徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル -若さと繊細さとー

2018-03-31 10:02:52 | 音楽会
今年2回目の音楽会。
ラファウ・ブレハッチのピアノリサイタル。

本当は昨年10月の予定だった。

けれどその時、
ブレハッチは急性胃腸炎に襲われ、
急遽、公演中止となった。

え、そんなことが!・・・、
と、オペラシティに出かけた
夫と娘はやむなく払い戻しとなり、
残念会のお茶だけをして帰ってきたという。

そう、私はその時腸閉塞で入院中。
泣く泣く(笑)チケットを娘に譲っていたのだ。

ところが、その後運よく、
2018年3月にふたたび来日が決まった。

今度こそ!と意気込んだ私。
夫と娘と3人で行くことになった。

このブレハッチのこと、
私は昨年、NHKのFMラジオで
彼の演奏が流れるまで、全く知らなかった。

流れた曲がバッハで、
あれ、いいなと思って
演奏しているのはだれかと思って耳を澄ませた。
そうしたら、ラファウ・ブレハッチという
ポーランドの若手ピアニストだった。

すぐにCDを手に入れた。
彼が2005年のショパンコンクールで
優勝していたこともその時知った。

それはともかく、引き付けられた私は
演奏会がないか調べたのである。

そしてたどり着いた演奏会は休演。
その上私は入院していたという次第。

でも運よく今年再来日が決定したことを知り、
さっそくチケットを手に入れて、心待ちにしていた。

若い!!
というのが第一印象。
それは決して悪い意味ではない。
まず、舞台の袖から出てくる時、
そして退場するときの歩く速さといったらない。
風を切って歩く感じ。
颯爽という言葉こそ相応しい。

演奏会で、こういう入退場をする
演奏家に出会ったのは初めてに近い。
もしかしたら若い時にこういう場面があったかもしれない。
でも、その時は私自身も若く、
そのことに気づけなかったのだと思う。

このところ、どちらかというと、
円熟の期を迎えた演奏家のものを
聴きに行くことが多かったからだろうか。
彼らは実にゆったりしている。
だから余計にそんなことを感じたのかもしれない。

演目は、モーツァルト、ベートーヴェン、
シューマン、ショパン。
アンコールはブラームスの6つの小品集の中から。

10月の演目はバッハがあったので、
それを聴きたい思いは残ったけれど、
今修行中なのだなということを実感した。

それにしても、シューマンはよかった。
若さからくると思われる本当に力強い音。
けれどそれだけではなくバラエティに富んだ弱音。
なかなかだなと思った。

これからどんな風に育っていくのだろうか。
そんなことが楽しみな一人になった。

会場を見回すと、3階席まで満席。
前回、ヨナス・カウフマンの時ですら空席があったのに、
今回は溢れている。

チケット代金もカウフマンの4分の1以下。
それでも、満足度は高かった。

音楽も人生それぞれの時期に感じることが異なる。
私たち高齢者に足を突っ込んだ年代のものが
こういう若い人から貰えるものって
いっぱいあるのだなと改めて思った。

今年も何を聴きに行くか考えながら
音楽会を楽しみたいと思った。

ああ、楽しかった!!











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