うまさいと

お馬さんは好きですか?

アジア・オセアニア圏でのレーシングシリーズ。

2005-04-30 02:31:40 | 競馬
ここ最近、アジア・オセアニア圏でのレーシングシリーズの創設が活発化しています。

Asian Mile Challenge
Global Sprint Challenge

これは、1999年に「多国間シリーズ競走」ともいうべき観点から創設されたWorld Series Racing Champion Shipに端を発したものだと個人的に考えていたわけですが、こういったシリーズは数十年前に既に確立されており、1958年に創立したOSAF(南米サラブレッド競馬機構)によって企画された南米国際サーキット(10年足らずで休止)などが存在しました。(※1)

今回は、多国間でのシリーズ競走を実施するにあたって、いくつかの考察をしてみたいと思います。

さて、この様な国と国を跨いだシリーズにおいてまず重要となるのが国の間での競走レベルの問題です。多国間でのシリーズ競走を実施するということは競走レベルもそれなりに拮抗していなければならないわけですが、競走馬の場合は異なる馬場への適正などの側面から、異国間での比較が難しいと言わざるを得ません。しかし、サンプル数はさほど多くはありませんが、シリーズ創設以前に実際に国際競走に遠征した事例を考えれば、自ずと「その国の一流馬がどういったレベルにあるのか」というくらいのぼんやりした像は見えてくるはずです。Asian Mile Challengeを例にとると、日本と香港の一流競走馬のレベルの差というのは、問題視されるほど大きくないのではないかと考えますし、無論、これが一般的な見方であると思います。それぞれの国の競走体系を考えますと、一般的には短距離は香港、中距離以上は日本が有利なのではないでしょうか。

次は検疫の問題です。私はこういった問題に明るくないので引用しますが、

オーストラリアとの「競走馬のための家畜衛生条件」が締結されました(JAIR 2002 11 19)

のように、まだまだ未整備な部分があると思います。この上の記事は、豪州馬はJCなどに参戦するために日本に遠征することができるけれども、逆の日本馬が豪州に遠征することが事実上不可能であったということを指摘しており、この輸出に関する条約が2002年11月7日付けで締結されたというのがこの記事の趣旨です。これに先立って、同じようにシンガポールとの条約も2002年3月15日に締結されており、エアトゥーレが参戦したのは記憶に新しいでしょう。今までは行ったら帰って来れなくなる条約だったので。

しかし、最近では競馬において交流がある国々との条約の締結が進んでいるということもあり、さほど問題になるわけではない、とも考えられるのですが、その辺りはどうなのでしょうか。実際に遠征された関係者の方に聞くのが一番ではあるのですが、どなたか意見をお寄せになられないかしらとか言ってしまいますよ。


こういった障壁を解消することにより、より一層アジア・オセアニア圏の交流の活発化を図るという明確な目的の元で施行されるならば、レーシングシリーズの創設は自ずと結果が出てくるのではないでしょうか。Asian Racing Federation(アジア競馬連盟)によると、アジア圏においてだけでも世界における投票券の売り上げの64%、サラブレッドの生産頭数の39%、サラブレッド競走における総賞金の51%を占めているらしい(Asian Mile Challengeの公式サイトより引用)ので、そういった交流が活性化すれば、欧米に偏りがちな競馬資本を、この圏内においてある程度流通させることができるわけです。

