笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

グループH 最終戦 日本VSポーランド  ~「もう、言いたい人には言わせておこう」

2018年06月30日 17時16分45秒 | 2018年ワールドカップ
(6月28日午後11時)


日本はポーランドに負けました!


W杯は「ビッグビジネス」です。
予選を敗退しても大きな働きをした選手はビッグマネーでお金持ちのクラブに移籍できます。
日本の長友選手などは象徴的ですね。
その予選だって、単なる負けで終わるより、1点でも相手からもぎ取って負ければ、名誉ある敗退として胸を張って帰国もできることでしょう。今大会の韓国などはドイツに勝っての予選敗退ですから、正にこのパターンでしょうね。
決勝トーナメントにでも出られれば王様からボーナスをもらえる国とかあるかもしれないし、優勝に絡む試合にまで上り詰めれば、選手も監督もその後は自国で一目置かれる存在になることは間違いないでしょう。(岡ちゃんね(^^))
そして優勝すれば、W杯の歴史に名を残すことが出来るのです。
だからこそ、なんとしても、とことん勝ちにこだわって、「勝たなければ」ならない。

その一方、

W杯は、ボール1個あれば誰もが楽しめる、サッカーというスポーツの「国際的な祭典」でもあります。
「スポーツ」ですから、相手チームを尊重すること、ルールを守ること、正々堂々と(力を尽くして)戦うこと、といった「スポーツマンシップ(フェアプレイ精神)」が当然求められるわけです。
とりわけ「力を尽くして、正々堂々と戦う」こと。それが、観る者の心を揺さぶるスポーツの神髄なのだから、尊敬される国、尊敬されるチーム、尊敬される選手でなければならない。

さて、28日の日本VSポーランドの試合は、私たちにこの「W杯はビジネス? それともスポーツ?」を突きつけた試合になっちゃったのですから、さぁ大変!(あくまで個人の感想です)


勝ち点が同じなのに、今回初お目見えの「フェアプレーポイント(FPP)」が日本とセネガルに適用され、2ポイント差で日本が決勝トーナメントに進めることになったのです!
おめでとー、おめでとー、おめでとおぉぉぉー!!

と、素直に大喜びしたいところなのですが、問題はその勝ち方。
「フェアプレーポイントで勝てる」ことが選手に伝わった直後の日本のプレー内容が物議を醸し出しちゃったんですね。。
残り約10分間、日本チームは自陣でボールを回し続ける作戦で試合を続けた結果、、、

終了後のネットニュース(THE PAGE 6/29(金) 5:00配信)では、早速、、
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「監督として他のチームの試合結果に全てを委ねるのは唖然とさせられるね。日本にはここまで良い意味で少しスポットライトが当たっていたが、私は次のラウンドでボコボコにされるのを望んでいる」
by 元北アイルランド指揮官のマイケル・オニール氏

「本当に最後の10分は恥ずかしいような展開だった。ワールドカップでは見たくなかったし、茶番だよ」
by 元エヴァートンの選手であるレオン・オズマン氏
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と言った、「だよね~」な意見から、スペイン『Marca』紙(6/29(金) 5:41配信)のように、

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「日本の監督は第2戦から先発6人を入れ替えた。これは温存だけではなく、イエローカードの累積も見越してのことだったに違いない」(略)
 日本はポーランドに勝つか引き分けるかすれば、ベスト16入りが決まる条件だった。しかし、ポーランドのヤン・ベルナレクに得点を許してしまった後、その条件は効力を失った。「それでも、青いサムライたちが焦ることはなかった」。(略)
「ベスト16に進出するための条件が変わり、槙野智章がイエローカードを提示されてしまったため、これ以上もらうわけにはいかなくなった。数々のピンチをゴールキーパーの川島永嗣を中心に跳ね返し、そして、コロンビアとセネガルの試合状況を把握したうえで、彼らはリスクを冒さずにボールを回すことを選んだのだ」(略)
「アキラ・ニシノは、自分たちが勝者だと胸を張っていい。日本は3度目の決勝トーナメント進出を果たし、ポーランドは1勝もできずにワールドカップを終えるという失態を免れた」
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という意見まで。
FIFAってこうなることは想定してなかったんですかね?(^_^;)
「フェアプレーポイント」というポジティブポイントではなく、「ノットフェアプレーポイント」というネガティブポイントでの言い方の方が(結果が同じでも)「聞く側の感情」としてまだマシだったのでは、と思います。

私も当初は「こんな勝ち方って、ありか? 善戦して予選を去った国に恥ずかしくないか?」と、勝ったのになんともどんよりした気分になっちゃったのですよね。「決勝に出るチームは、もっとこうあるべき!」みたいなものが自分の中にある、というか。じゃ、その前のフランスVSデンマークの"まったり"0-0の試合と今回の「フェアプレーポイント」での勝ちとどこが違うの? と考えると、反論するための言葉が私には見つかりません。。
くだんの「ボコボコにされちゃえ」と言った方、お国のチームだったらどうしますか?

W杯は、ビジネスか?、スポーツか?。

改めて「ビジネス」だ、と思うことにします。
でも、ビジネスの枠の中で「最大限のスポーツマンシップを持とうよ」、といって考え出されたのが、今回のVARやFFPなのだ、と考えることにしました。

日本は試合に負けたけど、赤や黄色のカードは少なかった。
相手チームを尊重し、ルールを守り、正々堂々と(力を尽くして)戦ってきた。

だから、決勝トーナメントに進む権利を持ったんだ、と思うことにしました。

7月2日のベルギー戦は「フェアプレーポイント」で勝ち上がってきたチームが会場からどのような洗礼を受けることになるかを知る最初の試合になることでしょう。

競技場が「敵になる」かもしれない。。
日本がボールを持つだけでブーイングになっちゃうかもしれない。。

もうねぇ、今さら西野監督の采配や、選手の出来を云々言っても仕方ない。
侍ジャパンの「善戦」を、私はテレビのこっち側から全力応援します!
みんな、がんばれ~!


柴崎選手、君はビジネスチャンスを逃がすな!(^^)/

コメント
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