うまさいと

お馬さんは好きですか?

一応釈明。

2005-08-29 08:01:51 | 競馬
某所で喋ったネタの間違いを敢えて公開。

Roses in Mayは「輸入」ではなく「購入」。
Divine Proportionsは「靭帯」ではなく「腱」を痛めた、と。「tendon injury」だもんな。
Bellamy Roadは人じゃないよorz

というわけで、許して下さい・・・。
一応代理だから、急いで作ったの。

あとはLost in the Fogのとこで「メイショウボーラーはスパイクだけじゃ足りんからラシックス使っちゃえ」って言おうとした私はいけない子ですか?まだニューヨーク州は禁止とかされてないよねぇ?Breeders' Cup Sprint(USA G1 D6f)は毎年本命が負けちゃう気がするし、どさくさに紛れて一発期待しちゃだめかなぁ。Lost in the Fogは上の世代とやったらどうなるんだろ。

Fusaichi Rock Starの妹さんG1制覇の話とかできなかったな。Laymanは負けたから話さなかっただけですはい。

Leroidesanimauxが追加登録料を払うが嫌でマイルCSに来てくれるんじゃないか、という淡い期待を抱いてます。Candy Stripesに種牡馬登録無い・・・よね?

なんつーか、某所で「一週間のニュース」としてやる内容ではないな。


今日から三日ほどお出掛けしますんで。
帰ってきてさらなる指摘ばっかりだったらショックで寝込むかもな。
では、いってまいります。

楽しみな愛ちゃん。

2005-08-26 19:44:05 | 競馬
Oratorio set to renew rivalry with Motivator(racingpost)

9/10のIrish Champion S.(IRE G1 T10f:愛チャンピオンS)が、例年にも増して凄そうな件について。今回の記事は、OratorioがまたMotivatorのライバルになるかもしらんよということで。具体的にはAzamour, Grey Swallow, Motivator辺りが出走意欲を見せていたかと思います。Oratorioの出走の可能性というのは
「彼の次走にはIrish Champion S.を考えているよ。我々を(調教で)満足させ続けてくれればだけどね」
というコメントをA O'Brien師が出しています。同じくA O'Brien師が管理するPowerscourtについては
「彼についてはまだ未定だけれど、Irish Champion S.に出走する可能性もあるよ」
と言っております。O'Brien師がOratorio, Powerscourtを同時にIrish Champion S.に出すってのもちと有り得無いだろうと。結局Oratorioは調整不足かなんかでChampion S.(GB G1 T10f)の方に回るんじゃないかと思ったりしてます。12f路線はScorpionがいるし、Harricane Runの邪魔はできないかなやっぱり。Powerscourtはやはり10fが適距離っぽいし、中距離はこっちに任せてOratorioは色気を見せていたマイル路線に流れる可能性もありますねぇ。
Footstepsinthesandが抜けた後のマイル路線の柱になりそうだったAd Valoremも"an unlikely runner"なんて言われちゃってますし。こちらはCelebration Mile(GB G2 T8f)に向かうようで、そこできっちりと勝ち癖をつけてから大きいところに再挑戦ということになるのでしょうか。とするとOratorioがQueen Elizabeth II S.(GB G1 T8f)辺りに向かうことも十分考えられますか。ここで一線級に勝てばBreeders' Cup Mile(USA G1 T8f)への道が開けてくると。さすがにそれは妄想だとしても、Irish Champion S.の面子が今から楽しみだということで。

そして、Irish Champion S.は騎手も色々複雑なことになってきそうですねぇ。Dettori騎手がMotivatorに乗りそうですが、Kinane騎手が骨折しちゃったしねぇ。Azamourには誰が乗るんだろう。

終幕は、あまりにも突然に。

2005-08-25 17:42:49 | 競馬
Divine Proportions retired through injury(racingpost)
DIVINE CAREER ENDED BY INJURY(sportinglife)

後で少しずつ書き足すよ。まずは事実だけ。Divine Proportionsが前脚の腱を痛めた(tendon injuryだから屈腱炎か)ことにより、引退すると。

P Bary師のコメント
「この知らせは私にとってとても残酷なものです。彼女は調教に何の問題も無かった。フォームも綺麗だったんだ(調子も良かった、ですね)。Prix Jacques le Marois(FR G1 T1600m)の前までは。でも、私は彼女がChantillyに戻った後の4,5日で何かおかしいと疑っていたんだ。私の厩舎に戻って以来、彼女は色々な検査を受けていたんだ。そして獣医が彼女の前脚の腱に損傷を見つけたんだよ。この素晴らしい牝馬は再びレースをすることはできないだろうと忠告したんだよ。だから、彼女を牧場に戻すことを決めたよ。私は獣医が怪我を見つけたことに満足しているよ。Breeders' Cupのレース中に彼女が故障するのが一番怖いからね。Divine Proportionsは、私が今まで調教した中でベストホースです。彼女は偉大なチャンピオンが備えるべきものを全て持っていたんだ。この知らせはとてもつらいけれど、Deauvilleでの敗北の説明がついたってことだよね・・・。」

続いてオーナーサイドの水曜夜のコメント
「彼女は不思議な牝馬でした(というよりも「magical filly」の方がうまく伝わるかな)。我々にたくさんの幸せを与えてくれて、今は彼女の仔を、首を長くして待っています。」

ということで、レース中に故障していたのかもしれないと。その輝かしい戦績に傷をつけたのはこの怪我だったのか、というところで納得しておけというところなんでしょうか。初年度の交配相手としては、Giant's Causewayが考えられている模様です。

