笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

いつから牛乳を飲まなくなった?

2008年10月17日 12時13分35秒 | 日々雑記
来春、牛乳が最値上げされるそうです。

牛乳の消費量は年々減っていて、その原因が「少子化・清涼飲料の充実」にあるとか。
私には子供の頃から今まで、日常生活の中に「牛乳」があったので、この理屈がいまひとつピンとこないのです。
牛乳は我が家の冷蔵庫の常備品です。お風呂上りには必ず牛乳。ちょっと喉が渇いた&小腹も空いた、ってときも手っ取り早く「牛乳」。。

子供の頃は誰でも必ず牛乳って飲みますよね。大人は飲まない? でも牛乳って子供だけが飲むものではないですよね? 牛乳を飲んで育った大人はいつから牛乳を飲まなくなるのでしょうか? 牛乳を飲まなくなった大人は何を牛乳代わりに飲むのでしょうか?
大人は牛乳を飲まない、ということは、大人の日常から牛乳がなくなるわけですから、そこに子供が生まれても、親になった大人が意識しない限り「牛乳」が日常生活に入り込む余地は非常に少ない、ということにもつながりますよね。
「子供がいるから牛乳を買う。でも子供が大きくなったら牛乳はお役御免」。こんな構図が続いた結果が、本当の「牛乳の需要減」の原因じゃないのか、と私は感じるのです。

日常生活から「牛乳」が見えなくなっている。

このまま牛乳の値上げがされ続けると、今度は「牛乳は高いから買わない」といった、更なる需要減に繋がると思うのです。
安くて、栄養価が高くて、年代を問わず安心して供給される飲みもの、が「子供が飲むための割高な飲みもの」にはなって欲しくないな、と思います。
記事によると、業界は「商品開発や啓蒙活動で需要を喚起する考え」とありますが、そもそも清涼飲料水と牛乳は存在の意味が全く違うと思うのです。偶然にも昨日「午後の紅茶」のことを書きましたけれど、清涼飲料水は「嗜好品」です。メーカーが考えて考えて考え抜いて作った「人為的な」飲みものですよね。
でも牛乳は、健康なお母さん牛が、自分の子供を育てるために、自分の身体から搾り出している「恵み」の産物です。だから、これ以上の商品なんてないと思うのです。

牛乳って、飲んですぐに何らかの効果が期待できる飲みものではありません。気分がスカッとしたり、気持ちよく酔っ払ったり、全員で乾杯するような飲みものでは、決してないのですね。なんというか、日々の生活の中の「静かな習慣」として取り込まれているもの、といった感じでしょうか。それこそ「冷蔵庫を開けたら牛乳がある」というような。

ひょっとして今って、そういう生活自体が、それこそ「牧歌的なもの」になりつつある、ということなのでしょうか?
それにしても値上げはいやだなぁ~

※写真:10月17日8時5分配信 フジサンケイ ビジネスアイ (Yahooニュース)
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