といった辺りで今日は眠たいので寝ます。続きはまた今度。


※1.長距離競走の復権はなるのか2。(3/10)のコメント欄、Lucky Boyさんのコメントよりほぼ引用。

Makybe Divaさん。

2005-04-28 23:56:16 | 競馬
Makybe Divaさんの話題をするといっておきながら、まだしてないなぁとか思ったわけですよ。

ということで、基礎的なところからちゃんとご紹介をば。

Makybe Divaさん。ここを見ていただいている方ならばご承知のように、通称「tuna fisherman」の経営する会社の女性5人のお名前の2文字をとってつけられたという摩訶不思議なお名前だったりするわけですが。英国産で父はDesert King、母はTugela(父Riverman)。母系はNorthern Dancer, Roberto, Rivermanと重ねられており、緩急のついた配合であるとも言えますか。ここでDesert Kingを持ってくる辺りは、Danehillなのに意外と軽い感じにならず、良い意味で言えば重厚に、下手すると重苦しいお馬さんになりそうでもあり。結局この作用はプラス方向に働いて、絶妙な配合だったという結論なのかねぇ。今では珍しくもないけれど、Northern Dancerを3本(4*4*4)も持っているわけか。Natalmaになると5*5*5*5ということもあり、図らずも名牝の多重クロスというインブリードの隠し要素的な部分をつまんでいるとも見えるけど。血統には詳しくないので、誰かの解説でも待とうか。

日本での活躍馬を捜索すると、7代母のBety Rossまで遡って、そこから4代下ればメジロラモーヌなどがいたりもすると。最近では半弟(父Redoute's Choice)がAUS$2,500,000で落札されて話題になってましたねぇ。

現在は中長距離カテゴリーにおける現役豪州最強馬にして、牝馬で初めてMelbourne C.(AUS G1 T3200m)連覇という輝かしい記録を打ち立てたお馬さんです。主な勝ち鞍は、前述の03/04, 04/05シーズンのMelbourne C.(AUS G1 T3200m)連覇をはじめ、03/04シーズンのSydney C.(AUS G1 T3200m)だけの長距離レースに留まらず、04/05シーズンはさらに加速して3/12のAustralian C.(AUS G1 T2000m)ではElvstroem相手に、3/19のThe BMW(AUS G1 T2400m)ではGrand Armee相手に勝利し、一介の長距離馬ではない(といってもMelbourne C.連覇も十分すごいけど)というところを示しました。通算では30戦11勝、G1は5勝、2着1回、3着2回、G2を1勝しています。

The BMWではSoft(重)で2.26.99、その前のAustralian C.ではGood(良)で1.58.73と、比較的速いタイムで勝っており、重馬場も軽い馬場も苦にせず、上がり33秒台を記録したこともあり、スローのよーいどんにも対応は可能だとは思うわけですが。但し、日本の馬場は硬いと文句をつけているようで、散水することを望んでいるみたいですねぇ。当日は今のところ雨っぽいので、散水するにしてもしないにしても(結局しそうな気はしますけど)、雨でうやむやになりそうな気配はありますな。

勝とうが負けようが、私は好きですよ。

とりあえず、淀に行きます。誰か行くならメールででも声かけてくだされば、参上しますよということで。

てんはる。

2005-04-27 11:31:41 | 競馬
大変興味深いエントリを発見したので勝手に引用しちゃう。

天皇賞の位置づけ。(殿下執務室@有芝まはる殿下)

さすが殿下。大変客観的に考察されてますねぇ。私はいつもかなり主観が入ってしまうから・・・。ということで、私も何か書く。すっごいバラバラな文章だけど。


確かに天皇賞・春というのは、夏なり秋なりに海外遠征を予定しているお馬さんにとっては、時期的にも非常につかいづらいものがありますねぇ。過去の例を考えると、97年のサクラローレルなんかは天皇賞をつかったけれど、いかにも「反動が残らないように」という感じで前哨戦もつかわずにぶっつけで臨んでたしなぁと。それであの2着だったわけだし、逆に後味の悪い結果(前哨戦をつかっていれば勝てたんじゃないの?という妄想が容易にできてしまうという意味で)になっちゃった感じはあるのかもしれない。少なくとも、あの時に「秋に凱旋門賞に向かう上で天皇賞・春をつかう意義」というのはたいしてなかったのではないかと今にしてみれば思えるわけで。秋に大一番が控えている上で、春に目一杯仕上げてしまうというのは怖い部分もあるだろうし。もし天皇賞をピークに持っていくと、そのままの状態を維持させるか、一度リセットするかの二択になるわけで、生き物なんだからそうそうゲームのようにはうまいこといかないだろうと。でも、少なくともあの時点では「前年の王者が天皇賞・春に出ないというのは考えられない」といった雰囲気だったわけでしょうし、そういった意味でも、秋に海外遠征が控えているけれども天皇賞・春に出走するというのは、あの時は当然のことのように受け取っていた気もするわけですよ。