Divine Proportions: Kingmambo×Myth to Reality(Sadler’s Wells), F1-l, 10戦9勝
05 Prix Prix d'Astarte(FR G1 T1600m)
05 Prix Diane(FR G1 T2100m)
05 Poule d'Essai des Pouliches(FR G1 T1600m)
05 Prix de la Grotte(FR G3 T1600m)
04 Prix Marcel Boussac(FR G1 T1600m)
04 Prix Morny(FR G1 T1200m)
04 Prix Robert Papin(FR G2 T1100m)
04 Prix du Bois(FR G3 T1000m)
4th 05 Prix Jacques le Marois(FR G1 T1600m)

個人的には「残念」の一言。Prix Jacques le Maroisで4着に負けてはいましたけれど、牡馬とやりあったのはまだ一度だけですし、それで見限るのは早かったと思いますし。ここで引退しなければならないというのは彼女自身にとっても、彼女の陣営にとっても非常に残念なことだろうと思います。個人的にはPrix Dianeを圧勝したことが一番印象に残ったことだったかなと。2100mまで持つのか、というのがやはり驚きましたし、あの当時出始めていたMiesqueとの比較という意味でも、大きな勝利だったと思います。Breeders' CupはMileに行くのかFilly & Mare Turfに行くのかはわからなかったですが、出ていたら勝ってたんじゃないかな、というのが思い込みを含めた正直な感想です。

本物はウクライナにいるっぽい。

2005-08-25 14:02:16 | 競馬
Stallion Dubai Excellence Believed to be in the Ukraine(bloodhorse)

今度は先にappletreeさん@appletree's notesで書かれてらっしゃいますね。私は常に遅報ですね・・・。ということで、だんだんややこしい話になってきましたはい。Samoodと考えられていたお馬さんはウクライナに輸出されていた「らしい」です。んじゃ、前回の続き。

現在はWeatherbysがDubai Exellence(と考えられていたお馬さん)の血液とDNAのサンプルを探しているようですが、一つ問題がありまして。Ukraine stud bookはロシアが管理しているみたいで、現在holidayの真っ最中なんですよというお話のようです。合ってるかな。そして、WeatherbysもRussian stud bookもウクライナにいるSamood(だと考えられていたお馬さん)の公式な記録を持っていない模様。Weatherbysは2000年からDNA鑑定に切り替えたんですが、Samoodは8歳馬であり、血液鑑定の世代だったようです。

で、またうまく訳せませんが・・・独自の調査ではDubai Exellenceとして豪州に輸入されたお馬さんは、血液検査でSamoodだと考えられているわけですが、さらにSamoodの母親のPark AppealのDNAがその豪州にいるお馬さんのDNAが適合(表現は違うかも)したそうで、つまりDNA鑑定でSamoodであることが証明されたということですかね。だから、本物のSamoodは豪州にいますし、おそらく本物のDubai ExellenceはUkraineにいるんだろうねということです。えと、これは匿名の方からのお便りということなのかね。

ということで、本格的にはその休暇とやらが終わってからの調査になるのかなぁ。「anonymity(匿名)」の情報ってのがアレなのですが、はたして海外の記事の信憑性ってどれくらいなんだろうねぇ。今になってみると阪神競馬場の1400mのG1とかはガセっぽいのかなって気もしますが。はてさて。

本物はどこに。

2005-08-25 09:09:54 | 競馬
Horse in Australia Identified as Samood(bloodhorse)

というわけで一応。速報としては海外競馬@bosrashamさんが先にお伝えされてますねぇ。さすがだ。

では、もっさり記事でも見ていきますか。

豪州に"Dubai Excellence(ドバイエクセレンス)"と信じられて種牡馬として輸出されたお馬さんは、Samood(サムード)だとわかりました。Australian Stud Bookのkeeper(管理者とか責任者とか、とりあえず偉い人っぽい)であるMichael Ford氏によると
「先日のDNA鑑定によって、現在豪州にいるのはSamood(愛産のCaerleon×Park Appeal(Ahonoora))だと確認されました」
「Dubai ExellenceとSamoodは、英国で同じ放牧地(paddockはこれだよねぇ)にいたので取り違えが起こったんだろうね」
「Samoodは豪州での検疫の代わりに、欧州へ向けて出発しましたよ」←ここ訳が微妙。
Samoodの血液型は、英国のWeatherbysにより豪州にいるお馬さんと合致することが確認されました。SamoodはCape Cross(ケープクロス)の半弟で、このお馬さんがDubai Millennium(ドバイミレニアム)の半弟のDubai Exelleceとして、DarleyからEvergreen LodgeのTed van Heemst氏に売り渡されました。Cape Crossはシャトル種牡馬で、昨年のBreeders' Cup Filly & Mare Turf(USA G1 T11f)を制覇したOuija Boardの父です。Western Australia Turf ClubのチェアマンであるTed Van Heemst氏は、翌月からのDubai Exellenceの種付けの権利を80株売りました。それでは「本当のDubai Exellenceは今どこにいるの?」という疑問はまだ残ったままですが。

ということです。まず、おぼろげな記憶なのですが種牡馬は基本的に凄いプライドが高いから、同じ放牧地には置かないとか聞いたことあるようなないような。最も、パドックといっても、各馬房の外にワンセットになってる「日が当たる小さな場所」って感じのやつかとも思ったけれど、日本ではないからさすがにそれは違うだろうと。
Cape CrossはOuija Boardの他にDiomed S.(GB G3 T9f)を勝ったHazyviewなんかも出してますか。現役時代の成績としてはLockinge S.(GB G1 T8f)を勝ってます。とりあえず現状の産駒ではOuija Boardが目立っている印象。同じ様にDubai Millenniumの産駒もDubawi一頭が突き抜けてる感じ。とするとその半弟同士を取り違えるってのもねぇ。イメージだけで言えばどっこいどっこいな気がします。血統的な価値はまた違うのかもしれないけれど。
今Samoodのとこ見たらこんな風に書いてんの
「Involved in an identity mix-up with Dubai Excellence in February, 2005. Sent to stud in Australia as Dubai Excellence.」
やべ、お茶吹いた。とりあえず、こんなことはないように願いたいものです。でも、これで今からもう種付けしちゃって、それで産駒が大活躍とかしたら相当面白いんだろうけどなぁ。

