酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

2019/11/13(水)くもり時々雨

2019年11月13日 22時50分43秒 | 日記
「いらっしゃい」

何をやっても上手くいかない。自己嫌悪でイライラするけど、このイライラのはけ口が見つけられない。。

そんな時にやっぱり来てしまうKATO'Sキッチン。

誰も知らない、看板も何もない、住宅街の中にある、普通のアパートの2階にあるお店。

今日も大将が一人で迎えてくれる。いつものように靴を脱いで、キッチンを抜けて和室へ入る際、

「夜は冷えますね」と言ってみる。

「ええ、そうですね」と答える大将の顔には、うっすらと微笑が浮かぶ。

ある!!今日はあったかいものがある!!

何度かKATO'Sキッチンに通っている中で、気づいた事がある。

店に入り、何気なく「冷えますね」的な事を大将に振った時に、

「そうですね」と言う大将の顔に微笑が浮かぶと、その日のメニューに温かいものがある。

「そうですね」と言いつつ無表情だと、その日は温かいメニューはない。

これが最近の僕の大きな発見である。今日はある。あったかいものがあるぞ。

和室に入り、テーブルの前に腰を下ろし、いつものように発泡酒を飲んでいると、

まずはお通しが出される。

「どうぞ。」




今日のお通しは「オクラのおかかマヨ和え」だ。

お通しは、その店の色と言うか味と言うか、

大将の心遣いの表れである。

『オクラのおかかマヨ和え』、酒の肴には間違いないだろう。

「ガリ」。一口食べると、思いのほか歯ごたえがある。

おぉ、、びっくりした。オクラ、こんなに歯ごたえあったっけ??

生では、、ない、、よね。。

いや、これも大将のこだわりなのだろう。

火を入れすぎたヘニャヘニャの野菜なんか、なんも美味しくないと。

もっと野菜本来の食感とえぐみを味わえって言うね。

うん、今日もお通しからKATO'Sキッチンは尖ってる!!いいね!!

そして早速おススメのボードに目をやると

『厚揚げとキノコと小松菜のオイスターソース炒め』があり、注文する。

「おまちど」




運ばれてきた料理からは湯気がたち、正真正銘、あったかい料理だ!

一口食べると、思ったよりも甘めな味付けだ。思わず大将に

「オイスターソースって普段使わないけど、思ったより甘い感じなんですね」

すると大将は

「ええまぁ、でも、砂糖も入ってますからね」と、つれない返事だ。

「あ、、はぁ...」と、僕。

これだ。この会話が続かない感じ。これがKATO'Sキッチンだ。しびれるぜ。

発泡酒からレモンサワーに切り替えて、大将のこだわりを味わう。

その他にも、おススメのボードには『いなだ刺身』がある。

最近はよく刺身も入っている。僕も刺身は大好きなので注文する。




刺身はいつも新鮮で美味しい。

お腹はもういっぱいだけど、もう一杯くらいお酒が呑みたいが、

サワーとかだとお腹が膨れてしまうなぁ、、、と言う時、大将が

「焼酎の出汁割り、とかどうですか?」と言う。

焼酎の、、出汁割り...??そんな事、今まで言ってくれたことなかったのに。。

とりあえず「は、はい。お願いします…」と答える。

そして出された焼酎の出汁割り。温かい出汁で割られた焼酎。




これが非常に美味しかった。ほどよい塩味に、焼酎の風味。

ツマミなどなくとも、これだけで行けるではないか!!

お腹はいっぱいだけど、もうちょっと呑みたい、と言う時に150点の飲み物だろう。

今日はもう、本当に大満足で、よりKATO'Sキッチンに近づけた気がした。

「常連です!」と言うには、まだまだおこがましいけど、焼酎の出汁割りをススメてくれたってことは、常連を名乗っても良いのかな。。

そんな事を考えながら、会計を済ませて、靴を履いていると、大将が

「寒くなってきましたから、次もまた、あったかいもの、ご用意しておきますね」

と仰った。これは、、、、これは、、、、、僕はもう常連と言ってよいのではないか????

「ご用意しておきます」ではない「ご用意しておきますね」なんだ!!

最後に「ね」の一文字がつくかつかないかで、相当違うぞ!!!!

「は、はああ、あい、、あ、はい!!」と、靴を履きながら、超絶動揺した返事をしてしまった。

なんだこの胸の高鳴りは。わからない。

わからないからこそ、また僕はKATO'Sキッチンへと誘われるのだろう。

次はどんな料理があるのだろう。次もあったかいものはあるのだろうか。楽しみだ。
コメント
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