そういえば、スペシャルウィーク、タップダンスシチーのように「宝塚記念を勝ったら海外遠征」という条件をつけることは多いけれども「天皇賞・春を勝ったら海外遠征」といった事例はあんまり無いよねぇ。私の記憶力の問題か?イングランディーレのAscot Gold C.(GB G1 T20f)遠征の場合は「勝っちゃったからいっちょ行ってみるか」という感じの遠征だっただろうし。逆にマンハッタンカフェなどは「最初は予定してたけど、最終的には予定外の遠征」という形でしたよねぇ。夏や秋に海外遠征するための最善策としては、エルコンドルパサーの時のように「春はスキップしてもいいから」といった姿勢が必要になるのではなかろうかと。これは成功例だから語り継がれるというのもあるのでしょうけども、これが今のタップダンスシチーやゼンノロブロイの天皇賞・春回避の形につながっている可能性もあるだろうと。「国内においても、秋にかけた方がいいんじゃない?」みたいな感じで。そもそも、古馬のこの路線の有力馬が宝塚記念かその前哨戦から動き出すというのは、最近のはやりだよねぇ。以前はバブルガムフェロー位しかパッと思い付かない。勿論外国産馬だとか距離適正だとかいった問題もあるだろうけども、この近年の秋偏重姿勢というのは、天皇賞・春の権威が低下したというよりもむしろ、欧州型のローテーションである「春の終わりからつかいだして、秋口には終わりという」形に日本のローテーションが近付いているために、より宝塚記念の重要度が増しているのではないかとも考えてしまうのです。数年後には有馬記念にお馬さんが集まらなくなったりして。それも淋しいな。でもまぁその辺りは大丈夫か。「興業としての競馬(日本)」と「個人の楽しみとしての競馬(欧州)」といった文化的価値観の違いがあらわれるわけでしょうし、一年中スターホースが出てくれている方が日本の良いところでもあるわけですが。



ここでガラッと話題を変えまして。何で海外遠征するのかという話になると

1.日本国内に敵はいないと判断
(エルコンドルパサー、タイキシャトル、シンボリルドルフ)
2.勝てるところに行く(適正の合うレースがある)という選択の一つ
(シーキングザパール、イングランディーレ、アグネスワールド)

といった二つの選択肢が考えられるわけですが、中長距離路線においては圧倒的に1の理由で遠征することが多いのよねぇ。じゃないと「日本でも勝てないのに何しに行くの?」みたいな雰囲気になっちゃう。適正だけを考慮して遠征させるというのは、一般の競馬ファンの理解を得ることがなかなかに難しいとも言えます。でもまぁ、アグネスワールドなんかはその典型例だけど、見る人が見れば日本で腐らせるには勿体無い輝きを発していたということなんだろうなぁと。展開のアヤとかあるかもしれないわけだけど、紛れもなく欧州の馬場(一概に言ってしまうのは勿論乱暴なので、ここではLongchampとNewmarketに限ればという意味で)に適正があったのだろうと。正直な話、アグネスワールドが海外ねぇ、とかちょっと驚いたし。でも、夏の小倉でのあの勝ち方を見ていれば、多少なりとも「今行かないと!」って感じは受けただろうねぇ。