手抜きもいいところだけど重大なニュース。

2005-08-20 12:31:38 | 競馬
というわけで、立て続けに淋しいニュース二連発。


ちと巡回しましたらあちちさん@火傷でアッチッチ!が詳しく書いてらっしゃいますので、詳細はこちらを参考にするといいと思います。ので、ニュースではなく個人的な感想を。

Roses in May Retired with Tendon Injury(bloodhorse)

というわけで左前脚の腱の怪我(「tendon injury」は屈腱炎なのかな)で引退。前から言われてたJCD参戦が本格的に決定したところだったのにねぇ。今年のDubai World C.(UAE G1 D2000m)を勝って、Ghostzapperの引退でようやく手に入れた王者の地位だったわけですが。

アメリカできっちり勝ったのはWhitney H.(USA G1 D9f)だっただけに、もう一つ本国でタイトルが欲しかったというのが本音ではないでしょうか。Dubai World C.を勝ったことは本国ではさほど評価されない気がするのですがどうでしょう。

Best Pal Winner What a Song Euthanized(bloodhorse)

期待の2歳馬What a Songが予後不良か。Best Pal S.(USA G2 D6.5f), Hollywood Juvenile Champion S.(USA G3 D6f)を勝ってかなりの評価をもらっていたみたいですが・・・ねぇ。このお馬さんに関してはsmartyjones05さん@ロサンゼルス発!アメリカ競馬便りのところで色々とお勉強させていただいたわけですが、これだけ高額で取引されていて、なおかつ父親が新進気鋭のSongandaprayerだっただけに種牡馬としての価値も結構なものがあったと思うのですが、残念。


また後でちゃんと書く・・・かも。

夢の跡。

2005-08-17 13:13:26 | 競馬
ITALIAN ACE WINS INTERNATIONAL(sportinglife)
Sparks fly as Electrocutionist swoops(racingpost)

着順、着差、馬名(生産国)、枠、調教師、年齢、斤量、騎手、オッズ
1 - Electrocutionist (USA) (5) V Valiani 4 9-5 M J Kinane 9/2
2 nk Zenno Rob Roy (JPN) (6) Kazuo Fujisawa 5 9-5 Y Take 4/1
3 hd Maraahel (IRE) (2) Sir Michael Stoute 4 9-5 R Hills 8/1
4 1/2 Ace (IRE) (1) A P O´Brien 4 9-5 K Fallon 9/4F
5 3 Norse Dancer (IRE) (3) D R C Elsworth 5 9-5 J F Egan 9/2
6 9 Doyen (IRE) (7) Saeed Bin Suroor 5 9-5 t K McEvoy 8/1
7 6 New Morning (IRE) (4) M A Jarvis 4 9-2 P Robinson 33/1

追記:スポニチを見たところ、見せムチ行為がだめだったとか。

ということで、ろぶろいさん2着お疲れ様です。全馬ほぼ一団の馬群の外を追走、そして直線では前が壁になり(壁に・・・なったのかな?)、外に持ち出してAceを交わしましたが、外からきたElectrocutionistにクビ差で負けた、という風に見えました。

AceもMaraahelもスタートでは「もっさり」って感じで出てたけど、向こうのスタートはこんなもんなんだろうねぇ。Aceが先頭続いてDoyen, New Morning(結局控えたけど)という感じで3頭が前。しかしElectrocutionistが一番後ろから行くとは・・・ねぇ。M Kinane騎手はろぶろいさんをマークしてたのかね?といっても、全馬一団という感じで前か後ろかという位置取りによる有利不利ということもなかったかとは思います。馬場がどれだけ荒れてたかとかはあったのかもしれないけれど。でも、直線に入ってから内にいるのと外にいるのは違うんだろうねぇ。ゼンノロブロイが叩き合って強いお馬さんだという印象は無いけれど、もしかしたら武豊騎手は「わざと」馬群に入れたのかな、という気もしないではないなと。弾けるような瞬発力というのは見られませんでしたが、きっちり伸びていく(ジリジリとに見えるけど、みんな伸びてそうだしねぇ)ところはさすがろぶろいさんだなと。この展開で大外からグッグッと伸びてきたElectrocutionistに交わされたからには、これはしょうがないかなぁと。個人的には力負け、というよりも展開一つで変わった可能性はあるなとは思います。それだけの力を持ったお馬さんであることは間違いないなと。要するに、最初から外に出していたらまた違うことになってたかもな、ということで(それで勝てるかどうかはわかんないですが)。

あの結果を見るに、もう一戦猶予が欲しいなと思ったわけですがこれで帰国と。Irish Champion S.(IRE G1 T10f)でAzamour, Grey Swallow, Motivatorらとの勝負を見たかった、というのは単なる海外競馬好きの戯言ですかそうですか。

ということで、Electrocutionistは

Electrocutionist: Red Ransom×Elbaaha(Arazi), F23
7戦6勝, 2着1回
代表的な成績
05 1st International S.(GB G1 T10f88y)
05 1st Gran Premio di Milano(ITY G1 T2400m)
05 1st Premio Carlo d'Alessio(ITY G2 T2400m)

近5走
05 8/16 1st International S.(GB G1 T10f88y):(Zenno Rob Roy)
05/6/19 1st Gran Premio di Milano(ITY G1 T2400m):(Vol De Nuit)
05/5/22 1st Premio Carlo d'Alessio(ITY G2 T2400m):(Fielding)
04/10/17 2nd Gran Premio del Jockey Club(ITY G1 T2400m):Shirocco
04/9/19 1st Premio Giuseppe Fassati(ITY - T2200m):(Distant Way)

