笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

2020年 北鎌倉紅葉散策 その2 ~約束は果たせた?

2020年12月06日 12時08分41秒 | 日々雑記
建長寺を後にし、鶴岡八幡宮を目指し坂道を下る途中でふと目にしたのが「円応寺」。ご存知「えんま様のお寺」でございます。
「このお寺にも随分行ってないな~。。」と思い、山門をくぐったのでした。拝観料を納める時「写真撮影してもいいですよ」と言われました。ここにいらっしゃる閻魔さまのお姿を撮りたい人はいっぱいいると思うので、多分今風の配慮なんでしょう。

円応寺は、13世紀に閻魔大王を本尊として建立されたお寺でございます。亡者が冥界において出会う「十王」を祀っています。ちなみに本尊の閻魔大王坐像(国重要文化財)は、仏師・運慶と言われています。

まずは、初七日(七日目)に出会う王、秦広王(しんこうおう)。不動明王の化身です。

秦広王は、亡者の殺生の罪を問いただします。


なんでも、人が生まれると、その両肩には倶生神(ぐしょうじん)が宿り、その一神は善きことのみを、もう一神は悪しきことのみを監視しているのだとか。そして秦広王は倶生神の報告に基づいて亡者を取り調べ、その内容を帳面に記録します。この方の取り調べを皮切りにその後7回の取り調べが行われます(この期間を四十九日と呼びます)。

秦広王の裁きを受けた亡者は、その後三途の川を正しく渡ったかが審議されるとともに、生前に亡者が関わりあった動物などが呼ばれ、亡者についての証言を聞く初江王(しょこうおう)などがあらわれ、三十五日目に、いよいよ閻魔大王(えんまだいおう)(地蔵菩薩の化身)との対面です。

十王の中で最も怖いお顔でございます。。


亡者の生前の罪が裁かれ、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六道のうち、どこに生まれ変われるかが決定されます。
そして四十九日目に出会うのが泰山王(たいざんおう)。薬師菩薩の化身です。この方の前で最後の両舌(二枚舌)の罪が問われます。この7回の取り調べが終わるまで、亡者の霊魂はあの世とこの世を旅しています。そしてこの日、亡者は輪廻転生する時に男女のどちらに生まれるのかが決定され、その寿命も決定されるのだそうですよ。

その後は遺族がきちんと法要を行うかチェックする王や、一周忌をチェックする王、三周忌をチェックする王など、残された家族の在り方が、あの世の親族に関わるのだぞよ的な王様が加わります。

ちなみに、家族の罪を許してくれろ、と本人に代わって閻魔さまにお詫びして下さる延命地蔵(詫言地蔵)さまもいらっしゃいますので、心当たりのあるご家族はくれぐれも早めにお参りください。


さて、鶴岡八幡宮に到着したのはお昼少し前。八幡宮は父と鎌倉に行くときは必ず立ち寄る場所でした。


鶴岡八幡宮は紅葉、というよりもイチョウでしょうか。階段わきの樹齢1000年と言われた大イチョウが2010年の台風で折れた時は大きなニュースになりました。後日様子を見に出かけた時の父の台詞は、「お~、ボッキリ折れちまってるな~ししし(笑)」(^_^;)悪気はありません、念のため。


現在の様子。"ひこばえ"も大きくなりました。親の背丈まであと1000年かかるのね。。

1000年後って、どんな世の中になっているんでしょうかね。。。

ということで、北鎌倉紅葉散策はここまで。
今回のルートはアクティブだった頃の父が写真クラブでよく撮影に行っていたルートだったのです。
一年前の今頃、寝たきりの父に「鎌倉の紅葉の写真を撮って見せてあげるね」、と言ったまま、結局果たせなかった約束。

これで果たせたかな。

そして頑張った自分にご褒美♪ 八幡宮脇の「風の杜」なるカフェ。ここで和栗のパフェを頂きました。
コロナのせいで、今年は季節のスイーツをまだ頂いていませんでしたからね~。




上品な見た目に上品なお味。パフェの底にもしっかりと和栗の大きな塊があって、最後まで力を抜いていないお品です。こんなの父にも食べさせてあげたかったな~。
帰りは小町通りを抜けて駅へ。立ち食いしない父も焼きたての手焼きせんべいは店先でよく食べてたので、途中立ち寄り、しょうゆ味のぬれ煎餅と母が好きだったザラメ煎餅をお土産に買いました。



娘よ、一日お疲れさまでした!

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