i podが欲しい…

i podが欲しい欲しいと言っていて、ついに買おうかなぁ…と考え始めた時、「あれ、金無い？」という事にうっすら気づいてしまい、未だに脳内i podを再生させて日々を過ごしている。脳内i podとは言っても、気づくと普通に声に出して歌ったりしているから油断ならない。

さて、お金は無いのだが、もしi podを買うとしたら何がいいのだろうか。貧乏性な俺としては160ＧＢを買って「もう一生入れたい放題!!!!」というのが良いかしらとも思うのだが、以前120ＧＢのi podを買って、わ～～～～!!!!!っつっていろいろ頑張って曲を入れて、結局6ＧＢくらいしか使わないまま壊しちゃったからなぁ。。そんな俺みたいな人間が160ＧＢって、絶対にバカなんだよなぁ。下手したら孫の孫の代まで使ってもまだ余裕あるかもしれないしね。

「おじいちゃんのおじいちゃんって、こういう音楽が好きだったんだぁ」
「あぁ。おかしな人じゃった…」

みたいな会話があるかもしれないね。しかもその時点でまだ40ＧＢくらいしか使ってないんだろうね。そこからさらに、何代にも受け継がれ、普通に車は空を飛び、パソコンなどはもはや無く、３Ｄで全て空間に浮かびあがってそれを手で触れて仕事をするような、『マイノリティリポート』みたいな時代に、少年がおもむろにi pod160ＧＢを取り出す。そんな物、そんな時代ではもはや化石みたいな存在だから、当然バカにされますよね。

「うわ!!だっせぇ。たしかあれ、あいぽっどとか言う奴だぜ」
「わ～～～、あたし初めて見た～。まだ持っている人いるんだ～」
「あいぽっど？歴史の教科書に載ってるかな？ケケケケケ!!!!!」

そんな事を言われつつ、少年は静かにイヤホンをつけ、曲を聴くわけですよ。それがボブ・ディランの「Blowin’In The Wind」だったりするわけよ。わあああああ、かっこよくない？そうでもない？あ、そう。
よし、決めた160ＧＢだ。金無いけど。買うとしたら160ＧＢに決定。末代まで受け継がせよう。160ＧＢ、ミレニアムを越えよう。なんならミレニアム、2回くらい越えよう。160ＧＢすべて埋まる瞬間は、盛大かつ厳かに迎えてほしい。24時間テレビのマラソンランナーがゴールする瞬間の100倍の感じで迎えてほしい。160ＧＢ使いきったi podは「加藤記念館」に飾ってほしい。なのでエロ動画などはいれないようにしよう。「加藤記念館」、他に何飾ろう。結局読まなかった「バカの壁」とか飾ろうか。捨てるに捨てられなかったモノたち、返すタイミングを逃して借りパクみたいになってしまったモノたちなどを飾ろうか。飾らなくていいか。もう寝た方がいいか。そうか。わかった。

明日は芝居2本観た後、太陽さんと飲み。