こんな感じのお馬さんですよと追加して再掲。イタリアのエースが遂に英国G1を陥落させましたか。V Valini師はSuper Tassaに続く英国G1制覇となりました。その時のYorkshire Oaks(GB G1 T11f198y)に続いてここも制した師はNunthorpe S.(GB G1 T5f)も制覇すればEbor FestivalのG1完全制覇じゃないかと言ってみる。意味があるのかは知らんが、イタリア所属馬でやったら格好良いなと。イタリア勢はFalbrav, Raktiとイギリスの厩舎に転厩してからさらに実力を伸ばす(元々も凄かったんだけど)といった傾向が最近は見られましたが、今回のElectrocutionistに関してはイタリア所属のまま、ということに関しても高い価値があるかと。まぁ、レース前の数週間はゼンノロブロイがラグ師の元に預けられていたように、ElectrocutionistもL Cumani師(今はRaktiを管理してる)の元に預けられていたみたいですが。

Electrocutionistはきっちりとここを勝ちまして、ある程度の面子相手でも十分やれるぞということを示したわけです。そして、Gran Premio del Jockey ClubでやりあったShiroccoはA Fabre厩舎に転厩が決まったそうで、はてさてElectrocutionistも英国トレード(受け入れ先としたらL Cumani厩舎が有力でしょうが)ということはあるんでしょうかねぇ。個人的にはここ数日以内にGodolphinに電撃トレードされそうな予感もするわけですが。米国の駐フィンランド共和国大使であるとことのEarle I. Mack氏なだけに、売るかといえば売らない可能性の方が高いとは思いますが。今回のレースを観て、今年のGodolphinの古馬陣を考えると、絶対打診だけはしてるとは思うんですが、どうでしょう。


M Kinane騎手のコメント
"I loved this horse when I rode him last week and I was very pleasantly surprised with the feel he gave me."
眉毛のおじちゃん、最初からそれ言って下さいorz
というのはまぁ冗談ですが。

V Valini師のコメント
"I will have to talk to the owner's racing manager, but I always thought he was a great horse for the Arc de Triomphe. The racing manager will decide what to do and I think we deserve a nomination for the Breeders' Cup as well."
Valini師自身はPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)→Breeders' Cup Turf(USA G1 T12f)ということを考えているようですね。
実際はどうなるかはわかりませんが、秋の大舞台でもその走りを見てみたいというのが本音です。Gran Premio del Jockey Club狙いますなんで言わないでおくれ。オーナーはNYRAの役員っぽい感じですし、アメリカでも走らせたいのではないかとは思うわけですが。

THE established route out of Italy to the world stage has been via Newmarket, but Valfredo Valiani on Tuesday proved success can be achieved without the need to export his country’s best talent.

ということで、racingpost紙の一文目がこれなので、やはりイタリア所属のお馬さんをイタリアから手放すことなく勝利した、というところが重要なポイントなのかなと。Falbrav, Raktiを観ていればそんな感想も湧きますわな。

Having lodged his once beaten horse with Cumani, with whom he had enjoyed two spells as assistant trainer during the 80s, Valiani drew on the riding expertise of Mick Kinane to execute a plan hatched over a year ago.
という記述がracingpost紙にあるように、相当綿密な計画を練っての遠征であったということなんでしょうね。これはValini師がCumani厩舎で80年代に2シーズン働いていて、Valini師はKinane騎手に一年以上も前から誘いをかけていたということですかね。理解できてるのかなほんとに。心配。

しかし、Kinaneだねぇ。すごいねほんと。今年はこれでG1を6勝目ですが、Azamourがいるわけで内容が濃い。Cape of Good HopeはKing's Stand S.(GB G2 T5f)では乗ってたものの、Golden Jubliee S.(GB G1 T6f)ではSomnusが直前でスクラッチしての乗り代わりだっただけに、運もある(元々「Somnusが出なかったら乗ってね」という契約があったのかもしれないけれど)と。老いてますます盛んと。Ballydoyleから離れても(といってもJ Oxx師のところだから後ろにはAga Khan IVがいるわけですが)、全然大丈夫なんだねぇ。


ゼンノロブロイはもうちょいだけスムーズに行けばとは思いましたが、致命的なミスとかは無かったわけで(気になったのは、馬群に突っ込んだ時と、Aceを交わそうとして結局外に持ち出した時の一瞬のロスかなと)、騎乗ミスということでもないかと。そういうもんなんじゃないかなと。但し、鞭に関しては、馬群で打って、抜け出してから打って、叩き合いでバシバシ打って・・・という感じだったので、武豊騎手も相当本気で追ってたんだろうねぇと。鞭の規制回数がどうとかそういった余裕は無かったんだろうなぁ。「海外競馬完全読本」によると「1レース10回まで。ラスト3fは5回まで。フォアハンドでの肩鞭はダメ」とあります。これは合田さんの解説だっけ。んでレースを観るとフォアハンドの肩鞭も使ってるような気がするので、だめっぽいかなと。そういえば、柴田政人騎手もKing George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f)でAssatis(仔はなぜダート馬ばかり?)に乗って3着だった時にも騎乗停止になったんだっけなりかけたんだっけ。お馬さんの直線での追い方一つとっても、世界各地で「常識」が違うということなのかね。

そしてろぶろいさんの場合by多田さん
"It was worthwhile coming here. He is in the Irish Champion and the Arc, but we will see how he takes this race first before we make any decisions."
というわけで、日本に帰ってきそうな気配。

The jockey said the horse was losing his stride on the ground. It was a bit loose so that gave him trouble.
馬場か。でも、クビ差を馬場に求めていいものか。それだと「looseでなければ圧勝」ということにならんのかねぇ。でも、確かにろぶろいさんには良い馬場でやってもらいたかったな、とは思いますです。実際その方が合っていそうだしねぇ。


