徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

小椋佳と『花水木の道』

2015-04-27 08:23:06 | フラッシュバック
4月24日、Eテレ「団塊スタイル」は
小椋佳さんのインタビューだった。

歌声に劣らぬ柔らで深みのある口調。
淡々とした中に自身の人生観がさりげなく語られた。
もし、「生きる意味」というものがあるとしても、
それは所与のものではない。自分でつかむものだ、と・・・。

そんな小椋さんも若い時、夜遅く帰宅して、
それから数時間息子さんに説教を垂れることもあった
と、息子さんの口から語られた。

その番組を見ながら、突然フラッシュバック。

夫の赴任でジョージア州に住んでいた私たち家族。
子どもたちは土曜日の日本人補習校に通っていた。
1980年代終わりから1990年代初めにかけてのこと。
日本のバブル景気が始まった時からはじけるまで
私たちは、ジョージアにいたのだ。

日本の企業が、ある意味バブルの勢いに乗って
アメリカなどに企業進出した時代。
企業のアクセサリーとしての進出。
そんなこともあったように思う。

それはさておき、私たち家族は4年近く南部ジョージアで過ごした。

そして確か90年か91年のこと。
この日本人補習校に小椋さんが訪ねてくれたことがあった。

当時の第一勧銀の行員でもあった小椋さんは、
アトランタの第一勧銀の方に請われて
日本人補習校のために校歌を作詞・作曲してくれていたのだ。

校歌を作っていただくために、子どもたちは文を書いたり、絵を送ったという。
小椋さんは、それでイメージを膨らまされたようだ。

校歌は『花水木の道』という。

『花水木の道』

作詞・作曲 小 椋  佳

1. 日が昇る ウサギが走る おお鳥が飛ぶ
背伸びして かわいいリスが おお振り返る
やわらかな 白とピンクの 春の色
花水木の道を 通う仲間達

2. 汗いっぱい チャタフチリバーで おお水あそび
胸いっぱい シックスフラッグで おお大さわぎ
夏遥か ストーンマウンテン越えて 越えていく
アトランタの風を 背負う仲間達

3. 黄金色の 落ち葉を踏んで おお集う友
絵のような 紅や黄色を おお唄う友
秋高く 優しく青く透きとおる
アトランタの空を 映す仲間達

4. キラキラと 木々の梢に おお星が降る
サラサラと ガラス細工の おお雪が舞う
指先が かじかみそうな 冬の日も
花水木の夢を 抱く仲間達
花水木の道を 通う仲間達

今、私たちの身近に花水木が白やピンクの花を咲かせている。
桜の後は花水木が春を確かなものにしてくれている。

でも30年近く前の私は、花水木を見たことがなかった。
ジョージアに行って、初めてこの花の存在を知った。
今の時期、ジョージアはこの花水木とツツジの花が満開となる。
一番美しい季節。
ジョージアの州花も「ドッグウッド(花水木)」だ。

小椋さんも子どもたちの作品からそんなイメージを膨らませてくださったのだろう。

補習校が間借りしている現地の中学校の体育館でのコンサート。
小椋さんはこの校歌を歌われた。
そして子どもたちに語り掛けられた姿が浮かぶ。

長女はこのコンサートの後、チラシの裏にサインをもらったという。
「お話が面白かったのを覚えているわ。
そういえば、補習校には今思うといろんな人が来てくれていたよね。
江崎玲於奈さんもきてくれた。でもね、お話、つまらなかった(笑)」

駐在員の幼い子どもたちは
自分の意志に関係なく親についていかざるを得ない。
そんな子どもたちを慰問してくれた、というのがふさわしい。

小椋さんの柔らかで深みのある口調を聞きながら、
ふと心は子どもたちといろいろなことを越えながら過ごした
ジョージア時代に浮遊したのでした。


追記:
 5月1日(金)11:00~ 
  Eテレ「団塊スタイル」で小椋佳さんのこの番組の再放送があります。












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2 コメント

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いいお話ですね (^^) (はーちゃん)
2015-04-27 23:43:04
いいお話しですね~♪
小椋佳さんの歌、私も好きな歌が何曲もあります。
校歌は小椋さんらしい歌詞で、未知のジョージア州ですが、風景をふんわり想像してみました。
メロディが付いたらもっとステキでしょうね。
5月1日の放送、是非観てみます (^.^)
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是非是非!! (あかね雲)
2015-04-28 06:30:05
是非ご覧になってくださいね。
私など、録画してもう一度みてしまいました。
深みのある淡々とした口調のなかに
こちらが考えさせられること満載でした。
ジョージアは今が本当に美しい季節です。
大地は「風と共に去りぬ」に描写されている通りの
赤土で覆われています。
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