「第四回仲宗根長一、充父子リサイタル」いよいよ三線のリサイタルの当日です。
6時開演リサイタルですが、通しのリハーサルや着付けなどの為、12時半に那覇市民会館の楽屋入り

この一ヶ月。一緒に猛練習をしてきたT橋さんももちろん一緒です
すでにメイクも着付けも終った踊りの方々でいっぱいの楽屋に続々と出演者が集ってきています。聞くところによると、今日の出演者は唄三線、琴や太鼓、踊りを合わせて総勢200名とのこと

熱気ムンムンの中、通しのリハーサルが始まった様子。
私達の出番は第一部の幕開け3曲と二部の幕開け2曲。舞台に人が一番多く上がるこの幕開けのリハーサルは一番最後の3時の予定でその後、すぐに集合写真の撮影がある為、3時までに髪や着付けを終らせておくようにとのこと・・・・。
衣装は着物であればなんでもいいという話でしたが、大抵は黒い留袖か沖縄の絣の着物にカンプーという沖縄独特の日本髪を結う人が多いと聞いた私。「カンプーしてみたい

」と長浜先生に無理をお願いし、沖縄の絣の着物とカンプ-のカツラ

を貸していただき、着付けやセットもお願いすることになっていましたが、着付けの先生との約束の時間は夕方4時

それでは、写真撮影に間に合わないということで、無理を言って3時前に仕上がるようにお願いしていただきました
2時半に来て下さった着付けの先生。踊りの先生をしていらっしやるとのことで、今日も国立劇場との掛け持ちでお忙しい様子

「さあ、座って

」と嵐のように髪を結い始めました。
着付けも含めて、所要時間わずか5分

「じゃあ、本番前にもう一回来て直すからね

」と嵐のように去って行きましたが、出来上がった髪は左右のふくらみが全く違い「・・・・・。」
見兼ねた出演者の女性が「直しましょうね・・。」とカンプーを整えて下さり、全くふくらみの無かったT橋さんも直していただきました
そして、ジャーン

こまどり姉妹

いやいや、ネーネーズさながらのなんちゃって唄者(うたしゃー)の完成です
そして、最終的にリハーサルは押して、押して私達の幕開けのリハーサルが始まったのは4時半過ぎ

総勢80名がひな壇に座るわけですから、位置取りも大変です

無事、都合5曲のリハーサルを終え、いよいよ本番です・・・・。
第一部、幕開け。「鷲ぬ鳥節」「鶴亀節」「ハシユバ節」の三曲を感情を込めて歌います・・。80名の唄者(うたしゃー)の前で琉球舞踊のお姉さん方の舞が舞台に花を添えます・・・・

ギャラリーを連れて行かなかった為、画像が無いのが残念です
約15分の幕開けは無事終了

次の出番は第二部の幕開けなので、約1時間の待ちがあり、その間、舞台の袖で先生の師匠の素晴らしいステージを観ること50分。そろそろ、次の出番

という時間に現れた先程の着付けの先生。「ちょっと来て

」といわれるまま、髪を整え、メイクを直して頂く私達・・・
時間が気になっていたところ、私の着物の着なおしをし始めた先生

T橋さんの着物も直そうとしてくださった様子でしたが、もはや時間切れ

司会者の「次は白保節~・・・。」のアナウンスに慌てて舞台の袖に戻った私達でしたがすでに遅し・・・。第二部の舞台の幕はちょうど上がったところ・・・。裏方さんの「入っちゃダメ

」の声にステージに上がる事を諦めた私達はただ、呆然と自分達の場所が空いた舞台を見つめていました・・・・
なんということでしょう・・・・・

私達の様子を見にこられた先程の着付けの先生。舞台の袖で呆然としている私達の姿に「ごめんね・・・

」を3回繰り返し、その場にいたたまれない様子で去って行った先生。リハーサル前に慌てて着付けをした事を気にして、忙しい中、わざわざ戻って来てくださった先生に罪はありませんが、どこにこの感情をぶつけたらいいのか、なんともいえない気持ちで楽屋に戻った私達でした・・・・
この一ヶ月、今日のこの日の為に毎日練習して来た私達はあまりにもあっけない終り方に不完全燃焼

楽屋ではほとんどの方が着物を脱ぎ、帰り支度をする中、私達は着物を脱ぐ気になれません
私達の出番はおわりですが、最後のフィナーレは出演者全員がステージに上がり、カチャーシーをするとのこと。このままでは帰れない私達は結局、最後まで残り、フィナーレのカチャーシーで締めくくり、なんとか気持ちの区切りを付けて会場を出る事が出来ました・・・・。
そのとんでもないアクシデントに言葉も出ない長浜先生。最後に一緒に記念撮影

まあ、私達らしいって言えばらしいんですけど・・・・・
自宅に戻り、着物を脱ぎ、髪をほどいて出動

あっぱりしゃんでヤケ酒

につきあってくださったW部さんと長浜先生と4名でちっちゃな打ち上げ
第二部の幕開けに出られなかった事は本当に残念でしたが、久々に真剣に三線と向き合ったこの一ヶ月は私の財産になりました