今回私はGCに加入していないためにMBSのラジオを聴いていたのですが、現地からだと非常に耳よりな情報を流してくれますよね。大変面白かったです。York競馬場のスタンドがガラス張りになってるとか、全然知らなかったよ・・・。参考になりました。
その上であえて気になったところを幾つか言わせていただきますと、

1. Prince of Wales's S(GB G1 T10f, 今年だけ10f88y)はInternational S.(GB G1 T10f88y)のステップ・・・という言い方は少々まずいのではないかと思います。Ascot競馬場の改修工事により、York競馬場にPrince of Wales's S(ひいてはRoyal Ascot Meetingが)が回ってきて、結果的に同コース、同距離で行われたといった経緯があったわけで「今年に限っては」ステップのような扱いになったと。

2. 10f88yは決して2080mではなく、2092m位ですかね。この距離は2003年からです。もっと1991年から2002年までは10f85y(2089m)でしたが。さて、この2080m説はどこから来たのか??それとも、私の計算ミスか勘違いかな?

3. 「Aceは地元イギリスの・・・」お馬さんではないです。残念ながら、Ireland産でIreland所属のお馬さんですね。この点に関しては、英・愛は種牡馬統計なども一緒にして出すように不可分の領域にあるとは言えるわけですが。

基本的に聞き易かったです。でも、やっぱり動画が生で観たかったなぁというのが本当のところですねぇ。ということで、関係者の皆さん、報道関係の方々もお疲れ様でした。そして、ろぶろいさんお疲れ様。

International S.への追記。

2005-08-16 14:05:16 | 競馬
Godolphin put International faith in Doyen(racingpost)

ということで、最後にこの辺りを見ていく辺りで、他との差別化を図るのがいやらしいとかそうでないとか。とりあえず昨日までの記事のまとめを先に上げておきます。

International S.のまとめ(05/8/15)
International S.の出走馬を紹介。(05/8/13)
ろぶろいさん、Racingpostに特集が載るの巻。(05/8/12)
International S.ってどんなの?(05/8/10)

で、Doyenです。DubawiでPrix Jacques le Marois(FR G1 T1600m)を制して意気上がるGodolphinがInternational S.(GB G1 T10f88y)に送り込むのがこのDoyenなわけですが、昨シーズン下半期から4走ともアレな成績だったわけです。それは上にもあるInternational S.の出走馬を紹介。でそこそこの解説をしたと思うので、深くは言わない。Doyenが個人的に好きなのだろうということでも注目してはいるのですが、Saeed bin Suroor師が話すところによると「King Georgeから調子戻ってきたんじゃないかな。調教でもとても良い感じだし、私は嬉しいよ。彼にはKing George以外にもう一つ、今回の10fを超える距離でチャンスをあげたいね」といった感じです。つまり、今回「も」復調気配にあると言ってるみたいなんで、また期待してみようと。一昨年のPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)が終わってはじめて注目したお馬さんなのですが、昨年上半期のあの強さはどこへ行ったのだろう・・・。Zenno Rob Royがガツンとやられる(つまり数馬身離される)とすれば、このDoyenをおいて他にはいないと思うんですよね。AceにしろNorse DancerにしろElectrocutionistにしろ、そこまで隠された実力があるのならば既に発揮していておかしくないはずですし。

Zenno Rob Royについては
"He is very well and had his last workout at Newmarket on Saturday. There is no doubting his condition."
といったコメントが出ているので、まぁ調子が悪いということはないかと。
"We have the option of the Irish Champion Stakes before taking him home, but that all depends on tomorrow's race."
というように、Irish Champion S.(GB G1 T10f)に向かうかどうかはInternational S.の結果次第というのは間違いなさそうで、その後のPrix de l'Arc de Triomphe(FR G1 T2400m)の話は今回することではないと。全ては今日のレースが終わってからですねぇ。

ということで、発走時間は今日の午後11時5分。どうなるかねぇ。

追記:記事でよく出てくるわけですが「good form」というのがどういうニュアンスなのかがいまいちよくわかりませんです。調教のコメントなどで出てくるんですが、これは「良い動きしてるよ」とかそういった意味なんですかね。ご存知の方がいらっしゃれば、コメントをお願いいたします。

International S.のまとめ。

2005-08-15 02:27:12 | 競馬
明日はupできないかもしれんので、今日の内に。

International S.の出走馬を紹介。(05/8/13)
ろぶろいさん、Racingpostに特集が載るの巻。(05/8/12)
International S.ってどんなの?(05/8/10)

ということで、自分が書いたエントリをあげてみた。全てではないけれど、これだけあったら何とか少しはわかりやすくはなるかなとか考えてみた。
これのために、Arlington Million(USA G1 T10f)もPrix du Jacques le Marois(FR G1 T1600m)もそこそこにしたのよ・・・。

徐々に加熱していく報道を見ていると「ゼンノロブロイの勝機はどれ位か」なんてことが一番気になるところだとは思うのですが、みんなそれには言及してないよなぁ。ここ最近では香港でも微妙な成績でしたし、この盛り上がりはひとえにシーザリオが「海外でもやれるじゃん」みたいな機運を作り上げたことによるものであることは間違いないかと。実際はやってみないとわからないというのが答えかと。調教ではポリトラックの馬場でしか追い切ってないみたいですが、日本のダートとは大きく違うよねぇ、これ。普段は予想なんてしないわけですが、今回は特別にいつものミーハー気分でやってみる。