何にせよ、短距離路線と違って中長距離路線での海外遠征というのは「国内を制圧してから」という雰囲気が色濃く漂っているわけなのですよ。上と強引に結び付けて考えると、天皇賞・春の位置づけが変わっていってるのではないかという結論になるわけです。殿下のパクリだと言われても仕方ない結論になっちゃったけど、数年前から「海外遠征」というのが現実味を帯びた選択肢として、さほど遠くない場所に近付いてきたということもあります。前年に頂点を極めたお馬さんが向かう舞台というのが必ず天皇賞・春になっていたのが数年前まででありましたが、現在は「日本国内をさらに極める」とか「前年度に王者になったけど天皇賞・春はとってない」とか「怪我や不調などからの復帰にかけるチャンピオンホース」など、例えチャンピオンホースだとしても、そういったお馬さんが主力となっているのではないかと考えるわけです。そういった強豪対フレッシュなスターホースの卵さん達という争いになるわけで、ここを勝ったお馬さんというのは、自然と秋に期待が持ててしかるべきだと。

殿下がおっしゃていたような「ステイヤーのレースでありながら、チャンピオンを選ぶ舞台としての風格を残している」といった感がある天皇賞・春。思えば長距離適正の塊のようなエアダブリンもステージチャンプもムッシュシェクルもスルーオダイナも結局勝てなかったわけで、最近では唯一ライスシャワー辺りが「長距離しかダメなんじゃないの?」といった感のある天皇賞馬ということになるのか。長距離に向いていそうだったメジロブライトが一矢を報いるものの、次の年にはスペシャルウィークに捻られてしまう辺り、何でかわからんが、長距離適正云々よりも、つまりは「後になって考えてみれば」総合的に見てかなり強いお馬さんが勝ったレースとして、その威厳を失っていないわけです。こうした考えると、イングランディーレはとことんまで不思議な気がするなぁ。

結論としては、レース自体の位置づけというのは変わったのかもしれないけれど、「次代を担う」器のお馬さんがこのレースを勝つという可能性が高いレースでもあるのよねというお話。長距離路線がどうというよりも、天皇賞・春としての権威の低下というのはなぜか見られないのではないかとも考えているわけですが。今年の面子は後になって考えてみれば実はまんざらでもなかったのかもよ、とか言ってみる。


とここまでは「海外遠征しないと真の王者って言えないんじゃないの?」といった観点から書いてるみたいですが、私自身はそこまで決め付けてるわけではなくて。ただ、「海外からの評価を上げるためには、日本で連戦連勝するよりも海外遠征した方がてっとり早いんじゃないの?」といった感覚なのです、と言い訳してみる。海外が最高!海外じゃなきゃだめ!みたいなことばかりを考えてるわけではないんだが、どうにも誤解され易いなと思うので、その辺りを一応言っておこうと。

ほんぐこんぐ。

2005-04-25 23:59:42 | 競馬
リハビリがてらに書いてみる。

とりあえずPrix Ganey(FR G1 T2100m)はBagoが勝ったみたいですな。詳細は知りませんが、めでたい。実力馬が実力を発揮してレースに勝つ。私はこれが好きなんです。といっても、Prix Niel(FR G2 T2400m)で3着に負けた辺りで私のBagoの評価は急落したのですが。恥ずかしい。まぁいいや。それと、クラシック路線はあんまりわかりませんです。Divine Propotionsも勝ったみたいで良かったねと。どこまで勝ち続けるかな。

香港ではVengeance of Rain(爪皇凌雨)がQueen Elizabeth II C.(HK G1 T2000m:愛彼錶女皇盃)を制覇。Hong Kong Derby(HK Gd1 T2000m:香港打比大賽)を含む3連勝でここに臨んでいました。馬名はやっぱり「雨の復讐」なんだろうかね。Hong Kong Derby時はGood to Yielding(稍重)でして、復讐というよりもむしろ恩恵を受けたかと。今回はGood to Firm(良)でした。恩恵でもなんでもないか。ちなみに、Hong Kong Derby制覇の3日後にオーナーが亡くなっています。ドラマチック。亡きオーナーに捧げる勝利というところか。次走はHong Kong Champions & Chater Cup(HK Gd1 T2400m)でして向こうの表記だと「安泰香港冠軍曁遮打盃」。読めない読めない。

