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ブレイブ ストーリー

2006-06-27 23:31:37 | 映画 ハ行
試写会で、声の出演:松たか子/大泉 洋/常盤貴子/ウエンツ瑛士/今井美樹/田中好子/高橋克実/堤下 敦(インパルス)/板倉俊之(インパルス)/虻川美穂子(北陽)/伊藤さおり(北陽)/柴田理恵/伊東四朗/石田太郎/樹木希林/原作:宮部みゆき/脚本:大河内一楼/監督:千明孝一/作品『ブレイブ ストーリー』を観ました。

●感想
 ・正直言ってこの映画は、あまり観たいと思っていなかったのですが、原作が宮部みゆきというのが気になり、その想いだけで試写会に行って参りました。

 ・正直言って私は、宮部みゆき氏の熱烈なファンではありませんので、彼女の原作も『クロスファイア』『模倣犯』『理由』 『レベル7』など、主に映画化された原作しか読んでおりません(『レベル7』だけは、まだ映画化されていません)。しかし、彼女が直木賞作家であり、SF、ミステリ、時代小説、ジュブナイルなど様々なジャンルの小説を書いている事に関しては、大いに尊敬致しております。そんな彼女が、どんなファンタジーを手がけているのか?それだけが観たくて仕方ありませんでした。

 ・ストーリーを手短に言いますと、11歳のワタル(声優:松たか子)は、友人達と近所の幽霊ビルを探検中に、偶然にも宙に浮かぶ大きな扉を発見し、自分の運命を変える為に扉の向こうの世界「幻界」(ヴィジョン)へ行き、運命の女神(声優:今井美樹)に会う為に、様々な場所を旅するというお話であります。

 ・アニメーション制作を『青の6号』や『サムライセブン』などでお馴染みの「GONZO」が手掛けており、随所に3DCGを加えた美しい映像を観せてくれるので飽きはこないのですが、時間的にちょっと長く感じ、お尻が痛くなってしまいました。

 ・原作が長編小説なので、それに追い着こうと物語のエピソードをドンドン省略している様子が、原作を読んでいない私にも観てとれてしまう所がイマイチでした。『ワンピース』の様に途中で笑える要素が含まれていたら、メリハリがついてもっと観易かったのかも知れませんが「正義とは何か、人生とは何か、他人を犠牲にしてまでも勝ち取る幸せとは何か」と言う重いテーマだけをストレートにぶつけて来るので、一本調子になり過ぎている感じが強く、ストーリー自体に魅力を感じる事が出来ませんでしたし、キャラクター達の登場も取って付けた様で、上手く生かしきれて無いように思いました。

 ・この映画をまとめますと「ドラクエ」の世界に、『スター・ウォーズ』や『千と千尋の神隠し』で観た様なキャラが登場し、『ロード・オブ・ザ・リング』や『マトリックス』の様に世界を救って終わると言ったところじゃないでしょうか。色々なゲームや映画、マンガなどのオイシイ所を混ぜ合わせて、宮部みゆき風に仕上げたという作品でした。

●採点
 ・私的評価……60点(思ったよりも子供向けに作られていたので、あまり楽しめませんでしたが、周りの子供達は食い入るようにスクリーンを見つめていたので、私も「小学生の時に観たかったな~」って思いました。)

 ・鑑賞後、原作を読んでみようと書店に出向いたのですが、分厚い文庫本3冊分の迫力に負けてしまい、私の『ブレイブ ストーリー』は「幻界」(ヴィジョン)に行く前に、儚く終わってしまいました。

 ・と言う訳でこの作品は、小学生とその親御さんや友人が魔法を使う所を偶然見た事があるって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、声優で出演している、お笑い芸人の「インパルス」と「北陽」は「今後、映画宣伝の為にコキ使われるんだろうな~」って、最近の映画業界のしたたかさに感心しているのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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