笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「ホビット」2回目鑑賞~タウリエルのこと

2014年03月20日 22時41分58秒 | 映画
「小さなものでも世界を変えることができる」

タウリエルを見ていて、「ロード…」の中でガラドリエルがフロドに言ったそんな言葉を思い出していました。
それは、ホビットの存在をガラ様が敬意をこめて言ったことなのですけれど。

言い方を変えれば「ほんの小さなことで世界が変わってしまうことだってある」
「世界」ほど大きくなくても、それって、私たちひとりひとりにも当てはまることなんだろうな、って思えませんか?

自分の小さな心の声が、あるきっかけで大きく目覚め、どうしても抑えることができなくなり、人生の、歩いてゆく方向を(良くも悪くも)変えてしまうことだってある。。。

で、タウリエル。強い! 美しい! 仕事完璧!
600年もクモ退治で働き続け、でも王国の将来を考えた提案は否定され、女性としての存在まで禁止される始末。私の人生っていったい…、って気分になっていくのは人間族にもわかります(涙)。

そんな彼女の前に、無鉄砲でやんちゃな、子犬のような年下男の子が現れて「あんたに興味がある!」みたいに見つめられたら、正直かまってあげたくもなるかもしれません(^_^;)とても今風なテーマで、難解なこの作品の唯一の共感ポイントだと私には思えます。

彼が話したのは、タウリエルが見たいと願い、でも見たことない美しい星の話。
その話が聞きたい、と感じた時点で、もう彼女の気持ちは動いているわけです。なぜならば、彼女自身がいろいろなことに何らかの変化をず~っと求めていたから。彼はそんな変化のきっかけだったわけです。
このあたりって、もうねぇ、脚本家の勝利じゃないでしょうか(^_^;)

「閉じこもることが掟の世界」から飛び出したタウリエルは自分の声に従うエルフになったんですね。
彼女の行動が、今度は何かの、誰かの気持ちを動かすことになるのでしょうか。
この作品のためにわざわざ設定したキャラクターです。きっとそんな「何かを変える」意味を持たされているのだと信じています。

このあたり、脚本を書いたフラン・ウォルシュのオーディオコメンタリーを早く聞きたいな~と思っています。(「ロード…」の時のように)
それにしても、本当に3作目が待ち遠しいよぅ~

2作目の「ホビット通信」はこちら
コメント
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