Zabeel産駒はSabaveelが引退したと思ったら、こっちにも大物が控えていたか。侮れんな。とか思ったら2着のGreys InnもZabeelかよ、みたいな。

3着にはHong Kong Derbyの2着馬Russian Pearlが突っ込みました。ってことは、Hong Kong Derbyのレベルが高かったと見るべきか?遠征部長Phoenix Reachは5着。豪州勢のElvstroem, Grand Armeeは9, 11着と敗れ去りました。Elvstroemさんはどうしちゃったんだろう。Grand Armeeと共に、もう余力が残っていないのか。また欧州に遠征だよねぇ。ご苦労様です。Phoenix Reachは宝塚の可能性もありとか(海外競馬@bosrashamさんとこで見た)。どうだろうねぇ。今回のレースでは地元馬が1, 2, 4着と大暴れ。しかも、この3頭はNZ産馬ですか。やるねぇ。


Darkhorse@くろうまさんにならって、海外競馬に入りたての方へ向けてこいうのもいいかなということで、海外豆知識編その1。香港というのは3歳による三冠が無いのですよね。古馬三冠やスプリント三冠なら存在するのですが。スプリント三冠については、後述のSilent Witnessで述べましょうか。

Stewards' Cup(HK Gd1 T1600m:董事盃)
Hong Kong Gold C.(HK Gd1 T2000m:香港金盃)
Hong Kong Champions & Chater Cup(HK Gd1 T2400m:安泰香港冠軍曁遮打盃)

ということになってます。今までにこの香港古馬三冠を達成したのはRiver Verdon(翠河)だけと。


さてさて、次はQueen's Silver Jubilee C.(HK Gd2 T1400m)ですよと。案の定、Silent Witness(精英大師)が快勝。1400mも大丈夫だったねぇ。逃げて直線に入るところで差を広げて、結局鞭も使わなかったな。コーナーワークがスムーズですなぁ。これで無傷の17連勝。次はChampion's Mile(HK Gd1 T1600m)ですか。1600mに伸びてどうなるか。もうすぐ外国馬の発表がありますな。そこでコスモバルクが選ばれて当たるのでしょうが、どうなるのかな。そこでも勝てば安田記念参戦決定です。コスモバルクの意地を見たい気もしますが。


ついでだから海外豆知識その2。香港にはスプリント三冠というものが存在します。

Bauhinia Sprint Trophy(HK Gd1 T1000m:洋紫荊短途錦標)
Centenary Sprint C.(HK Gd1 T1000m:百週年紀念短途盃)
Chairman's Sprint Prize(HK Gd1 T1200m:主席短途獎)

(データは全て競馬マニア向上委員会より)

といった具合。ここ2シーズンはSilent Witnessさんが三冠達成。その前シーズンにはGrand Delight(喜勁寶)が三冠達成。この三冠が達成し易いものなのか、それともたまたまが重なっただけなのか。


面白かったのはREVERY_L_ELEKTRA@MARLさんで紹介されてたやつ。

スポニチの記事

すぐ上がUSA$でのボーナスのこと書いてるから、それで計算しちゃったのねぇ(笑)。
1HK$=13.59円なので、45,136,900HK$ならば6億円ちょっとというところか。

ちょっとおやすみ。

2005-04-07 22:24:03 | 競馬
25日までお休みをいただきますよ。学業が忙し過ぎ。
ということで、Makybe Divaさんについて熱く更新再開するのを待ってて下さい。

誰も待ってなかったらちょっと泣くよ。

これはいい・・・。

2005-04-05 02:22:52 | 競馬
アンダーザミントさん@アンダーザミント、馬と歩く。さんの紹介されているページ。個人的にはあまりにも秀逸だと感動して、思わず余計なお世話かもしれないけどご紹介をば。