Aceの安定性、Norse Dancerの実績というのは共にかなりのものだと思われるわけですが、両者とも勝ち切れないというのが一番の難点であるかと。そして、この実績上位(戦ってきた相手という意味で)の2頭を負かせる力がElectrocutionistとゼンノロブロイの非欧州二頭、そして最近力を付けてきているらしいMaraahel辺りにあるのかというのがこのレースの焦点なんでしょう。New MorningはPretty Polly S.(IRE G1 T10f)で4着に負けていることからも、Brigadier Gerard S.(GB G3 T10f7y)では仕上がり途上のNorth Light, Mubtakerに先着はしたものの、そこまでではなかったのかなと。Doyenは怖い。調子は良さそうなのですが、とにかくAscotじゃないから強気なことは言えません。が、怖い。12fホースだとは思っていますが、逆に10fに適距離がシフトしてたりとかあるんだろうか。そういった問題ではないような気もしますが。

ということで、距離短縮で浮上するAceが本命。気分良く外目の前寄りにつけられればアッサリもあるかと。脚質にしろペースにしろ馬場にしろ、何だかんだである程度融通が利きそうなゼンノロブロイは二番手。Norse Dancerはいつ爆発するのかわかりゃしないので来られたらお手上げ。でも、年齢を重ねてどちらかというと前走のように12fでこそ怖いかなという気がするので、ここでは重く印を打つのは見送りたいなと。逃げそうなElectrocutionistは、本当の意味での一線級とは当たってないと思うので、実力は一枚落ちるかと考える。新鋭(?)Maraahelはどうしても強いとは思えないのですがはたして。個人的にDoyenが怖い怖い(ってか好きなのかもな)。脚質でElectrocutionistとかち合うNew Morningは分が悪いかと。

印を打つのは実は好きではない(某紙の隅で打ってるけどさ)のですが、文章だけではわかりにくそうなので打っておくと

Juddmonte International Stakes (Group 1) (Class 1) (3yo+) (10f88y)
印 No.(Post) Form Horse Trainer Wgt Jockey
◎ 1(1) 3325 Ace 24 A P O´Brien 4 9-5 K Fallon
× 2(7) 7-56 Doyen 24 Saeed Bin Suroor 5 9-5 K McEvoy
-- 3(5) 2-11 Electrocutionist 58 V Valiani 4 9-5 M J Kinane
-- 4(2) 8512 Maraahel 59 Sir Michael Stoute 4 9-5 R Hills
▲ 5(3) 5562 Norse Dancer 24 D R C Elsworth 5 9-5 J F Egan
○ 6(6) 11-3 Zenno Rob Roy 51 Kazuo Fujisawa 5 9-5 Y Take
-- 7(4) 6-14 New Morning 52 M A Jarvis 4 9-2 P Robinson

というところまで。7頭立てなのに印打ち過ぎじゃないかとか言われたらほんとごめんなさい。


追記:ゆたゆたさん@Brian Squall【ケイバノタワゴト】に紹介していただきました。よく考えると、このブログが基本的に国内のみを扱っておられるサイトの方に紹介していただくのってなかなかないことだなぁと思い、嬉しかったわけです。最近は某所でも大変お世話になっているわけですが、基本的に私は馬場についての知識がゼロなので、そういった意味でも参考にさせていただいておりますですはい。

追記2:Echo of Lightが再び出走する模様。Yarmouthまで行くのですか。Dubawi Milleniumの初出走ってYarmouthだったよねぇと。父親の初出走の地で初勝利をあげて欲しいなぁと。ということで、Salsabilが叔母にいるの今まで知りませんでしたはい。

追記:3こういう機会だからこそ、普段恐れ多くて打てない1972さんのとこにトラバってみる。こんな時だけ打ってごめんなさい・・・。

International S.の出走馬を紹介。

2005-08-13 12:14:46 | 競馬
International S.(GB G1 T10f88y)に出てくるゼンノロブロイ以外のお馬さんについての紹介。


Ace: Danehill×Tea House(Sassafras), F10-c
8戦3勝, 2着1回, 3着2回
代表的な成績
05 2nd Prince of Wales's S.(GB G1 T10f88y)
04 1st Desmond S.(IRE G3 T8f)

近5走
05/7/23 5th King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f):Azamour
05/6/15 2nd Prince of Wales's S.(GB G1 T10f88y):Azamour
05/5/22 3rd Tattersalls Gold C.(IRE G1 T10f110y):Grey Swallow
05/4/24 3rd Prix Ganay(FR G1 T2100m):Bago
04/9/25 5th Queen Elizabeth II S.(GB G1 T8f):Rakti

2歳勢が大変好調なBallydoyle陣営が送り出す欧州中距離屈指の実力馬。

デビューは3歳6月と大変遅かったが、3つ上の全兄Hawkeyeも制したDesmond S.を含む3連勝を引っさげてQueen Elizabeth II S.では穴人気となる。さすがに荷が重かったかRaktiの5着に敗れ休養入り。復帰後は10~12路線にターゲットを定めている模様。
G1勝ちは無いものの、今年の10f前後のレースでは安定した成績を残している。Royal Ascot MeetingにおけるPrince of Wales's S.で上半期王者のAzamourに次ぐ2着を確保している。この時の舞台は今回と同じコース、同距離。従って、Azamourがいないここでは必然的に最有力馬と目される。1着Azamourからは1馬身半離されているが、3着Starcraft(Eclipse S.後に骨盤を痛める)以下には5馬身差をつけており、Norse Dancer(微妙に復調前)やOuija Board(前脚の脛骨を疲労骨折)といった辺りには楽に先着している・・・が、この書き方だと恵まれたっぽいな。

ここ2戦は好位につけて直線半ばまでは先頭というレースをしている。Prince of Wales's S.はAzamourの強さに完敗というところで、King Georgeは距離が長いように見えた。基本的に2000m前後が適距離ではないかと考える。夏場に強いDanehill産駒というのも、後押しするデータと言えるのではないだろうか。近親には先程も書いた全兄Hawkeyeの他に、10歳上の全姉で米移籍後にQueen Elizabeth II Challenge C.(USA G1 T9f)を制したDanishがいる。


