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エリザベスタウン

2005-10-27 23:46:50 | 映画 ア行
試写会で、オーランド・ブルーム、キルステン・ダンスト、スーザン・サランドン、ジェシカ・ビール 出演の「エリザベスタウン」を観ました。

●ストーリー
大手シューズメーカーのデザイナーとして、長い年月をかけて開発した新しいシューズがまさかの不評を受け、商品の返品が相次ぎ、ドリュー(オーランド・ブルーム)は会社に多大の損害を与えた責任をとらされ解雇される。

会社社長・フィル(アレック・ボールドウィン)の企てにより6日後には、この多大な損失を招いた責任者として、ドリューのコメントがビジネス紙で公表されることに決定し、ドリューは失意のどん底に落とされてしまう。

すべてを失い、死ぬ事を選んだドリューは、エアロバイクを改造し、ナイフが自分の胸を突き刺す装置を作り、電源のスイッチを押そうとした時、彼の携帯電話の着信音が鳴る。

しばらくして、電話は切れるのだが、ドリューがスイッチを押そうとする度にしつこく電話が鳴り、あきれたドリューは電話に出ることにする。

電話は実家から掛かって来ており、涙に声を詰まらせる妹から父の死を知らされる。

失業に加え、父の死の報告を受け、度重なる失意を抱えながら、ドリューは母の言い伝えに従い、お気に入りのスーツを着せた父の遺体を火葬にする為、故郷であるケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと出発する。

ケンタッキーに向かう機内で、よく喋る客室乗務員のクレア(キルステン・ダンスト)と親しくなり、エリザベスタウンまでの詳しい地図を書いてもらったドリューは、空港に着くとレンタカーを借り、エリザベスタウンまでの遠い道程を、車で走り始めるのであったが……。

●感想
主人公のドリューと同じく、私も今年、父を亡くした事もあり、この作品のテーマに惹かれ、「主人公がどのように自分の気持ちを立て直していくのか?」に興味を持ち、観に行く事を決めたのですが、あまりにも死の描き方が軽いのにビックリし、予告編で感じた作品の内容と本編とのあまりの違いにショックを受け、ガッカリしながら帰って来ました。

仕事の大失敗から職を失って、エリザベスタウンに辿り着くまでは、ドリューの苦悩が伺えて結構面白かったのですが、その後の内容があまりにも軽すぎて、「父親が死んだ悲しみはどこに行ったの?」と尋ねたくなるくらいお気楽な内容でした。

オーランド・ブルームのファンの方は彼の喜怒哀楽の演技が、たくさん観れるので大変楽しめる内容だと思うのですが、そんなにオーランド・ブルームのファンでは無い私にとっては、ストーリーの内容に物足りなさを感じる作品でした。

ドリューと恋に落ちる客室乗務員のクレアを演じたキルステン・ダンストに「スパイダーマン」スリーズや「ウィンブルドン」で演じたヒロインの様な魅力を感じられなかったですし、ドリューの恋人エレン を演じたジェシカ・ビールも「ステルス」ほど華やかさが感じられず、「下手に化粧しない方で、ポニーテールにした方が綺麗なんじゃないの?」って思ってしまいました。

そんな女優陣の中で、一番印象に残ったのは、ドリューの母親・ホリーを演じたスーザン・サランドンの葬儀でのスピーチですね!

ありきたりな亡くなった夫の思い出話をするのではなく、下ネタの入った笑えるスピーチとダンスが夫への愛情の深さをより一層感じさせ、見応えのある良いシーンだと思いました。

その他はどうなんですかね?やたらとクレアを追い掛け回すドリューの姿が印象に残り「本当にあなたは、死のうとするくらい悩んでるの?」って疑いたくなりました。

●採点
私のこの作品に対する評価は40点です。

「あの予告編でこの内容は無いんじゃないの!」って言いたくなるくらい予告編に騙されてしまったのでこの点数に致しました。

もっとシリアスな内容で「あわよくば涙もポロリと流せるのかなぁ~」と期待していたのですが、泣くどころか鼻で笑ってしまうシーンが多かったです。

変てこな自殺マシーンを自分で作り上げてしまうほど、人生に絶望していた若者が、偶然出会った女性のおかげで僅か5日間位でスッカリ元気になってしまうんですから、愛の力って偉大ですよね~。

だから、この作品はオーランド・ブルームの大ファンであるという方と機内で客室乗務員のお姉さんにナンパをされた事のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですけど、「大手企業ほどトカゲのしっぽ切りは上手いよね~」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。


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