BBC SPORT

そういえば、私は約一年前にかの有名なディック・フランシス著「女王陛下の騎手」を読んで以来、どんなコースなんだろうかと思いを馳せる日々だったなと。でも、Becher's BrookとかCanal TurnとかThe Chairとか、文章で書かれても、少しの写真で見ても全くわからなかったわけで。例えばCanal Turnなんか、本当に90°曲がっているわけで、おしゃれ過ぎる。たまんない。是非とも一度ご覧あれ。

ってか、この本自体面白いので、何回も読み返してますよと。

とりあえず感想だけ。一人で感動し過ぎた。

GodolphinとEmirates。

2005-04-03 02:31:25 | 競馬
巡回中にくろうまさん@Darkhorse Runsのclipで見かけた記事。Victory Moonの広告が入っている辺りからも、南アフリカのメディアと思われます。

EMIRATES EXTENDS SPONSORSHIP OF DUBAI'S GODOLPHIN STABLE(SA Horseracing Dot COM)


適当に要約(?)すると

「Emirates Airlineは、数百万ドルの支援を含めたGodolphinとの関係(relationship)を今後5年間は継続しますよ」

ということ。以下は一応の訳みたいなもの。適当だけど。


Emiratesは国際的にも評価されてるGodolphinのここ数年のオペレーションを支援してるし、この契約の延長は非常に重要だと考えていたこともあり、2002年にもサインをしてます。Godolphinはそれ自身がEmiratesみたいなもんですが、印象的な成長と大成功をおさめてます。

EmiratesがGodolphinのスポンサーを始めた時、DubaiとNewmarketに60頭のお馬さん(勿論競走馬)がいたんだけど、現在は約350頭近いわけです。この発展ぶりは、Emiratesにとって国際的に目立つための場所にもなってます。

何でかというと、Godolphinの騎手の勝負服とお馬さんの馬服には意匠化された「Fly Emirates」のロゴがついてて、そのお馬さんたちは非常に高いレベルで活躍してること、また、このロゴは英国でのGodolphinの馬運車にもついており、レースがあればその車も走るわけで、結局のところEmiratesの利益になってます。

スポーツにおけるスポンサーシップが顧客との最も緊密なつながりであるとEmiratesは考えており、EmiratesのチェアマンでもあるSheikh Ahmed bin Saeed Al-Maktoum(殿下の息子だっけ?ってか誰?)も「スポーツにおけるスポンサーシップは、我々の顧客とのつながりの世界的な基盤をなすものであり、彼らの興味や情熱をシェアしたりサポートしたりできる」と言ってます。そして、このスポンサーシップこそが、Dubaiが77の他の都市と同様に、最高のbusiness(訳がわからん)であり最高の観光地であることを促進しています。

「競馬は国際的なアピールにおいてはパーフェクトな手段であり、世界でも最も成功している厩舎であるGodolphinの野望は、そのままEmiratesのそれを反映しているものです。我々が国際的にも認知されているEmiratesとGodolphinの両方のそれぞれの長所には、素晴らしい相乗効果があることが明白ですよ」とも言ってます。

GodolphinのレーシングマネージャーであるSimon Crisford氏は「GodolphinはこのEmiratesとの関係が続くことを喜んでます。我々はEmiratesとの過去数年間の提携は良いものだったし、これからもEmiratesがGodolphinと成功をシェアし続けることができると喜んでいます。Emiratesはスポーツのスポンサーシップの素晴らしいportfolio(わかんない)を持っており、Godolphinに所属する人全てが、Emiratesの一部であることを誇りに思っています。Dubaiを基点とした厩舎として、Dubai's award-winning international airline(わかんない)によるスポンサーシップを受けることは素晴らしいことなんですよ。」