Doyen: Sadler's Wells×Moon Cactus(Kris), F1-s
13戦5勝, 2着2回, 3着0回
代表的な成績
04 1st King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f)
04 1st Hardwicke S.(GB G2 T12f)

近5走
05/7/23 6th King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f):Azamour
05/6/18 5th Hardwicke S.(GB G2 T12f):Bandari
04/10/16 7th Champion S.(GB G1 T10f):Haafhd
04/9/11 7th Irish Champion S. (IRE G1 T10f):Azamour
04/7/24 1st King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f):(Hard Buck)

対するGodolphin陣営が送り出すのは昨年の上半期王者Doyen。Godolphinの悩めるエース。

昨年後半に10f路線に挑んで大崩してからからというもの、立て直せずに今日に至っている。Ascotの12fでは無類の強さを誇り、昨年のHardwicke S.においてStanerraの持つAscotの12fのコースレコードを21年振りに塗り替えたのは記憶に新しい。前走King Georgeでは直線半ばまでは見所があったということもあり、距離は10fよりも長い程プラスになるはず。レコード駆けしているからといっても少々湿ったからといってダメなわけでもなさそう。近頃は「なぜ最近は復調しないのか」陣営も頭を捻っているという記事が毎回出る辺り、そういうキャラになってきたのかもしれない。

昨年、今年とKing Georgeの映像を見ても、基本的には好位につけて突き放すという競馬のようだが、結局のところ「Ascot以外でもそれができれば」というところに落ち着くか。右か左かと言われると、左回りの方が得意と考えられなくもない。

近親には8歳上の全姉にOaks S.(GB G1 T12f10y)の勝ち馬Moonshell。3つ上の全兄Hatha Annaは豪州でQueen Elizabeth S.(AUS G2 T2500m)を勝ち、現在はロシアで種牡馬として繋用されている模様。母Moon CactusはPrix Diane(FR G1 T2100m)で2着している。今年はSadler's Wells産駒の調子が(毎年と比較すれば)いまいちで、種牡馬の世代交代の感もある。得意の古馬タイトルで復権なるかというところにも注目。


Electrocutionist: Red Ransom×Elbaaha(Arazi), F23
6戦5勝, 2着1回
代表的な成績
05 1st Gran Premio di Milano(ITY G1 T2400m)
05 1st Premio Carlo d'Alessio(ITY G2 T2400m)

近5走
05/6/19 1st Gran Premio di Milano(ITY G1 T2400m):(Vol De Nuit)
05/5/22 1st Premio Carlo d'Alessio(ITY G2 T2400m):(Fielding)
04/10/17 2nd Gran Premio del Jockey Club(ITY G1 T2400m):Shirocco
04/9/19 1st Premio Giuseppe Fassati(ITY - T2200m):(Distant Way)
04/6/27 1st Gran Premio d'Italia(ITY Lis T2000m):(Kaypen)

今期のイタリアのエース。Falbrav, Rakti(この二頭は伊国から英国に転厩)に続く存在になれるか。

前走のGran Premio de MilanoでG1初制覇。昨年秋にはDeutsches Derby(GER G1 T2400m)の勝ち馬Shiroccoとの一騎打ちにハナ差で敗れたが、その頃よりは力を付けている模様。その時の3着馬はPrix Vermeille(FR G1 T2400m)の勝ち馬Sweet Streamなので、イタリアG1といっても下手な英愛仏のG1よりはレベルが高かった可能性も。V Valiani師(4年前にSuper TassaをYorkshire Oaksで41年振りの伊調教馬の英国での勝利に導いたあの人)と共に再びミラクルを起こすか。その師がYorkの馬場はElectrocutionistにはぴったりと名言。Valiani師はElectrocutionistをNewmarketにあるL Cumani師(イタリア人。L Dettori騎手の師匠だっけ。英国移籍したFalbrav、現在はStarcraftなどを管理)の元に、ここ4週間程預けている(一時入厩)ようです。そしてValiani師はイタリアとイギリスを行ったり来たりしているようで、本番ではM Kinane騎手が跨りそうな模様。調教もつけてるようですし。前走は道中で先頭に立ち、そのまま押し切る競馬だったようでして、Ace辺りが早め早めにプレッシャーをかける中でどれだけ耐えることができるのかというところか。反面、勝てば物凄いお馬さんという評価になるか。

母親はMaktoumファミリー関係の生産、所有でして、Electrocutionist自身も米国産馬です。Red Ransom, Arazi, Ela-Mana-Mouとかけられているので、Red Ransomでガツンとアメリカナイズされちゃった気がしないでもない。脚質などはわかりませぬ。Red Ransomの父は第一回の勝ち馬Robertoと。従兄妹にはPrix de Malleret(FR G2 T2400m)の勝ち馬Royal Highnessや、従兄弟にはDeutsches Derby(GER G1 T2400m)の勝ち馬ながらその後障害に転向したRoberticoの名前が見えます。こっちではダービー馬の障害入りは珍しくないのかしら??オペックホースも障害に行ったら活躍してたのかもなぁなんて考えてみる。


Maraahel: Alzao×Nasanice(Nashwan), F1-k
11戦3勝, 2着3回, 3着0回
代表的な成績
05 1st Huxley S.(GB G3 T10f75y)
04 1st Amro S.(GB G3 T12f)

近5走
05/6/18 2nd Hardwicke S.(GB G2 T12f):Bandari
05/5/5 1st Huxley S.(GB G3 T10f75y):(Solskjaer)
05/4/16 5th :John Porter S.(GB G3 T12f45y):Day Flight
05/3/26 8th Dubai Sheema Classic(UAE G1 T2400m):Phoenix Reach
04/9/11 4th St. Leger S.(GB G1 T14f132y):Rule of Law

