敗戦前後の「父の日記」を読む

昭和19年当時の世相、生活状況、父の考え方を読む。

昭和19年1月2日の日記から

2006-11-23 00:22:29 | 日記 戦中編
昭和十九年一月二日 晴 公休
 朝食後、今日は朝から風呂屋があると云うので行って見た、風呂は昨年病院から出て来た後、十四 五日頃か。家で沸かして入ったきり未だ入らなかった。燃料がないので風呂屋へ行かねばならないのだが何だか行きつけないので億劫にして居て行かなかった。風呂にも入らず頭も刈らずにお正月を迎えてしまった。戦時下の正月である。 前線に正月なし。 と看板が立って居るが。私も前線の正月をしてしまった。

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 この頃の戦況は 前年の
  5月29日   アッツ島 玉砕 
  10月21日   明治神宮外苑で出陣学徒壮行式    etc.
(Wikipedia より)