酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

2019/11/1(金)快晴

2019年11月01日 20時40分59秒 | 日記
「いらっしゃい」

今日もKATO'Sキッチンへ。

知る人ぞ知る、看板も何もない、アパートの2階にあるKATO'Sキッチン。

嫌な事があったり、悩みがあったり、悶々とした時に来てしまう。

いつ来ても、大将は無表情で、静かな声で「いらっしゃい」と迎えてくれる。

いつものように靴を脱いで、キッチンを通り抜けて和室へ入る。

テーブルの前に腰を下ろすと、いつもと同じお通しが出される。



「最近のお通しはキャベツが多いんですね」と言ってみる。

「ええ、キャベツがね、美味しいんです」と大将。

こんなやり取りが出来るという事も、常連だからと思いたい。

とりあえず、いつものように発泡酒を注文し、のどを潤す。

キャベツのサッパリ和えをつまみつつ、本日のおススメを見る。

あ、「味玉」がある。すぐさま

「大将、味玉、お願いします」と。

大将は「はいよ」とだけ言って、用意してくれる。



「今日は味玉、あるんですね」と言ってみる。

「ええ、今日はね、うまい事行きました」と大将。

大将はゆで卵を作るのが苦手らしい。

料理人として致命的なのでは??と思うが、もちろんそんな事は言わない。

ゆで卵はしっかりしたゆで卵だ。多少の半熟具合を期待していたが、

しっかりと火が通っている。いや、でも味は美味しい。

荒を探すのはやめよう。美味しい。そこだけに集中しよう。

発泡酒に続いてレモンサワーを注文する。

ここでちょっとガツッとしたものがほしく、おススメのボードを眺めると、

「ホルモン炒め」があったので、「今日ホルモンあるんですね」と訊いたら、

「ええ、ちょうど安く手に入ったんでね」と大将。

「それじゃあ、ホルモン炒め、お願いします」と注文する。

大将は「はいよ」と一言。味玉をつまみつつ、ホルモン炒めを待つ。

「お待たせしました」。ホルモン炒めが届いた。



甘辛い味噌の匂い。この匂いだけで酒が一杯飲めそうだ。

一口食べると、野菜にしみたホルモンの脂と甘辛みそ。これはもうお酒が進む。

しっかり下茹でもされてるようで、豚ホルモンの臭みやくどい脂などは一切ない。

レモンサワーが進む進む。レモンサワーもお代わりして、料理も全て食べ終える。

「大将、ごちそうさまでした」

「ありがとうございます」

お会計を終え、靴を履いている時に、大将の方から

「いつもありがとうございます」と声をかけてくれた。

こちらがあいさつをすればいつも答えてくれるけど、

大将の方から声をかけてくれる事なんかなかったのに!!と驚いて大将を見たけど、

いつものように「ま、また来ます」とだけ答える。

「いつでも、お待ちしております」という大将の表情は、心なしか、いつもよりも優しい感じがした。いや、気のせいかもな。

でも、また来よう。大将の心意気を味わいに。

・・

・・・

・・・・

いやだからこれいつも一人でやってんのよ。寂しいよそりゃ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする