笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

後ろ足をくすぐるとバッタは変わる、らしい

2013年08月19日 01時10分30秒 | テレビ
17日のEテレ「地球ドラマチック」で「生きものはなぜ姿を変えるのか~“変態”の不思議~」という作品を観ました。私この番組が好きで、再放送も含め結構観ています。(^^)
自身の心得として「悩んだときには人間以外の生き物に学べ」なので、同じNHKの「ダーウィンが来た」とか大好き♪

で、「生きものはなぜ姿を変えるのか~“変態”の不思議~」でバッタの変態についてこれは面白い!と感じた部分があったのでちょっと書いておきます。

まず「変態」。
「変態」とは、姿形(すがたかたち)を変えることなのですが、この「変態」にも2種類あって、ひとつはサナギが蝶になるなど「自分を変える変態」。
もうひとつが、環境などの変化によって「生き方を変える変態」。
バッタの場合がこの「生き方を変える」方なんだそうです。

バッタには、草食性のバッタと集団で移動してなんでも食べちゃう肉食性のバッタがいるそうで、草食系は緑色、肉食系はちょっと赤っぽい色。
食べ物(草木)が豊富な環境であれば、バッタは本来単独生活をしているのですが、環境の変化などで食べ物が不足するとバッタたちは食べ物を求めて移動し始めます。狭い地域に多くのバッタが集まれば当然身体が触れ合うことが多くなります。そのように「身体が触れ合う環境下」でバッタの性格が変わり、食べ物を求めて集団で移動するという生き方に「変態」する。身体の色もその過程で変化するのだ、というのです。

で、面白いな、と感じたのは、自分を変える変態は元に戻ることはできないのですが、生き方を変える変態は、(良し悪しの問題ではなく)元に戻ることができるのだとか!
実験では、緑色のバッタの後ろ足を十分にくすぐると、それまで避けていた肉食系の群れに自然に入っていく様子が映されていました。

コメンテーターも言っていましたが、人間もこういう「生き方を変える変態」を繰り返しながら今日に至ったのではないだろうか、と考えられずにはいられませんね。それこそ行ったり来たりしながら。。

現代の都市化と人口の密集、社会構造の変化、温暖化、IT技術の進歩。
自分も含め人間ひとりひとりが良くも悪くも「変態」する可能性に日常的に晒されているのかも、と、なんか考えちゃいました。「進化」という、時をかけたある意味ポジティブ(?)な一方方向ではなく、揺れを持ちながらの、節目節目での「変態」という生き方も妙に興味深さを感じます。
コメント
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