うまさいと

お馬さんは好きですか?

香港國際賽事終了。

2004-12-12 21:27:16 | 競馬
まぁとりあえずHong Kong Vase(HK G1 T2400m)から。Phoenix Reachは抜け出してからがよく粘ったなぁと。欧州ほど重い馬場では一伸び足らず、かと日本ほど軽い馬場でもまた一伸び足らず、両者の中間の様なカナダや香港の芝で強かったと。これは推論なので聞き流して。タイムで考えるとそれ位の馬場なのかな、と思っただけで根拠は無い。というよりも、純粋にJapan Cupを叩かれたことが良かったんだろうという気はしてきた。使い込んで調子を上げるタイプには思えなかったんだが。Vallee Enchanteeはやっぱり今回も少し足りない感じで。今年はずっとこんな感じだけれど、それでいてある程度の走りはちゃんと見せてる。来年は現役続行しるのかどうか知らんが、はまればまだまだ大きいところも獲れるかもしれないな。ってか、Warrsan , Brian Boruはどうした。


Hong Kong Sprint(HK G1 T1000m)はSilent Witnessの貫禄勝ちといったところか。レースを観た感じ、Natural Blitzは200m程長かった感じがしたんだが、かといってこれ以上短い大きいところは無いしな。でも、いい脚してるよ。Cape of Good Hopeは相変わらずのキャラクターで、3~4着かと言った途端に2着かよ、と。何にしろ、この舞台では充実している香港のお馬さんの天下が続きそう。香港のスプリント路線の基本のレベル云々ではなく、あと10年もしたらSilent Witnessがいた時というのが、脇役達にしても相当の実力馬だったということが証明されるんじゃないかな。カルストンライトオはそれなりに競馬をしたとは思うんだけど、直線競馬でも思ったほど伸びなかったのはなぜ?そういや横からぶつけられてたけど、それが大きく影響したということもないだろうし。サニングデールは目立たなかったなぁ。

Silent Witnessは来年は豪州遠征の計画もあるみたい(豪州側が勝手に言ってるだけ?)だし、本気でGlobal Sprint Challengeに参戦してきたらまず堅いだろうなと。少なくとも香港で負けることはまず考えられない。ということで、Global Sprint Challenge誕生の初代王者はこのお馬さん以外有り得ないだろうな。だから参戦してよ、ほんとに。


Hong Kong Mile(HK G1 T1600m)はFirebreakも強かったけど、L・Dettoriのポジショニングや追い出しのタイミングなど、さじ加減も絶妙だった。確かに今年はGodolphin Mile(UAE G2 D1600m) , Challenge S.(GB G2 T8f)と2つ重賞を勝っておりLockinge S.(GB G1 T8f)にしてもRussian Rhythmから1/2馬身+クビ+1馬身の4着とそれほど負けてない。かといってG1を勝つほどのスケールのお馬さんとも感じなかったわけで。昨年5着だし適正が無いとも言えず、かといってここらでやらかすとは考えても見なかった。G2大将で終わりそうなGodolphinのマイル遠征部長だったからなぁ。正直なところ、びっくり。

Durandalは出遅れてしまったわけだが、大して影響した様にも見えなかった。でもまぁ、確実に0.1秒分位は損してるわけだしな。今回も腹をくくった騎乗をした池添騎手は評価されていいんじゃないの?でも単発の海外遠征において「負けてなお強し」ではしょうがないこともまた確か。要するに、日本で強さの抜けたマイラーなら香港で勝ち負けになることはまず間違いない。来年以降も遠征して欲しいものですな。テレグノシスはどうしたんだ。


Hong Kong C.(HK G1 T2000m)はラフな競馬になったみたいで。Powerscourtは最期の直線でBullish LuckとTouch of Landの間に挟まれてたしな。あとは内でも不利があったけど、それは下がりかけてるお馬さんがもろに食らってただけだから、特に問題は無いかと。Powerscourtが両側の2頭よりも頭だけでも出してから追い上げていれば、不利の後の感触からするとまず勝ってたんじゃないか。どうなんだろね。期待のDance in the Moodは2コーナーでは中団のやや後方寄りだったはずが、3コーナーでは先頭争い。O・Peslierをもってしてもかかり癖が出てしまったか。現地入りしてから馬体重も減っていたらしいし、香港は合わなかったのかもしれんなぁと。来年はHong Kong Mileの方を狙ってみないか?今年はいっぱい走ってお疲れ様です。

Alexander Goldrunは最期によく粘ったなぁ。これでPrix de l'Opera(FR G1 T2000m)に続いて今年G1を2勝目。クラシックでもAttractionやLatice相手にいい勝負してたし、前走もGrey Lilasをやぶってのものだから、安定して力を発揮していた割にはいまいちな評価だったとも言える。来年はどうするか知らないけども、中距離の牝馬戦線なら天下を獲れそうな感じか。エリザベス女王杯にいらっしゃい。でも、イメージ的に距離は2000mが限界かもしれんな。


さて、今年度の大きなレースは大体終了しましたな。そろそろ今年を振り返らなければ。そんなところで今日はおしまい。