笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「アンブロークン」を観てきました ~なぜこんなにも騒ぎになったのか…

2016年03月07日 17時39分21秒 | 映画
ミュージシャンMIYAVIファンの友達と鑑賞してきました。
上映が中止や延期になったり、あちこちで「反日だぁ」など叫ばれ。とにかくいろんな「前評判」を聞いていたので、

正直、恐々(コワゴワ)鑑賞。。。(^_^;)

ところがところが、いつまでたってもお目当てのMIYAVIくんは出ず、MIYAVIよりサメの方がめっちゃ怖いぞ! なシーンが延々と続きます。(彼女なんて「まだMIYAVI出そうもないからちょっとトイレ行くわ」などと席を立っちゃうし(^_^;)こらこら)
で、ついにMIYAVIくん登場!

お、なんか、線の細そうな。。神経質そうな。。こういう奴ってホントは小心者なんだよね感半端なく。。
竹刀をぶんぶん振り回して主人公をこれでもかこれでもか、と、いちゃもん付けては叩く叩く(でも決して素手では殴らない)

この作品は実話に基づいているそうなので、MIYAVIくん扮するワタナベ伍長なる人物からこのような非道で理不尽極まりない扱いを受けたことは不幸としか言いようがありません。ただ、これらのシーンだけを取り上げて「反日極まりない」とか言うの、ちょっとどうかと(原作は読んでおりませんので、あしからず)。。。

それとも「暴力」に対する自分の感覚がおかしくなっちゃっているのでしょうか?

川崎の中学一年生リンチ殺人事件や、ストーカーの果ての殺人事件など、今の平和な世の中でもバード(ワタナベ伍長のあだ名)の行為以上の暴力のニュースを見聞きしていますから。もはやバードの行為を「よくある暴力行為」程度にしか感じなくなっているのでしょうか?

怖いのは、むしろ「暴力」に対するそんな感覚なのかもしれません。。。

捕虜から開放された主人公が、空っぽになった(おそらく逃げ出した)バードの部屋で見たものは、彼が父親(?)と映っている写真。
ひょっとしたら、父親の期待に沿おうと必死で無理していたか。。。主人公はこの瞬間彼を許したのかもしれませんね。

そういう意味で、この作品は、反日なんじゃなくて反戦なんじゃないのかな。
アンジーはアメリカ人だからアメリカ人のUnbrokenを描いた。同じようにUnbrokenな人々はいつの時代にも世界中にいるはずで。

個人的にはオープニングの飛行シーンと、主人公が走ることで自信を付けていく過程、弟を見守る兄の存在などがとても良いなあ、と感じました。あと、ちょっとイイ味出しているフィル役の俳優さん(^_^*)。調べたところドーナル・グリーソン という方で、先日観たスターウォーズにも、ハリーポッターにも出てたんだとか。今後マークしたいわぁ♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする