。

先程引用させていただいた有芝まはる殿下が、最新の更新時に、私の何気ない一言について触れられていらっしゃいますね。
私自身は殿下が以前どういった文章を書かれていたのか、というのは見ておりませんで申し訳ないのですが・・・。
私は「さらっと」というところにこそ、むしろ本質的なものが滲み出てくるのではないかと思います。同じ「さらっと」でも大事なものを飛ばした「さらっと」とエッセンスを詰めた「さらっと」では雲泥の差ですし。ちなみに、私は最初に見たblogが殿下執務室だったということもあり「さらっと」書くことをずっと目標にしているわけなんですが、殿下の数倍もの長さの無駄話を書いてしまっている(エネルギーの無駄遣い、的な部分がある)という傾向がありますorz

正直なところ、私はMontjeuの現役時代には海外競馬にアクセス手段を持ち合わせておらず、昨日はレーポスの戦績とにらめっこしながら書いてたわけです。その当時のMontjeuが負けている雰囲気を、殿下は「あそこで「さらっと」しか書かなかったモンジューの4歳秋ってのは、実は結構テイエムオペラオーの2001年秋の敗れっぷりとも双璧をなす、チャンピオンとしての堂々たる散りざまを見せた的な部分ってのもある訳ですが」と書かれていますね。私がレーポスデータを見ながら(そりゃある程度は頭には入ってますけども)書くと「衰えて負けちゃった」的なニュアンスで伝わってしまっている可能性があるのです。勿論、人それぞれ印象は違うのでしょうが、現在私がデータだけ見て書いたものよりは、よっぽど当時の臨場感が伝わってくるなぁと思うのです。

「読みやすい、読んでいて面白い」というのは、短く、そして簡潔にエッセンスをぎゅっと詰めたものでしょうし、私は現時点ではそれが全くできていないと反省することが最近特に多いと。なので、上の記事も短めに全馬を紹介してみたり、という内情が垣間見えたりするわけで。

人様に読んでいただく上で、早く「見切り」というのを習得したいなぁと思うわけですが、その辺りは何年もかけて、おいおい習得していくであろうという楽観的観測でじっくりと腰を据えて挑みたいと思います。いつかはこんなエントリが書けるといいなと妄想しながら。

ということで「父系通史」を楽しみに待っております☆

きんぐじょーじ(前半)。

2005-07-20 03:19:37 | 競馬
今週の土曜日に行われるKing George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f)の登録馬を軽く紹介。アルファベット順に。


Ace(エース): Danehill×Tea House(Sassafras), 10-c
A O'Brien勢の刺客。
デビューは3歳6月と遅かったが、そこからマイルで3連勝。Queen Elizabeth S.(GB G1 T8f)ではRaktiに屈したものの(5着)、今年に入ってからは中距離路線で安定した成績を残しており、徐々に力をつけてきている怖い存在。

Azamour(アザムール): Night Shift×Asmara(Lear Fan), 4-i
現時点での中距離王者。
デビュー当時から安定した成績で、昨年はマイルと中距離でG1を2勝。前走のPrince of Wales's S.(GB G1 T10f88y)を快勝し、最右翼となる。但し12f戦は未経験で一抹の不安が残る。

Bago(バゴ): Nashwan×Moonlight's Box(Nureyev), 2-d
昨年の凱旋門賞馬。Longchampでは無類の強さを誇る。
12戦8勝、2着1回、3着3回と安定しているが、3歳前半までに比べると古馬になってからはいまいち。Grand Prix de Saint-Cloud(FR G1 T2400m)の3着で評価を落としているが、底力は抜けているはず。

Doyen(ドワイエン): Sadler's Wells×Moon Cactus(Kris), 1-s
今年は惨敗続きの昨年の覇者。
昨年の今頃の飛ぶ鳥を落とす勢いはどこへ行ったのか。陣営も頭を悩ませる凡走続きは、もはや誰にも理由がわからない領域。今年はAscotではなくNewburryでの代替開催というのも、復活に妨げる要因の一つか。

Fight Your Corner(ファイトユアコーナー): Muhtarram×Dame Ashfield(Grundy), 7-a
Godolphin第二の長距離砲?
長距離路線からのシフト組。Dubai Sheema Classic(UAE G1 T12f)では最下位。Henry II S.(GB G2 T16f78y)で重賞初勝利を飾るものの、Gold C.(GB G1 T20f)では7着。微妙。

Gamut(ガマット): Spectrum×Greektown(Ela-Mana-Mou), 5-h
12f路線の古豪。
Jockey Club S.(GB G2 T12f), Grand Prix de Saint-Cloud(FR G1 T2400m)と連勝し、昨年は4着。その後は善戦するものの勝ちきれなかったが、前走Princess of Wales's S.(GB G2 T12f)で8馬身差の圧勝。不気味。

Grey Swallow(グレイスワロー): Daylami×Style of Life(The Minstrel), 8-f
Curraghでは1.5倍の力を発揮。
昨年のIrish Derby(IRE G1 T12f)の覇者。昨年のPrix de l'Arc de Triompheを除けば、安定している。前走Tattersalls Gold C.ではBago, Ace, Azamour, Norse Dancerをまとめて負かした。

Mubtaker(ムブタカー): Silver Hawk×Gazayil(Irish River), 15-a
2年前の凱旋門賞2着馬。
今年は勝っていないものの、二年前の勢いは印象に残る。タップダンスシチーのように数をつかわないで大事にされてる部分もあり、能力の衰えはさほどないとは思われる。


ということで前半終了。現時点での登録馬はあと8頭なんでちょうど半分。