敗戦前後の「父の日記」を読む

昭和19年当時の世相、生活状況、父の考え方を読む。

ソ連軍ベルリン市に突入

2008-05-08 23:40:12 | 日記 戦中編
昭和二十年四月二十四日 晴 二、三直出勤
 
 二十日配給の米が昨日三日も遅れ、しかも朝から行列を作って昼過ぎまでかかったと言う。 その米が玄米なので今朝起きるとすぐ搗いた。 その後畑の大根の間引きを始めると間もなく情報が出た。
 八時半ごろ空襲警報発令。 敵二個編隊約三十機が静岡地区より京浜西北方に入ったと言う。 そして爆弾の炸裂音が聞こえ戸障子がびりびりと響いた。 後続編隊も伊豆半島より侵入、京浜西北、及び北部を爆撃した。

 ソ軍がベルリン市に突入したと言う。 大変な事だ。世界の動きが見ものである。

 出勤しようと思い中板駅に行くと 「省線、山手線全線不通 当分見込みなし」と書いてある。引き返し板橋区役所前からバスでお茶の水に出て、駿河台下から都電で新宿に出て出勤、十一時に出て到着が一時だった。