Hamdan殿下が一発を狙う、12f路線の(現在は)G2レベルのお馬さん。

こちらもあまりわかりませんです。とりあえず、前走Hardwicke S.ではBandariの2着。この時はGamut, Powerscourt, Doyenといった辺りに先着していますが、前走を観る限りではそこまで実力が感じられるお馬さんではなかったような気が。その時はBandariが内をうまく回って最短コースで伸びたので距離損で負けた気もしますが。Dubai Sheema Classicでの負け方がアレだったので、そのイメージが先行してしまうというのはありますが、それでも実績の割には人気してるなぁと。陣営の「風穴開けてやる」といった趣旨の発言(かなぁ?)が少し気になります。EswarahをYorkshire Oaksに回したのは、そちらを勝ちにいったのか、それともこちらはMaraahelで充分と踏んだのか。G1経験はSt. Leger S.の4着の一戦のみで、これもまた微妙。実はデビュー戦がDerby S.(GB G1 T12f10y)の覇者North Lightと一緒(こちらは4着、North Lightは2着)とかどうでもいい情報はありますが。

近親では叔母のSahoolはLancashire Oaks(GB G2 T11f200y)の2着馬。デルマではYorkshire Oaksの2着と語表記されてる。誰だ登録し間違えたやつは。


Norse Dancer: Halling×River Patrol(Rousillon), F11-d
26戦4勝, 2着3回, 3着3回
代表的な成績
05 2nd King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f)
04 2nd Irish Champion S.(IRE G1 T10f)
04 2nd International S.(GB G1 T10f88y)

近5走
05/7/23 2nd King George VI & Queen Elizabeth Diamond S.(GB G1 T12f):Azamour
05/6/15 6th Prince of Wales's S.(GB G1 T10f88y):Azamour
05/5/22 5th Tattersalls Gold C.(IRE G1 T10f110y):Grey Swallow
05/4/23 5th betfred.com Mile(GB G2 T8f14y):Hurricane Alan
05/4/13 1st Earl of Sefton S.(GB G3 T9f):(Hurricane Alan)

欧州一のいまいちさん。

26戦中18戦がG1という生粋のG1チャレンジャー(まだ獲ってないからハンターではない)。G1だけで見ると、2着3回、3着2回、4着4回、5着1回。デビュー戦ではPhoenix Reach(現在はG1を3勝)に頭差勝ってるのにその後の運命とはわからんもんです。昨年までは8~10f路線を中心につかわれていましたが、今年に入ってからはどうやら10~12f路線にシフトした模様。昨年はInternational S., Irish Champion S.と夏に二戦連続で2着。今年の春先の復帰戦で今をときめくValixirを下してEarl of Sefton S.(GB G3 T9f)を制している割には次走でコロっと負けてる(しかも下したはずのHarricane Alanに)辺りが素敵。King Georgeでは後ろから最内を差してくるという戦法(考えてたかどうかは知らないけれど)でBagoを振り切り2着を確保。個人的な印象としては、絶対に強そうなのが一頭いたら、二着に突っ込んでくるのがNorse Dancerという感じ。夏に調子を上げるタイプ(かな?)に加えて、一度好走すると何走か連続で好走するタイプでもありそうなので、ここでも怖いと。少なくとも、前走が人気薄だからといってフロックではない。

近親というか、父Hallingが96, 97年にこのレースを連覇しており微妙にそういった相性にも注目してみたい。叔父Dry DockはChester Vase(GB G3 T12f66y)の勝ち馬。Ebor FestivalのGrea Voltigeur S.(GB G2 T11f198y)でも2着している。従兄弟にGrande Premio Presidente da Republica(BRA G1 T1600m)の勝ち馬Band Gipsy, Moyglare Stud S.(IRE G1 T7f)勝ち馬のMail the Desertなどがいる。


New Morning: Sadler's Wells×Hellenic(Darshaan), F5-h
9戦3勝, 2着1回, 3着0回
代表的な成績
05 1st Brigadier Gerard S.(GB G3 T10f7y)
05 4th Pretty Polly S.(IRE G1 T10f)

近5走
05/6/25 4th Pretty Polly S.(IRE G1 T10f):Alexander Goldrun
05/5/31 1st Brigadier Gerard S.(GB G3 T10f7y):(North Light)
04/9/19 6th Blandford S.(IRE G2 T10f):Monturani
04/8/11 1st Upavon Fillies' S.(GB Lis 9f198y):(Tahtheeb)
04/7/3 5th Lancashire Oaks(GB G2 T11f200y):Pongee

Derby馬を撃破した牝馬。でも、実力には少々疑問符。

Brigadier Gerard S.においてNorth Light, Mubtakerら有力牡馬を撃破して一躍有名になった感のあるNew Morning。日本にも来たIslingtonの全妹だったりしたことは後になって知った。余勢をかって挑んだPretty Polly S.ではAlexander Goldrunに返り討ちにされてしまい、実力の程がわかってしまった感があるが、立て直してYorkに挑む。姉の引退前と似て、成績がテレンコになってきてるのが面白い。今回は走る番だから、何かやらかしてくれないかと期待。

2歳上の全姉にYorkshire Oaks(GB G1 T11f195y, 2年目はT11f198y)の連覇をはじめ、Breeders' Cup Filly & Mare Turf(USA G1 T10f), Nassau S.(GB G1 T9f192y)などG1を4勝したIslington。デルマでさらにEclipse S.も勝ってることになってるけど違う。6つ上の全兄にはBayerisches Zuchtrennen(GER G1 T2000m)の覇者にしてInternational S.でも2着のGreek Danceがいる。母はこれまたYorkshire Oaks勝ち馬のHellenic。ということで、よほどYorkに縁のある家系なのか。ってかYorkshire Oaksに回ったらよかったんじゃ?と思ったのは私だけではないはず。既に師がBrigadier Gerard S.後に「12fはだめだって気付いた。私は昨年ミスを犯してたよ」というコメントで否定してますな。