わずか11年前に創設されたGodolphinは、国際競馬において他に例を見ない成功をおさめている。それはいつもベストホースやベストジョッキーと結びつくが、Frankie Dettoriひとりだけでも、この厩舎の500頭に近い数のお馬さんを勝利に導いている。お馬さんが国際的なレコードを14の国で持っているGodolphinは、今までに59頭のお馬さんで115回もGroup or Grade I のレースを勝利している。世界中の多数のクラシックレースを勝っており、最も有名なチャンピオンはDubai Millenniumである。

Godolphinに加えて、EmiratesのスポーツにおけるスポンサーシップはDubai World C., Emirates Melbourne C., Emirates Singapore Derby,、それに加えてEmirates Team New Zealand in the America's C., 2006 FIFA World C.など、競馬以外にも多岐に渡っている。

GodolphinのEmiratesによるスポンサーシップは、競馬においてGodolphinが正当であり、国際競馬へのEmiratesの貢献を確かにしているものだと言えますよねと。



むむ~、駄訳。よくわからんが、Godolphinには今まで通りにきっちりEmirates Airlineが支援し続けると。殿下が競馬に興味を失いかけてるんじゃないかという噂は以前からあったかと思うんだが、少なくともあと5年は国家体制でこの状況を維持していくよということなんだろう。それなりに広告効果も出てそうなもんだし、もうちょっと続けてもいいんじゃないかな、というところなのかねぇ。んまぁ、最近のいつぞやのセールで代理人がバンバン買い漁ってたことからもわかるように、ちっとも競馬熱は冷めていないとは思うのだけれど。Melbourne C.の総賞金をUS$4,000,000にしたことからもわかるように、ドバイだけでない世界的な競馬の展開を視野に入れているのは一目瞭然ではあるんだが、何か引っ掛かる。


殿下の考えていることとしては「世界競馬」を視野に入れた上で、その規模である程度まとまったお金を出せるとするとオイルマネーが適当であり、そのオイルマネーの支援を受けた「半国家体制」であるEmiratesが色々なレースなどを支援しまくり「世界競馬」のハード面を刺激すると。例えばWorld Series Racing Championshipのスポンサーから降りた時も思ったんだけど、こういった国際的な規模のレーシングシステムの構築をやっておいて、日本で言えば明治時代にお上がやってた「払い下げ」を目指しているのかなぁと。まぁ、撤退時期に多少の誤認はあった気がするけど。

逆に、やはり「半国家体制」のGodolphinのお馬さんがレースを勝ちまくり、セールではガンガン買い漁り続け「世界競馬」のソフト面(こちらもハードかな)を刺激しているのではないかと。内と外からそれぞれ刺激を与えることによって、欧米がそれぞれ孤立気味で長らく停滞していた「世界競馬」に一大センセーションを巻き起こす、これが目的なんだろうねぇ。

その結果として、世界競馬の中心の一角とも言えるレベルでDubai International Racing Carnivalが位置することになり、観光立国という側面を色濃くもつドバイに還元させると。それを考えると、やはり競馬を含めたスポーツにおけるスポンサーシップというのは、プラスになりこそすれ、マイナスになることはまず考えられないわけで、最初からこういった狙いだったんだろうなぁという推測が成り立つ。これくらいの憶測ができた人間は世の中に五万といるだろうけれど、それを実現する行動力、財力などを持ち合わせた人間というのは、結局のところ殿下一人だったんだろうなぁと思うわけで。少なくとも、欧州の凝り固まった考え方に縛られずにいられるというのは非欧州出身者としての利点であるとも思われるし、世界に目を向けるきっかけにもなったんだろうなぁと。私はどうやら欧州に偏見をもっていそうな気がするので、この辺りでやめとこう。


今日のは勢いだけで書いた正直なところ全く中身の無い、かつ激しく思い込みの文章なので、後で消すかも。



追記:
あと、もう一つのサイトでも書いたんだけど、Jack SullivanのDubai World C.の時点での調教国はイギリスで合ってますよね?

誰か教えて下さい・・・orz