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フライトプラン

2006-01-18 22:35:23 | 映画 ハ行
試写会で、出演:ジョディ・フォスター/ピーター・サースガード/ショーン・ビーン/マーレン・ローストン/原作:トム・ノーブル/脚本:ピーター・A・ダウリング/ビリー・レイ/監督:ロベルト・シュヴェンケ/作品『フライトプラン』を観ました。

●ストーリー
夫の突然の事故死により深い悲しみを受けた航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)はアメリカに帰国する事を決意し、彼女のチームが開発に取り組んだ最新型のジャンボジェット機に娘のジュリアと乗り込み、夫の棺が積み込まれるのを見守ったカイルは、ジュリアの横で眠りに就いた。

3時間後、目覚めたカイルは自分の横で寝ていたジュリアがいなくなっているのに気付き、機内を探し回るがジュリアは見つからず、焦り始める。

乗務員に事情を話し、捜索を頼むのだが、誰一人としてジュリアを見た者はおらず、登場記録すらも存在しなかったことが判明する。

更に、夫の病院から送られてきたFAXによれば、ジュリアは6日前に夫と共に死亡しているというのだった。

この事で乗務員から信用を失ったカイルは、たった一人で巨大な機内を探し始めるのだったが……。

●感想
ジョディ・フォスターが演じるカイルが、必死で我が子を探し回るのですが、周りの乗客の事など全く無視したマイペースぶりに驚き、アラブ系の人をあからさまに犯人扱いしている点にアメリカ人の嫌な所を見せられた思いです。

ストーリーは前半でカイルの精神状態の不安定さを見せ、「本当に娘のジュリアは存在するのか?」と観ている者を惑わせるのですが、中盤でジュリアが搭乗していた証拠をカイルが見つけてからは、航空機設計士らしく機内の至る所を探し回り、犯人を上回る行動力で娘のジュリアを見つけ出す所はジョディ・フォスターの迫真の演技も加わって、観ていて面白かったです。

時間は1時間半くらいで少し短めなんですが、ストーリーが比較的オーソドックスな展開をみせるので、これ位の時間でまとめるのがベストだったと思います。

でも、「どうして犯人はカイル一家を狙ったのか?」や「カイルが一番最初に搭乗せず、娘のジュリアが他の誰かに見られていたら犯人はどうしたのか?」という点に疑問や苦しい設定がみられ、脚本としては大雑把に出来ている感じを受けました。

それにしても2階建ての巨大な飛行機の内部を再現した機内のセットは良く出来ており、普段は見れない飛行機の天井裏や貨物室まで観せてくれ、私としてはとても嬉しかったです。

これまで悪役が多かったショーン・ビーンがカイルの常識を外れた行動に悩ませられる機長を演じていたり、ピーター・サースガードが怪しい目つきの機内捜査官として出演しているのにも注目してもらいたいのです。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

クライマックスに向けてエスカレートするカイルの行動は、まさにアクション映画そのもので後半に向けて怒涛の盛り上がりを見せるストーリー展開は観ていて面白かったです。

エンディングを観てもらえると分かると思うのですが、人の態度って結構いい加減ですよね~。
それまでカイルを変人扱いしていた人達の視線や発言の変化が観ていて面白かったです。

ジュリア役の女の子が何となくジョディ・フォスターに似ているのも、親子らしさを出すのに良いキャスティングだったと思います。

と言う訳でこの作品は、飛行機の裏側に興味のある方と空港や機内で子供を見失った経験のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、テロリストも真っ青なカイルのド派手な行動に、「彼女とは絶対に同じ飛行機には乗りたくない!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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