敗戦前後の「父の日記」を読む

昭和19年当時の世相、生活状況、父の考え方を読む。

東京に初空襲

2007-05-24 21:53:18 | 日記 戦中編
昭和十九年十一月二十四日 晴 二、三直出勤
 十一時五十分頃警戒警報発令、早速出勤準備をして昼食をしていると十二時十分頃空襲警報発令になった。
 昼食中報道で八機編隊が帝都に侵入したと言う。 都電の停留場まで行くと待避の鐘が鳴っている。漸く電車に乗ったが途中四、五回待避させられて二時間かかって出勤した。 
 巣鴨の地蔵尊の縁日で人出が多く、而も省線が停止したので其の混雑は名状できない程だった。
 後続の編隊が投弾したとか、少々の損害があったとか報道の時に言っていたが、午後三時空襲警報解除、五時二十分頃警戒警報解除になった。